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1皮です
岩佐さんとともに
中岳というマイナーな山の、西尾根というマイナーな雪稜を登ってきました

【10日】新穂高4:50~8:50滝谷出合9:00~10:00中岳西尾根取り付き~12:50ニセP1 13:40~16:40P3取り付きのテン場
【11日】P3 6:00~8:50中岳頂上9:20~10:00大喰岳~11:00槍平11:20~15:30新穂高

標高が3084mあるのに、誰も頂上で記念写真を撮らない中岳
槍から穂高へ、穂高から槍へ行く途中の峰でしかない中岳
ちゃんとした名前が付けられず、「真ん中の山」というかわいそうな名前の中岳・・・
しかしどうして、西尾根はなかなかにオモロイ尾根でした

明るくなってから新穂高を出発
白出出合まで、林道にも回りの斜面にもほとんど雪がない
「この分じゃ、西尾根にも雪は残ってないんじゃないか、、、」
心踊らないマイナー尾根に向かっているということもあり、
白出出合で、「行こか」「戻ろか」で40分ほど話し合う
「今シーズンの春山はこれが最後なので、無駄になっても行っておきましょう」
こんな岩佐さんの一言で、一応向かう事にした
そしたら、標高1800mぐらいから雪がどっと出てきて、
槍平から見た中岳西尾根は真っ白
槍平から標高差1100mあるはずだが、急な尾根には見えない
P1000984_convert_20140514100025.jpg槍平から中岳西尾根に向かう


尾根の斜面には前日、前々日の新雪が数~10数センチ積もっている
雲ひとつない快晴。雪はどんどん緩み、2400mの森林限界を超すと
足を一歩踏み出すと斜面から「バスッ」という例の嫌な音
幸い雪崩れることはなかったが、2人が距離をあけて歩くようにした。
2600m付近で、40mぐらいの岩場が前を塞いだ
P1かなと思って、左のルンゼからブッシュのはえた急斜面を登った。
岩場の上に出ると、そこにあるはずのP2、P3がない
おかしいと思って登山体系のコピーを見ると
岩場はずっと上の2800mぐらいから出てくるらしい
今登った岩場はいったい何だったんだ?
P1000994_convert_20140514100630.jpgニセP1基部に向かう

Nakadake140510-11f.jpgニセP1

P1000998_convert_20140514101258.jpgニセP1上部

Nakadake140510-11e.jpgでっかい雪庇を越える

P1010006_convert_20140514103739.jpg2700mぐらいの尾根。真下に槍平が見える

上部に行くほど斜面は急になった
急なナイフリッジと、急斜面のクライムダウンを2度繰り返した後
P3と思われる岩場が突然現れた
P1、P2は雪の下だったらしい
時間は午後4時過ぎ。急斜面の堅雪を削り、テント1つ分の広さを確保
岩場にエイリアンで2カ所支点を作りロープを通して、
セルフを取ったまま寝ることにした
抜戸岳の尾根に沈む太陽がきれいだった
P1010023_convert_20140514104109.jpgナイフリッジとP2の夕暮れ

2日目。
零時過ぎから強風が吹き荒れ
テントごと飛ばされないように
何度も固定綱を締め直したり、アックスをさし直したりした
テントの山側に風が吹き込んで、谷に押し出されそうになるので
体をずっと斜面に押しつけて4時間我慢。寝不足のまま出発となった
P3は直登せず、左上するルンゼからリッジに出て、裏側に回り込む戦略
雪面が堅くてスタンディングアックスビレーができず
岩もボロボロで支点が全く取れない。朝イチから緊張した
リッジからは、雪の回廊に沿ってテントが3つぐらい張れそうな広いコルへ。
Nakadake140510-11d.jpgP3。上部が悪い

P1010034_convert_20140514105006.jpg核心の岩を臨む。右手の凍った凹角から上へ

Nakadake140510-11c.jpgこの凹角では少しだけアイスがあった

P1010036_convert_20140514105743.jpg岩場の上部はぼろぼろです
P1010039_convert_20140514110009.jpg風の強いリッジを行く

次が核心といわれる岩場
凹角沿いにアイスが張っているものの傾斜は緩く簡単そう
1カ所ハングを越え、ぴったり50mでリッジ上に出た
支点はなく、ぐらつくピナクルをアンカーにした
もう1ピッチロープを使い、あとは雪稜を20分ほど登ると頂上。
それまでの強風が嘘のように穏やかな頂上でした

Nakadake140510-11b.jpg
頂上で写真を取り忘れたので、頂上に向かう途中の写真。左上のピークが山頂。

中岳からの下降点で、横尾本谷を滑るというスキーヤー・ボーダー3人組と会う
スキーを担いで、南岳の岩場を下るのは悪いだろうと、岩佐さんと話し合う
梯子2つを下りると、3人のトレースが不用意に雪庇の近くをずっと通っていたので
トレースに惑わされぬよう、可能な限り風上側の斜面を登り降りした
大喰岳をサクッと越え、飛騨乗越までの途中から飛騨沢に下りた

Nakadake140510-11a.jpg
目の前には、どーんと槍ヶ岳

印象的なダケカンバの巨木の辺りから暑さが厳しくなり、アイゼンの雪団子に気をつけた
白出出合付近でまたまた道に迷い、1時間ほどブッシュこぎを楽しんだほかは、順調に下りました
頂上に行けたのは2月の能郷白山以来。7連敗はなんとか免れました(^_^;)


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