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好天のGW、明るく楽しいメンバーで明神の頂に立つことができました。
皆様ありがとうございました。

吉川です。
西村さん、宮崎さん、早戸さん、僕の四人で明神東稜へ行きましたので報告いたします。写真は宮崎さんと早戸さんと僕が撮ったものです。

5/3。朝から飛騨地方で地震が繰り返し発生し、山の状況が危ぶまれる事態となったが、情報収集をし、メールや電話で相談した結果、とりあえず現地には行ってみようということになった。

5/4
5:30沢渡駐車場→タクシー→6:00上高地→9:00?ひょうたん池→13:00?明神主峰→15:00?岳沢
時間がかなり曖昧です。すみません…

早朝。沢渡の駐車場で東京から来られた西村さんと合流した僕たちが見たのはおびただしい数の観光客と登山者の車だった。
迷わず出発ということになり、タクシーに乗って上高地へ出発!いつも坂巻温泉等からテクシーなので、タクシーだとラクラクー♫

上高地にはたくさんの観光客。ゴーストタウンのようだった一ヶ月前とは全く雰囲気が異なる。雪はこの一ヶ月でかなり融けたらしく、小梨平は夏のオートキャンプ場のような盛況だ。

人数に対する酒量の割合を綿密に計算した結果、酒が足りぬということになり、
明神館の自販機でビールを買い足す。
そして、橋を渡り下宮川谷へ。
雪も出てきたが、トレースバンバンの道は階段状になっており、高速道路のように歩ける。スピードが上がるが、その分息も上がる。暑いし、夏の白馬の大雪渓を登るような気持ちだ。

宮川のコルを越え、雪渓の上をひょうたん池方面へ歩を進めるが、とにかく暑い。日焼け止めとサングラスは必須。


あれれー?雪上とは思えないいでたちの人がいるけど錯覚かなあ?

ひょうたん池は雪に埋まっているのか、確認出来きないが、東稜に到着。
ここからはひたすら残雪の尾根を登る。


しばらく進むと、傾斜の強い雪と枯れ木と浮石のミックスとなった。いつの間にか足場も不安定になっている。これは実に不吉だ。待ってましたと言わんばかりに落石が僕の側頭部へ…一瞬の激しい衝撃の後、右手で側頭部にそっと触れると、案の定なんじゃこりゃ~!
しかし、頭だったわりには出血量も少なく、意識も身体もしっかりしており、助かった。デカい石じゃなくてホントによかった。フォールラインを避けること、頭上に注意を払うこと。その基本が出来てませんでした。

一応その箇所では万全を期して、ロープをだしてもらい、確実に突破。



その後も急傾斜の尾根をひたすら登る。
最初のピークを超えると、核心部のバットレスが見えてくる。このピークの直前でアイゼンを着けた。
予定ではここで幕営だか、時間も早く、明日の天気が微妙なので、今日中の下山を目指して進むことにした。今僕たちを邪魔するものは何もない!

ピークを超えた直後


バットレス手前。

バットレスは15mほどの岩壁。今回は右側の凹角を登った。
早戸さんがトップで登り、残りの三人は時間節約のために、固定してもらったロープにタイブロック等で確保して登った。
凹角の抜けに力を使うのでクライミングから半年も離れている愚か者の僕には辛かった。

その後は雪壁を登り頂上へ。



久しぶりのピークは感慨深いものがあった。頂上に着いた頃には少し曇り、風も出てきた。

イェーイ! その1


イェーイ! その2

明日は天気が悪くなるが、五峰方面へ縦走すれば、時間もかかるし、なんと言っても今日は岳沢でビールを飲みたいので、迷わず奥明神沢からの下山を決定。途中50mの懸垂を挟み、奥明神沢を駆け下って、明るいうちに岳沢へ。
明神でわざわざビールを買ったのに、ただのボッカトレーニングになってしまった。

岳沢では、前穂の予定だった位田さんパーティや、日本山岳会東海支部の方々などがいらっしゃったため(これを狙っていた)、夜は飲めや歌えやの大宴会。
恒例の宮崎さんのカレーも美味しく頂いた。

それでも19時には寝るという優等生ぶりを見せた千種のメンバーであった。

5/5
4:00起床→6:10出発→7:30上高地下山完了

朝から雪がチラつき始め、昨日中に下山していたことの喜びを噛み締めつつ起床。朝食のパスタを食べ、準備をして下山開始。
一瞬で上高地に着き、沢渡で風呂に入って解散した。


体力的にはなかなかきつかった上に、若干のトラブルもありましたが、パーティの雰囲気は常に明るく、いい空気の中登ることができました。ありがとうございました。
また、日本山岳会東海支部の皆様、お酒や鍋など本当にありがとうございました。ごちそうさまでした。

以上
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