FC2ブログ
お疲れ様です。吉川です。

やっと編集できます。写真だけ岩佐さんがUPしてくれた状態で放置していて申し訳ございませんでした。

9/28~29で岩佐さんと前穂4峰正面壁の松高ルートに行って参りました。

【行動記録】
9/28: 中の湯00:15 -- 徳沢04:00 -- 09:05松高ルート取り付き09:40 -- 16:50北尾根3・4のコル
9/29: 3・4のコル05:40 -- 08:00前穂高山頂08:25 -- 10:15岳沢小屋10:30 -- 11:35上高地 -- 中の湯

28日
0時に中の湯着。ここから夜を徹しての行軍がはじまる。
釜トンネルを抜け、上高地、明神館を通過し徳沢へ。素晴らしい星空が明日の好天を約束してくれている。しかし眠気は尋常ではなく、途中数分の仮眠をとりつつ、半分居眠り歩行状態で、徳沢までたどり着いた。しかもものすごく寒い!ここで水を汲み、新村橋を渡って、林道からの急登の中畠新道へ。この辺りから空も白んできた。
今回は泊まり用の水含めて重い荷物を背負っていたので、体力不足に悩んでいるうえに、徹夜登山に慣れない僕は、ほとんどバテ状態。
奥又白沢の雪渓は2週間前に比べ、かなり減ってしまっていたようだが、それでも横断にはアイゼンが必要。
顕著なチョックストーンのC沢に入り、右の尾根を越えT1の手前の草付ルンゼの入り口にぼろいハーケンが数本打ってある取り付きを発見。じゃんけんでリードの順番を決め、最初は岩佐さんトップで登攀開始。
正直バテていた僕は最初がビレイで助かったと思った。最初はビレイをしてても息が上がり、深呼吸を繰り返すも落ち着かず。結局2ピッチ目をリードする頃には、登攀に集中したのか、普通に登れたので良かったのだが。。。

130929Maeho1.jpg
C沢と目印の巨大チョックストーン

1P目 Ⅱ級 リード岩佐 
ルンゼ状の草付を左上。一見、右のリッペ?の方が登りやすそうだが、それは間違い。草付きに比べて、登りやすいには登りやすいが、結局左の草付を越えて左上の尾根に上がらないといけないので、最初から我慢して草付を登った方がよさそう。草付は微妙な登攀を強いられ、見た目より悪い。僕たちが登るのを拒んでいるようだ。このピッチはプロテクションを取りづらく、残置も少ないので、グレードのイメージよりかは緊張する。そして迷う。

130929Maeho2.jpg
2P目

2P目 Ⅲ級 リード吉川
正面に見えるかぶり気味の壁を左側から巻くように登る。登る場所は草付の斜面か、それより傾斜の強い岩壁にラインが取れるが、僕は岩壁を選択。たぶん正解だったと思う。出だしからしばらくプロテクションが取れず、例の岩壁の下部でハーケンを打つ。最初はいい音でハーケンが鳴いていたが、途中から鈍い音を立てて奥へ入らなくなった。仕方が無いので、それで我慢してヌンチャクをかけて登る。そこから先は、ちょこちょこと残置ハーケンが出てきた。カムが有効な場所はほとんど無い。新しいハーケンとリングボルトが打ってあるところで終了。


130929Maeho3.jpg
3P目
3P目 Ⅲ級 リード岩佐
2P目の終了点からどう行けばいいのか最初分からなかったが、トポには草付と書いてあったため、右にまわりこんでみると、草付を発見。これが正解だと思う。傾斜の強い草付を延々と登る。リードするには精神的に最もつらそうなピッチだ。御在所前尾根のⅢ級とは別物だと思う。依然プロテクションを取れるところがかなり少ない。
130929Maeho4.jpg
4P目
DSC_0673.jpg
4P目の岩佐さん
4P目 Ⅳ級A0 リード吉川
右上奥の方に噂の松高ハングが見える。このピッチではカムがところどころ使えた。しかし、残置ハーケンも多いためカムは使わなくてもいいかもしれない。使った方が精神的には楽だが… 松高ハングは薄被りの硬い壁。残置スリングが頼りなくたなびいている。スリングもハーケンも良く効いているようだが、怖いのでフリーで抜けたくなる。それもそれで失敗が許されないので、スリングに右手をゆだねて、左のガバを取って登った。もう一か所A0の箇所を越え、松高テラスで終了。セルフビレイすれば2~3人はビバークできそうだ。

130929Maeho5.jpg
5P目

5P目(5、6P目継続) Ⅳ級A0 リード岩佐
時間が無かったため2ピッチつなげて登った。日も陰ってきたのでビレイしていると肌寒い。本来の5P目の15mは出だしがかぶっていてパワーを使う。その後の6P目は別格。ルート中最もすっきりした垂壁を登るが、ほとんどA0祭り。荷物が軽くて支点が取れれば、快適なフリークライミングが楽しめそうだが、今はそうもいかない。僕の荷物はこのとき17~18㎏はあったし、支点はどれも頼りないもの。それに時間も無い。本当は今日中に前穂に上がって明日は飛騨尾根を登攀したかったが、今は明るいうちに3,4のコルにたどりつくのが目標になっている。
ハイマツがちょこっと生えている終了点からは蝶ケ岳や常念岳が低く見えた。

ここでギアを外し、ガレガレの斜面を登って4峰へ。3、4のコルにも明るいうちに着くことが出来た。3,4のコルは貸し切りだが、涸沢はテント村状態になっている。ツエルトを張り、お茶や夕食やウイスキーを楽しんだ後、すぐに就寝。この日は眠すぎて寝ることが目標となっていたため、念願の睡眠となった。
夜は風もあまり強く、昨日ほど寒くもなく快適に眠れた。

29日
4時に起床し、誰よりも早く3峰に取り付くべく急いで準備。この日も快晴。明るくなる5時30分過ぎには取り付くことが出来た。やはりじゃんけんで順番を決め、岩佐さんが先にリードをすることになった。
朝イチの登攀なので思った以上に緊張し、「昨日よりも悪い!」などとヘタレたことを叫びながらもなんとかかんとか4ピッチほどでロープを外し、あとは歩き。

最後は岩佐さんが最初に山頂を踏む権利を譲ってくれた!感謝です。思えば、今回の登攀は僕のいいとこ取りばかりだ。松高ルートのハイライトの松高ハングは僕がリード。一方岩佐さんは、草付のリードばかり。じゃんけんの運とも言えるが、少し申し訳ない気もする。


前穂高岳でガチャを整理し、写真を撮った後、下山開始。飛騨尾根の登攀は早々に諦めている。

紀美子平への下山中、完全に明神岳の方に道を間違えるという初歩レベルの間違いを犯してしまったが、あとはただただはやる気持ちを抑えて、重太郎新道を下っていく。岳沢には立派な小屋が建っていた。僕が数年前来た時には更地状態だったのだが。岳沢は一時間で下ってしまい、観光客でごった返す上高地に着いたのが昼前。
そこから中の湯までバスに乗車。750円。

中の湯から車までが面倒だったが、明るくて完全に健全な時間に下れたので、気持ちも晴れていた。
130929Maeho5a.jpg
奥又白の紅葉の進み具合。

130929Maeho6.jpg
夜明けの富士山と前穂5峰。3・4のコルから撮影。

130929Maeho7.jpg
前穂高山頂で記念撮影。


結局予定通りのルートはたどれなかったし、とてもきつかったけど非常に充実した休日となりました。
最近山に行って無かったので、忘れかけていましたが、やっぱり山は楽しい。そんな基本的なことを思い出させてくれた二日間でした。岩佐さんありがとうございました!
スポンサーサイト



Secret

TrackBackURL
→http://chikusaikuzo.blog16.fc2.com/tb.php/615-66eb048d