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13日の金曜日の夜……「広島行く?」すべては突然届いたこんな危険なメールから始まった。

吉川です。報告が遅くなってすみません。

甚大な被害をもたらした週末の台風18号。最近週末ばかり天気が悪く、週末クライマーには試練の日々が続いております。もともとは小川山に行くはずだったのですがすぐに中止になってしまいました。

というわけで行ってきました。晴れた岩場を求めて広島まで。

メンバーは早戸さんと早戸さんが登っているジムの仲間の方々。そして僕。

14日夜春日井市内を車で出発し、6時間ほどで三倉岳キャンプ場手前の駐車スペースに到着。この間結局運転はすべて早戸さん。さすが、ザ・無尽蔵。

少しビールなどを飲み、3:00頃?就寝。気温も心地よくTシャツで寝袋にくるまってちょうどいい感じ。

15日朝。雨がぱらついたりしていて、もたもたしているうちに、出発できたのはたぶん10時頃。しかしそのころには天気も良くなっていました。

目指すはスカイチムニ-というルート付近!しかし、この日、一行を待っていたのは困難と挫折の連続でした。

まずはBコースという登山道をひたすら六合目付近まで。ここまでたぶん30分弱。

分かりにくいトポを頼りに、ここから左の踏み跡に突入!

適当に歩いているとちょっとした壁にたどりつきました。正面にはボルトが三個のフェース。奥の方には中が汚れたチムニーっぽいものもあります。

「結構汚いけどスカイチムニーって意外と登られてないのかな・・・」「じゃあ、こっちのフェースがベッサメムーチョっていうルート?」

などと言いながら、とりあえずフェースに取り付きます。私たちの予想ではこのフェースはベッサメムーチョの1P目なので、5.10bのつもりでした。(あとで大間違いだったことが判明しましたが…)

最初に取りついたのはHさん。しかし意味不明という感じ。次に早戸さんが取り付くも、やはり無理そう。最終的にはヌンチャクにスリングをかけ、A1を駆使して強行突破しようとしますが、それでも無理。
なんじゃこら~~!
GOKUAKUバナナバランス
これが5.10bとは広島人強すぎ。などと悪態をつきながら敗退。裏から回り込めたため、ヌンチャクは回収できたのが救いでした。


その後、勘をたよりにその壁の裏を上へ上へと踏み跡をたどる。美しいシンハンドのクラックが刻まれた岩峰を通り過ぎたあたりから踏み跡も不明瞭になり、ちょこちょこ悪い個所も通過、最終的には完全な藪こぎとなり(この日僕が最も燃えた瞬間)、さすがにこの先は何もないだろうとようやく気付いたのが13時頃だったかと記憶しています。

結局、もと来た道をとぼとぼと帰っていたところ、偶然にも三倉岳でもっとも有名なグレータワーの基部に到着しました。

せっかくなので、1P目に挑戦します。100岩には5.11b、「日本のマルチピッチ」には5.11c/dと書かれたこのクラックのピッチ。僕にはさすがに厳しかったのですが、ここで早戸さんに火がつきました。
下部の5mだけで、これだけのグレードが付いているため(上部のワイドは難しくないらしい)かなり厳しそうでしたが、何と3回目のトライでRP!5.11c/dであれば最高グレード更新。5.11bであってもクラックの最高グレード更新とのことでした。おめでとうございます!

僕はそのルートの一段下の5.10dのスラブにもTr.で取り付いてみましたが、撃沈。この日の行動を終えました。

下山途中、たまたま出会った地元クライマーの方々に、トポなどを見せていただきながら話を伺ったところ、最初に触ったフェースはバナナバランス5.11cだったことが判明。それでも5.11台だったことに愕然とする一同。広島の恐ろしさを知った一日でした。

その夜は、スーパーで大量(それはもうクライマーにあるまじき量)の酒と食べ物を買い込み、僕たちの家と化した、無人の駐車スペースで大宴会。わけのわからないネタ(それはもうくだらない)で大いに笑いました。


16日朝。起きたのが7時。歩き始めたのは8時過ぎ。この日はパインツリートリップという三倉岳マルチの入門と言われているルートを登って早めに帰ろうということに(下山して観光したかったし)前日から決めており、前日の下山時に下見も行っていたため、ほとんど迷わずに取り付きにつくことが出来ました。2パーティに分け、登り始めたのが9時ごろ。

僕は早戸さんとロープを結びました。

1P目5.9 吉川リード
最初は傾斜の緩いハンドクラック。その後土の斜面を登ると、急に垂直なハンドクラックが現れる。む、これは厳しい…どうしよう。ふと右を見るとスラブに細いクラックが走っている。上の方にはこれまた細い木も生えている。僕には君しかいない!クラックにつま先を乗せ、細い木をつかみ、さらに手に足ムーブで木に足を上げて立ち上がろうとするが、手が無い。目の前のさらに心もとない雑草をつかんで「抜・け・る・な・よ」と祈りながら立ちあがった。クラックが登れる人には問題ないのだろうが、僕は垂直のクラックをリードする気になれなかった。そこから左のフレークに移るところでも臆病ゆえの躊躇で時間がかかった。5.9ながらなかなかしびれた。終了点は、ハンガーボルト二本、もしくはその横の太い立木(但し枯れているようだ)

2P目5.10a 早戸リード
最初の数メートルは細いコーナークラック。といっても登るのは正面のフェース。この数メートルの箇所の最後は乗っ越しだが、ここが結構悪い。リードだとかなり怖いだろう。その上はひたすらフレアしたオフウィドゥス。特に後半はカムも決めにくく激悪の奮闘を強いられる。僕がビレイしている間中、上からは早戸さんの怒声と咆哮が聞こえ続けていた。上まで抜けた瞬間、雄叫びが聞こえてきた。やっと終わったという開放感が爆発したようだ。僕はフォローでザックを背負っていたが、正直ザックなんて背負ってたら無理。迷わずテンションをかけ、クラックから身体を出して登り(リードでは出来ないやつ)、最後はA0。とても消耗した。早戸さん曰く小川山の「予期せぬプレゼント」より難しかったとのこと。
パインツリートリップ1ピッチ目だよ
↑1ピッチ目

パインツリートリップ1ピッチ目しゅうりょうてん
↑1ピッチ目終了点。


2P目の終了点の時点で11時。確実に時間切れ。というわけで、2パーティともここで終了し、同ルートを下降し、帰路に着きました。下の駐車場に13時。


帰りは、宮島付近のカキ料理のレストランに入り、おいしすぎて無心で注文し続けたところ、1人3000円のお会計!
高速道路では台風の影響により名神が通行止めになったことで新名神30キロ渋滞という地獄にはまり、春日井に着いたのが1時頃でした。最後までネタの尽きないクライミングトリップでした。

皆さんありがとうございました。

なんでもっと写真撮ってなかったんだろ。
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