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2月16日にI皮、岩佐(報告)が1泊2日の予定で錫杖に行きましたが、雪が多過ぎ予定していたルートの内3ルンゼだけを登って同日下山しました。3ルンゼは大量の雪で氷が埋まってしまっており、北東壁側もあまりの雪の多さにグラスホッパーまでのアプローチは困難と判断し、登攀を断念しました。もう少し雪が締まった時に来た方が良いのかもしれませんが、氷のコンディションを考えると良いタイミングをつかむのはなかなか難しいです。

【行動時間】
槍見駐車場05:45 - - 08:15 クリヤの岩小舎・テント設営 08:45 - - 09:30 3ルンゼ取り付き 10:00
- - 14:00頃(?)3ルンゼのコル 14:40 - - 16:00取り付き・P4チムニー偵察 - - 16:45頃テン場・撤収17:30 - - 19:15槍見駐車場(以上うろ覚え)

【記 録】
数日前から飛騨地方はちょこちょこ雪が降り15・16日も降るようだったが、取り敢えず現地に行ってみることにして2時に集合・出発。

槍見駐車場は気温はマイナス10度前後。雪も降っている。別パーティーが丁度出発準備をしており、我々も準備をして30分ほど遅れて出発。数日前につけられた立派なトレースと先行パーティーのトレースを辿り、比較的短時間でクリアの岩小舎に到着。積雪量が多く、トレースがなければ相当時間を要したと思われる。

テントを設営後、本日は3ルンゼ~北東壁グラスホッパーを登ることにして3ルンゼ取り付きへ。F1とF2は雪で埋まっており、F2上辺りからロープを出す。(リードは1P目岩佐、あとは全てI皮さん。)

1P目 雪で埋まってしまったルンゼを行く。支点を取ろうにも掘り出した氷はグサグサ&スカスカででスクリューは効かず、岩もカム等を使えるクラックがない。結局確保点で取った支点以外はノーピンで上まで。先行パーティーが登っていたので30分ほど待つ。

2P目 雪壁を登りF4のチョックストーンを左側から超えて次のチョックストーンの下まで。F4のチョックストーンからルンゼ左側の氷に移る一歩がバランスが悪い。

3P目 チョックストーンのトンネルに入り左側の氷を登ってトンネルを抜けるが、この氷に移るところが嫌らしい。そこから雪壁を登りF6左側の壁の下まで行く。アンカーは腐ったリングボルト1本のみ。
P2160207.jpg




4P目 クラックにアックスを引っかけ、壁の残置スリングを使いながら立った壁を乗り越えると傾斜が落ちる。ここから3ルンゼのコルまで雪壁を登るが、猛烈なチリ雪崩でのお陰で全身真っ白になる。

錫杖3ルンゼP4
3ルンゼのコルから見たP4。
写真では迫力が今一つ伝わりませんが、ものすごいきのこ雪。
P4だけではなく、壁全体がこんな感じでした。


3ルンゼのコルで雪庇を崩して北東壁を見てみるが雪の量が半端ではなく、降りたら最後ラッセル地獄で終わりそうだったため(トレースもゼロで北東壁には誰も入っていない様子)、グラスホッパーは諦め3ルンゼを懸垂下降する。ボロボロの残置ピンやハーケンを使っての懸垂は冷や汗ものだ。

錫杖3ルンゼ北東壁側
P3のコルの雪庇を崩して、北東壁側をのぞく。ハンパじゃない雪の量。
厳冬期の錫杖は、低いとは言ってもやっぱり北アルプス。そう簡単には登らせてくれません。


取り付きでロープ・ガチャ類をザックにしまっていたらチリ雪崩が発生して体半分があっという間に雪に埋まり、慌てて壁側に逃げる。コンタクトレンズはカピカピに。ルンゼを抜け出し翌日登るルートについて相談する。中央稜や北東壁は雪が多すぎて登攀は無理と判断し、P4のチムニールートを偵察に行く。取り付きは見つかったが、壁には雪がどっさりとついて苦戦が予想されるため、またの機会にということで下山することに決定。そうと決まれば急いで撤収して、最後はヘッデンを点けて下る。

3ルンゼは思っていたよりも手ごわいルートでした。プロテクションには、結局アイススクリューは1本しか使わず(というか、氷の状態から1本しか使えず)、ナッツ、カム類(特に小さめのもの)が有効でした。残置支点は全てボロボロのため(いつ壊れてもおかしくない状態)、ハーケン(打つ所が見つかればだが)や小さいナッツ、カム類必携です。

P2160210.jpg
3ルンゼのコルから見たグラスホッパー。氷が薄い!黒々してます!

   


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