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岩佐です。

S我さんと、御在所で前からちょっと気になっていた後尾根に行ってきました。
尾根に上がるまでの登攀部分でロープが必要なのは1ピッチ(と言うか1.1ピッチ(?))だけと短いですが、小粒ながらもピリッとスパイスの効いた楽しいルートでした。

【行動時間】
スカイラインゲート07:40 - - 09:30頃(?)一壁基部 - - 12:05御在所岳山頂12:30 - - 14:20スカイラインゲート

【記 録】
S我さんと一緒に冬山に行くのはほぼ3年ぶりのため、今日の山行はとても楽しみにしていた。
お天気はあいにく雪でスカイラインで10㎝の積雪。雪が止む様子はなく、濡れないために着たヤッケのお陰で汗がどっと吹き出る。途中からは本降りになり、冬のアルパインムードを盛り上げる。

藤内沢手前でハーネスとアイゼン装着。テスト岩まではトレースがあったが、その後はトレースなし。一壁へのアプローチは、今日は沢を直登するには凍り方が今ひとつであったため、夏のアプローチを使う。

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夏道にトラバース。 

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今日の前尾根は、再び雪をまとって冬山のコンディション。 

後尾根には、夏に一壁上から基部に歩いて降りるルートを登るか、一壁基部を中又に向かってトラバースし、ここから一壁上部に沿って尾根に上がる方法があるが(他にもある?)、今日は後者を登ることにした。出だしはチョックストーンのある凹角を登り、その後少し右上。凍ったミニチュア滝があり、ここから左側の岩に移るところが嫌らしい。そこから少し上がると、ボルトが連打されたスラブの右側に凹角があり、ここでロープを出すことにした。

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最初のチョックストーン。
写真には写っていませんが、この右側には中途半端に凍ったしみ出しもあり、ここを登ることも可能。
 

ネットで事前に調べたら、凹角の右側を登って大きなチョックストーンをくぐって(?)登った記録しかみつからず、そこを登るつもりでいた。しかしS我さんから「正面の凹角をまっすぐ。夏は3級くらいのルートだから」とのアドバイス。ボルトや残置ハーケン等は全く見当たらないが、クラックがあるため雪をかき出しながらカムで支点を取って登り始める。

しかし、これが意外と悪い。5mほど登るが直上するのは結構悪そうで、「やはり右の傾斜の緩い所からチョックストーンを目指すのでは?」と少し弱気になったが、下からは「まっすぐ」とのご指示。ホールドは甘くスタンスも殆どないつるっとした岩で、騙し騙し15mほど登る。実は後尾根をなめてかかっていたためカムはあまり持ってこず、お蔭で途中で適当な大きさのカムがなくなってランナウトしてしまいちょっと緊張。

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悪い凹角を登ってくるS我さん。短いけれどスリル満点のピッチでした。 

小さなテラスに上がると、今度は「左側からちょっと上がるとボルトがあるはずだから、そこから上に抜ける」とご指示が。確かに古いボルトが2つあるが、岩はスラブで結構悪そうである。このテラスからでも右のチョックストーンに行けそうなので、どうしたものかと暫し考えるが、取り敢えず一旦ここでピッチを切ることにする。支点が取れそうなクラックがあるが、カムが足りないために直径1.5cm程度の灌木にスリングをかけ、その1mくらい上にある50年くらい前に打たれたのではないか?と思われるような今にも壊れそうなサビサビリングボルトの軸にタイオフし、この2つでアンカーを作る。

S我さんが上がってきて、そのままリード。「ちょっと左側を見てみる」と言って一段上がったかと思ったら、ボルトにヌンチャクをかけてA0であっという間に登ってしまい(しかも、手袋はミトン!)、すぐビレイ解除。このピッチはたったの5m。(だから0.1ピッチ。(^_^;))A0で登ると、その上はのっぺりとした岩のためホールドがなく、リードだとちょっと緊張する所だ。

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ささっと登っていくS我さん。
  
ここでロープを片付け、少し悪い中途半端な凍り方のしみ出しや、岩稜、草付、そして程よくしまりアイゼンが良く効く気持ち良い斜面を登って尾根伝いに山頂へ。やっぱり、ちゃんと上まで抜けると「登った!」という充実感もあり楽しい。山頂で暫し休憩後、裏道登山道を下って本日の山行終了。久しぶりの冬のアルパインに、水を得た魚のようにイキイキとして嬉しそうに登っていくS我さんを見て、私もとても嬉しくなった。

御在所は名古屋から近く、登山口からのアプローチも短くてルートも岩・アイス・ミックスとより取り見取り。これからはちょこちょこ通いたいと思います。

S我さん、楽しい山行をありがとうございました!

130209Gozaisho6.jpg
中又は、近くで見たら下部がつながっておらず、まだ登れそうもありません。
山頂からの下山途中に見たアルファルンゼは、1パーティーが取り付いており、氷もまあまあの状態でした。


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