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H部、N素、1川、I佐(報告)の4名で、瑞牆不動沢エリアに行って来ました。

23日朝6時半頃不動沢駐車場に到着した時点で、気温は1℃。一日快晴でしたが陽が陰ると寒いくらい。翌日は曇り空で午後遅くから霧雨も降り、ビレイ中はフリースを着ていても寒さを感じました。山は着実に冬に向かっているようです。

さてクライミングですが、23日は前絵星岩でN素・H部、1川・I佐の2パーティーに分かれて新緑荒野(5.10a)のマルチピッチを登りました。

コケと枯葉ののっかったIII級のアプローチルートを登ると、ここからN素・H部組はハイド氏(5.9)、1川・I佐組はジキル博士(5.9)へ。グレードは共に5.9ですが、クラックのグレードはフェースやスラブなどのボルトルートとは難しさが全く違うように思います。このピッチの後、簡単なピッチを登ると再び新緑荒野に出ます。30mのかなり悪そうなルートで、リードのH部さん、1川さんは大変そう。ひーひー言いながら上がると、お次はハイライトの水平飛行(5.10b)が待ち受けていました。

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左:ジキル博士登り始め。 右:左側のルートはジキル博士、右はハイド氏。

水平飛行は文字通り、水平に走るワイドクラック。体の右側をクラックに入れ、左半分は岩の外に放り出された状態で飛行機のようになって匍匐前進します。ずっしり重いカムやハーネスについているガチャ類、ザック、チョークバッグが引っかかり、とにかく登り(飛行?這い?)にくい。少しずつ体をずりずりしながら前進します。この水平クラックが終わると、ここから今度は少し下に降りてフレアしたチムニーの下部まで行くのですが、頭が足より若干低い状態からハング下のクラックに手を突っ込んでジャミングを効かせ、足を下に持ってくるのがむちゃくちゃ怖い。リードのN素さんと1川さんは相当大変だったと思います。

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左:水平飛行をほふく前進中のN素氏、ビレイするH部さん、新緑荒野リード中の1川さん。
中央:水平飛行でちょっと休憩中のH部さん。(H部さん、こんな写真しかなくてごめんなさい。)
右:体をずりずりして水平飛行をリード中の1川さん。手前の枯れ木を越える所が怖かった。


フレアしたチムニーはハングした状態からチョックストーンを掴んで上がるのですが、ここがまた悪い。必死に登ったら、今度は体の左側半分を入れて登る這い這いクライミングが待ち受けていました。グレードは5.7とトポにありますが、ここは水平の状態から傾斜のついた滑り台状のクラックを這いあがらなければならず、飛行機で言うと滑走路で徐々に加速して離陸、高度を上げていく感じでしょうか。(ちょっと大袈裟だけど…。) 5.7というグレーディングに首を傾げたくなる難しさで、下部の水平飛行以上にスリルがあります。必死にもがいて何とか抜け出し(というわけで、写真を撮る余裕は全くなし)、最後は簡単なピッチを登って終了。3ピッチの懸垂下降で取り付きに降り立ちました。疲れました。

N素・H部組はサッサと登り終えて、ショートルートを何本か登っていましたが、1川・I佐組はもうお腹いっぱい。(クラック部分のリードは1川さんに全てお願いしてしまったため、1川さんは大変だったと思います。すみません。) 行動食を食べつつギヤを片付けていたら、5.10cのボルトルート(レーザーズエッジ5.10cd)をOS出来ましたぁ!と嬉しそうなH部さん、まだ登り足りないという表情のN素さんが元気に取り付きに戻ってきて、みんなでテンバに戻りました。

夜は食当の1川さんが出張の際に滋賀の農産物直売所で仕入れた新鮮な野菜とお肉をたっぷり使った、ぜいたくなキムチ鍋。巨大な鍋に次々に材料を放り込んで作る豪快で美味な夕食でした。最後に入れたうどんも美味しく、お腹いっぱいいただきました。H部さんは翌日仕事のため、夕食後一人で名古屋に帰って行き、残った3名はシュラフに包まって9時間たっぷりと睡眠をとりました。

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写真がイマイチですが、美味しい夕食でした。

翌朝は曇り。昨日の疲れが残り筋肉痛の体にザックがずっしりと重く、私はイマイチテンション下がり気味。重たい体を引きずりながら、まずは屏風岩正面壁へ。おしん(5.8)、JECCルート(5.10a)、百獣の王(フェース 5.11d)、黄河(5.10b)で遊びました。N素っちゃんは自分が登ったルートは全てOS。1川さんはおしんRP、百獣の王2テン、I佐はおしんRP。

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左:おしんを登るN素さん。 右:同じくおしんをリード中の1川さん。

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左:JECCルート 右:百獣の王

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左:N素っちゃんリード中。黄河の出だし。 
右:同ルートのチムニー部分に向かう。「よくこんなところリードできるなあ」と感心しながら見上げる。


お昼を食べてかもしか岩に行きましたが、殆ど登られていないようで、武田菱ルートはコケコケ。N素さんが奥壁の偵察に行きましたが、こちらも登れそうにないようなので屏風岩エンペラー・タワーに戻り、よろめきクラック(5.10a)(N素さんOS)、エンパイア・ジャム(5.9)(1川さんOS)、エンペラー・クラック(5.9)(?)(N素さん1テン)を登りました。I佐はTRでよろめきクラックのみ。N素さんがエンペラー・クラックを登っている最中に霧雨になり、上部は壁が濡れてしまい1テン。かなりの距離をランナウトして、しかも雨に濡れた甘いホールドの上部を登るのは怖かったと思います。無事に上に辿り着いた時には、ビレイしている私もホッとしました。最後は1川さんが雨で濡れたよろめきクラックを猛スピードで登ってTR用のヌンチャクを回収。薄暗い中、ヘッデンを点けて下山しました。

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左:よろめきクラックをリード中のN素っちゃん。チムニー部分は上までプロテクションが取れず、見ている方も緊張しました。 
右:よろめきクラック出だし。左足を載せた岩から右足で立ちこんでチムニーに体を移す所は、トップロープでも怖かったです。


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左:エンパイア・ジャム出だし。 右:同ルート上部。

ワイドクラックはフィンガー~フィストのジャミングを効かせて登るクラックとはまた違った難しさがあり、本当に厳しい。カムも大きいサイズが必要なため、その分ギアラックもずっしりと重くなり、おまけに登る時には邪魔になって、それはもう大変です。私は2日間クラックを登ってヨレヨレ、ふらふらになりました。それに引きかえN素っちゃんは2日とも涼しい顔して登ってましたし、1川さんも太腿と背中が筋肉痛と言ってましたが、登っている時にはそんな様子は全くなし。さすが!

皆様お疲れ様でした。機会があれば、また是非ご一緒に。
    
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