FC2ブログ
“ハセツネ”
もう説明不要、言わずと知れた国内トレランレースの最高峰。
奥多摩山域を24時間以内に1周するレース。
総距離は71・5km。 
今では年間通して数多くのレースがありますが惹きつける何かがあるんでしょうね。
体力測定のつもりで挑戦しました。

【結果】
    11時間21分23秒          総合:120位  男子:115位
       第一関門:3時間25分6秒
       第二関門:6時間54分40秒
       第三関門:9時間45分11秒


前日までかなりの雨でテンションは下がり気味。
しかし天気ばかりはしかたない。とにかく時間(記録)より完走。
コンディション悪ければ言い訳が立つじゃないかと弱気モード全開。
遠足前でもこんなしっかりとしたことがないというくらいに準備に精を出す。
普段通りを心掛けるがこれこそ緊張している証拠。たかがハセツネじゃないか・・・。

当日朝は心配をよそに雨は早い時間にあがり、青空が顔を出す。
昼ごろには蒸して暑いくらいで逆に脱水症状になるのが心配になる。でも雨よりはマシ。
いろいろ考えが巡るがなんとかなるっしょと吹っ切れた感じでスタートを待つ。
スタート位置は結構重要みたいでなるべく前に陣取る。前列は招待選手にエリート選手だがそんなの関係なし。
13:00スタート。
勢いよく一斉に走りだす。
みんな速すぎっ!トップ選手はほっといても、ホントこんなペースで最後まで持つの?ってくらい速い。
マイペースを重々肝に命じて走る。
いつもの山と同じで出だし1時間くらいは汗も大量に出るしつらい。
第一関門突破をある程度余裕をもって通過するのが一番の鍵と考えていたのでチョー抑え気味で進んだ。
それでもゼイゼイ、ハアハア。足も早々につってきて完走が遠のきそう。
しかし予定通りに第一関門の浅間峠を通過。ようやく体が動いてくれる感じになってきた。(22km地点)
少しでも早く先にいきたい気もするがこれくらいでちょうどいい。先は長い。

第二関門へはコース中最高所の三頭山(ミトウサン 1527m)を越えていく長い登りがある。
日も暮れはじめた17:30頃からポツポツしはじめ、やがて本降りになる。
スタート時の天気でもう雨は降らないと思ったので少し焦るが樹林帯の中でそんなに濡れることはなかった。
かえって火照った体が冷やされて恵みの雨だった。
降り始めから1時間弱で止んだと思う。
その後気温は大きく下がらず助かったがガスで視界が効かないし路面はぬかるむし、かなり慎重になる。
LEDのヘッドランプではほとんど見えず手持ちのライトでなんとか視界を確保。
暗い中ではところどころに設置された赤いライトが目印。
三頭山頂上への最後の登りにさしかかる頃女子の有力選手がえらい勢いで追い上げてきた。
さすが地力があるなと関心しきり。でもそんなのは気にせずひたすらマイペース。
山頂からの下りで左足首を捻挫するもこちらも予定通りのタイムで待望の第二関門に到着。(42km地点)
ここはレース中唯一水分補給ができるとこ。ポカリと水を混ぜてもらい補給を済ませる。
まわりにはリタイアを決めた選手が多くへたりこんでいる。
半分は過ぎたがまだ30kmもある。
気が遠くなりそうだがここまで来れたことがうれしくてたまらないし、ここまで来たらやっぱ完走したい!
気合を入れ直し暗闇の森の中へ入っていった。

第三関門までは御前山(ゴゼンヤマ 1405m)や大岳山(オオダケサン 1266m)の登りがあるが
全体的に下り基調なんで多少気が楽。
この区間でももう一度左足首を捻挫。痛いがびっこ引きながら進む。
このころ「1秒でも早く帰りたい」と呪文のように独り言。
ひたすら下を向いて登り坂をやり過ごすと第三関門が見えてくる。(58km地点)
ガスはいつの間にか晴れて見上げれば星がキレイな夜空。
少し先の日の出山で会社の応援部隊2名と知り合いのスタッフに会う。早い登場にびっくりされた。
ここからの夜景はとてもキレイだった。そして社内エースのk君が第二関門でリタイアしたことを知る。
残り10kmほどになり完走はできそうだ。長い金比羅尾根の下りが始まる。
このころから後ろをついてくる出場2回目の彼と2人旅となる。暗くて顔はわからない。
できれば今日中に帰りたいが微妙なタイム。
膝や足の付根が痛く、太もももパンクしそうでスピードは上がらない。
かなり進んだと思ってたが“あと5km”の看板が出てきた時はへこんだ。まだ5kmも!もうお腹いっぱい。
文句言っても足を前に出さないこにはと終わらないのでトボトボ走る。
疲れから集中力も切れがちで一度派手にズッコケる。並走する彼もつられてズッコケた。
“あと2km”の看板はやっと終われるなと安心のサインとなり、
残り500m付近にリタイアしたk君を見つけたときはなんだかとてもうれしくなった。
あとはその先の角を2回曲がればゴールは目の前。
ゴール直前に並走してきた彼と「おつかれさま」と握手を交わし、それぞれにゴールゲートをくぐった。

スタートした時はホントにゴールできんのか?と思ったがやればできるもんです。
あきらめずに一歩一歩足を前に出せば辿りつけるんですね。改めて思いました。
普段感動するなんて言葉は言いませんし、使わないけどゴールしたときは素直にそう思いました。

今回はコンディションが悪かったのか優勝タイムも平凡な記録に終わってます。
といっても1位は“8時間3分2秒”とありえないタイムです。



N村
スポンサーサイト



Secret

TrackBackURL
→http://chikusaikuzo.blog16.fc2.com/tb.php/216-3f1ab6d3