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9月18・19日の両日で前穂高4峰正面、北条・新村ルート~北尾根登攀をしてきました。

メンバー:K也さん・I佐さん・H部

時間:18日 6:18上高地-7:47徳沢-9:54中畠新道前休憩-10:45奥又白池-13:17取り付き-17:39登攀終了       20:30ごろ就寝 
   19日 5:46登攀開始-7:21前穂頂上-9:16岳沢-11:10上高地

初日、上高地行きのバスもタクシーも5時過ぎには全てで払ってしまい、3連休にかけるバスタクシー会社の意気込みに圧倒されてタクシーを待つと今度は大名行列の様に始発のタクシーの群れが沢渡に戻ってくる。それに乗り込み上高地へ。

新村橋までは大勢のお年寄りから、山ガールっぽい人たちのもまれながら歩き。奥又白へ向かう登山道に入って約1時間。急登の始まり。ぜいぜい言わせながら奥又白池へ…池に到着してみると苦しいのとは裏腹にきれいな湖面には雲と青空の自然なコントラストが出迎えてくれる。
時期も秋口と有り行け奥の沢にはもう水は流れていませんでした。 

北条新村ルート1
奥又白池到着。北尾根はガスの中。

ここから採り月までのアプローチが本には約1時間と書かれているもののとても悪く、4峰に向かって斜面のトラバースをしていくのですが、グザグザの石の斜面の歩きで「こんなん雪渓が残っているときに来た方がよっぽどましだ」と泣きが入る。雪渓の横断も雪の割れ目にはいって抜けてゆけるかと思ったら最後まで雪渓が続いていなくて10メーターほどの斜面をハーケン2本打って懸垂して渡り終えるという難波をしのいでようやく4峰にたどり着く。取り付き(T1)にはルート図どうり草付きを斜め右に登って、右手から入ってくる尾根の上部辺りにテラス状の踏み跡の斜面が畳半畳ほどありました。

北条新村ルート2
何でもない所のように見えるが、反対側は落っこちると地面と雪渓の間に入り込んでしまうため、結構緊張した。

北条新村ルート3
雪渓がいつ崩れるか分からないので、サッサとここから抜け出す。

北条新村ルート4
これから登るIV峰正面壁を見上げる

ここから登攀開始。始めの3ピッチは草付きの凹角の優しい上り。残置支点はハーケンやリングボルトでしたが、エイリアンの緑・黄色・赤辺りを持っていくとランニングにも支点にもワンポイントですが使えそうな感じでした。

北条新村ルート5
登攀開始。最初の3ピッチは簡単なのでグイグイ登れて面白い。

3ピッチの草付きを登ってハイマツテラスに上がった所から霧が出てきてしまい周りの風景も無くなってしまいました。4ピッチ目のハングを超えて行くエイドラインの登攀はハング内のリスを利用してハーケンがあちらこちらに打ってあるので、左右を良く見てハーケンを探しながらの登攀となりました。しかも体が外にはじき出されるような緊張する姿勢でのアブミの架け替えなので、残置が抜けることと体が押し出されるプレッシャーと戦いながらのピッチとなりました。

北条新村ルート6
這い松テラスで一休み。

北条新村ルート7
ヒロケン本の写真と実物を見比べてルート確認。

北条新村ルート8
水などが入ったザックがずっしりと重い。
アブミを1台しか持ってこなかったH部さんはスリングを使うが、簡単に登ってくる。


5ピッチ目は右のリッジに向かって20メーターほどのトラバースの後リッジを回り込む内容。このトラバース後半やや右下がりにライン取りがされているので、トップもフォローもビビりながらのトラバース。幸い霧のおかげか真下の谷まで数百メーター切れている風景を見なくてすんでスムーズに抜けられたのかも・・・

北条新村ルート9
視界が良ければかなり高度感を味わえるピッチ。

最終ピッチは3級程のフェイスを15メーターほど登って樹林帯の登りになり、傾斜の緩んだ所で登攀終了。
3人が登り終えたところで霧も上がり夕方の空が顔を出し、ありがたいことに月も出る。

夕闇の中を3・4のコルまで歩き今日はここで終了。すでに2人のパーティーがテントを張っていて驚きでした。今日上高地から涸沢経由でここまで来たとのこと。
コルの両端にロープを渡してツェルトを2張り張って、I姉さん特製のカレーピラフそしておつまみ、ウィスキーなどで一日疲れた体もリフレッシュして寝る。
夜はコルを風が吹き抜けけっこう寒かったですが、星空に松本の夜景と豪華な特典付きの北尾根ホテルで朝を迎える。

北条新村ルート10
晩御飯は、アルファ米を利用したカレーピラフ。

19日、朝起きて朝食をすまして準備をしている真に続々と4峰からパーティーがやってくる。

北条新村ルート11
IV峰からは続々と登ってくる。

準備を整えて前穂頂上へ。快適に2ピッチを終わらせて快晴の尾根を登りつめ頂上着。穂高連峰、槍ヶ岳、常念、焼岳、乗鞍など景色を360度十分味わって岳沢経由で上高地に下る。

北条新村ルート12
サッサと登って山頂到着。やっぱり頂を踏むのは嬉しい。

険しいアプローチに後半部分のハラハラする登攀と振り返ってみるととても楽しく充実した登攀だったと思います。まだまだ穂高には壁もたくさんありルートもあるので、皆さんとどんどん登ってゆきたいと思いました。

                                                 H部
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