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I佐です。

高価な道具を持っていながら使わないのは勿体ないので、御在所前尾根で元(まだ一部だけど)を取ってきました。

【メンバー】 K島、I佐
 
【行動記録】 スカイライントンネル上P07:20 -- 08:20前尾根取り付き、09:00登攀開始 -- 15:45登攀終了
【行動記録】 -- 18:20P

【報  告】

前尾根は相変わらずの人気で、我々が到着した時点で既に何パーティーかが取り付いているようだ。上からコールが聞こえてくる。直前の2パーティーが登り始めるのを待って、我々も登攀開始。カムを持って来たので、行ける所は極力ナチュプロで登ることにする。

1P目(I佐):ノーマルルート(V-)下部はクラックが湿っていて手がヌルヌルする。本当はここを越えたらそのまま蛇の皮(5.9NP)を登ってみたかったが、朝イチだし下部の湿ったクラックで怖気づき、おとなしく右側に回りこんで上に出る。

2P目(K島):トラバース気味に前に進むが、ハイステップで上がるにはホールドが甘い。スタート地点に戻ると直ぐ上にガバがあり、ここから上にあがる。

3P目:コンテでP6下部へ。ここでお父さんと高校生くらい?の息子さん二人のパーティーに抜かれる。

4P目(I佐):P6リッジルートを先程のパーティーのお父さんが登っていき、セカンドの息子さんが登ろうとしているが苦戦中。運動靴だし「怖いよ~」と言っているのを聞くと気の毒になる。男の子が登るのにはかなり時間がかかりそうだったので、右側のクラックルート(5.9NP)を登ることにする。右上に向かって斜めに延びるクラックは中が湿っていて、あまり登られていないのか苔がついて緑色だが、歩いてP6を飛ばすのも癪なので登ることにする。下部クラックの上に上がる所はホールドが甘く力も要る。なかなか足が決まらずホールドもいい場所がないため、とりあえずカムにテンションかけて休憩し、無理やりマントルで体をあげる。あげたはいいが、そこからチムニーの下までのクラックは少しかぶり気味。かといってここからではもう右にも左にも逃げられないので、覚悟を決めて上を目指す。一歩目は相当足を上げなければならないので、無理せずカムを掴んでA0で。その後は時間がかかったものの何とかチムニーの下に到着。疲れた…。K島さんは、クラックに入れた手を抜いて「あーっ、手が緑~」と言いながら賑やかに登ってくる。

御在所100911A
クラックは全身の筋肉を使うので、疲れます。でも、カムが良く効いて気持ちいい。

5P目(K島):父子パーティーは、男の子が「お父さんが行くぞって言うから来たけど、僕は登りたくなんかなかったんだーっ」と言いながら半泣き状態でまだ下にいる。結局お父さんは諦めて、しぶしぶ下りていかれた。話を聞くと、今回息子さんは岩登り(それとも前尾根?)が初めてだったとか。これでクライミング嫌いになってしまわないことを望む。

さて、チムニー(VI)リードのK島さんは、お母さんの背中に寄りかかって熟睡中の赤ちゃんのように岩にぴったりくっついて登っていく。ランニングを取れるところは奥のチョックストーンのみ。チムニー自体は短いけれど落ちると大根おろし状態なので、下でビレイしながらこちらも緊張。

御在所100911B
チムニーを登るK島さん。

6P目:コンテでP4基部まで。(この辺り、記憶があやふや。)

7P目(I佐):P4凹角ルート(III)。残置もあるが、使えるところはカムも使う。このまま上まで行こうかと思ったが、ロープが足りなくなりそうだったので、25m登った所で一旦ピッチを切る。

8P目(K島):凹角ルートの継続でサッサと登っていく。

9P目:コンテでP3Aスラブ(III)を登り、Bスラブ基部まで。

10P目(I佐):ボルトが打たれたスラブがあるが難しそうなので(後でトポを見たらスティックフィンガー5.10aTRだった。登らなくて良かった(汗))、その右側のクラック(V NP)を登ることにする。グレードはVだが、結構難しい。ここから上は残置ハーケンがあるワイドクラックと右隣のクラック(IV+NP)があるが、折角カムを持ってきたので右側のクラックを登る。あとはCスラブ(III)を登ってピッチを切る。

御在所100911C
P2を登ってくるK島さん。

11P目(K島):P3Cスラブ上部クラック(V)を越える。

12P目:コンテでP2まで。

13P目(K島):P2ヤグラ(IV)。ここもナチュプロで。このピッチ、途中ザックがひっかかるわ、上がろうにも岩でヘルメットを押さえつけられるわで結構手ごわい。IVよりずっと難しく感じた。リードのK島さんも怖かったと思う。

御在所100911D
ヤグラもナチュプロで。

14P目(I佐):上部ルート(NP)。登り出しの部分は左側が切れ落ちていて、足元には大きな割れ目が…。 このシチュエーション、前にも経験したような…。そうだ、昨年行った鹿島槍ヶ岳東尾根の下山途中にあった、堰堤から雪に飛び移る箇所と似ている。飛び移るという行為が大の苦手の私。だが普通に手を伸ばしても岩には手が届かないので、体を前に倒して岩を掴み、岩に半ば飛び移る形でしがみつかなければならない。ちょっぴり怖いので、念のためお守り代わりに残置のサビサビハーケン2本でランニングを取り、うまくガバを掴んだら「エイッ」と上がる。この岩にしがみつくまでが全ピッチの中で一番緊張した。後は右上してP2のてっぺんまで。

ここで登攀終了。なんと時間は15:45。先行パーティーを待っていたり、クラックで苦戦して時間がかかったりで、思った以上に遅くなってしまった。P2の裏側に回り、頼りないサビサビ残置ピン+残置スリング2本に新しいスリングを付け足しそ~っと懸垂。後はP1まで登ってそのまま裏道登山道に合流。K島さんが少し踵を傷めてしまったので、下山が遅くなる旨留守宅のN田さんに連絡し、ハイキング気分でのんびり下山した。

冬期登攀は一昨年新人同士でトライしていましたが、夏の登攀は何故か今回までいつも先輩方と一緒に登っており、新人同士で計画して登るということをやったことがありませんでした。今年の夏こそは!と思っていただけに、何とか実行に移すことができて一つ宿題を片付けられました。これから今年の冬の目標に向かって頑張りたいと思います。

御在所前尾根は入会した年の夏に1回、同年秋にアイトレで1回ノーマルルートを登ったことがありますが、今回はナチュプロ重視で登ったので全く違った内容で、これはこれでとっても面白かったです。ひと口に前尾根と言ってもルートが沢山ありバラエティーに富んでいますから、トレーニングをするのにはもってこいの岩場だと思いました。今後色々なルートを試してみたいと思います。

K島さん、付き合って下さってありがとうございました!
      
     
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