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1川、I佐、H部の3人が剱岳小窓尾根を登ってきました
暖かい日差し降り注ぐ春山のつもりで入山しましたが、天気や雪の状態はまるで冬山でした

タイム 4月29日 10:22馬場島出発-11:15休憩-12:15雷岩-13:10尾根上-14:00 1600M地点-15:55テント設営完了

4月30日 5:10出発-(やせ尾根・雪尻)-6:10斜面にて最初のロープ使用-7:25雪尻上にて休憩-8:30 雪の急斜面を登りきって休憩-9:30ピラミッドピーク-16:30テント場着

    5月1日  6:55出発-10:00三の窓-11:38剣頂上-13:15懸垂支点(懸垂3回)-14:25懸垂終了-15:23早月小屋-17:40松尾平-18:30馬場島

29日 
馬場島に着くと無常にも土砂降り。山岳警備隊の人に情報をもらったりして時間をつぶした。
小窓パーティ2、池の谷パーティ1、早月パーティ2が馬場島荘で雨がやむのを待っている。
小雨になるのを待って、10時20分出発。堰堤を左岸から越え、ゴルジュに入る。
ゴルジュを抜ける


今年は残雪が多く、雪を伝って雷岩まで行けた。雷岩付近から雨が再び降り出す。
急な雪の斜面を40分ほどで稜線に付いた。稜線上は雪が多く、歩きやすい。
1800Mほどの斜面を整地してテン場とする。そのころには雨が雪に変わった。

30日 
朝起きると数センチぐらいの新雪が積もっていた。
2121Mピークまでにナイフリッジが出てくて、ここから楽しみの始まりでした。
カチンコチンの急な雪壁の下りに続き、80度ぐらい傾斜がある軟らかい雪壁。
軟らかい雪の下には硬い板状の氷雪壁があって登りにくいし、滑りそうで怖い。
雪壁を登る

危なそうなところではすぐにロープを出すことに決める。
ニードルの右側を巻いて、バランスの悪い懸垂5m。
コルからドームの木登り。中央基部から左側スカイラインに出てピークへ。
稜線から雪煙

細い岩のリッジから見る切り立ったピラミッドはいかにも悪そう。コル正面の凹角に氷が張っており緊張する。
一段上がると、池の谷側に大きく回りこみ、ハイマツ帯をホールドとスタンスにしてピークへ。
岩のリッジに続いてマッチ箱。正面左側の斜面から突破した。
崩れやすい新雪と、硬い雪壁が交互に出てくる。ダブルアックス。ハイマツを掘り出してビレー。
マッチ箱を越えたところで夕方。安定したコルでテントを張った。この日はほぼ一日中風雪で寒かった。

1日 
新雪が10数センチ積もっていた。
吹雪で視界が10数メートルしかないため、明るくなるまで2時間ほどテントで待つ。
テン場から新雪を踏みしめながら、急なアップダウンを繰り返す。
小窓の頭への斜面は急な氷雪壁になっているが、ビレーポイントはない。
小窓の頭を登る先行パーティ

小窓の頭の反対側も急

途中から右側リッジの岩部分を登る。リッジ右は池の谷に数百メートル切れ落ちていてオモロイ。
小窓の頭のクライミングはスリル満点

小窓の頭で岩登り。左側は切れ落ちている

池ノ谷側は切れ落ちて高度感がすごい

スタンディングアックスビレーなのでトップは落ちられない。ピナクルやハイマツを支点にした。
小窓王基部から池の谷まで後ろ向きで降りる。
小窓王基部からの下り

このころから、長次郎の頭まで晴れた。
誰もいない三の窓からは、ベルグラがびっちり張り付いたチンネが見えた。
凍りついたチンネ

日が当たる前に、新雪の積もった池の谷ガリーを登りきりたかったので、休まず取り付く。
40分ぐらいで長次郎右またコル。
池の谷ガリーを登る。後ろは小窓王と小窓の頭

そこから頂上までも、「本当に春山なの?」っていうほど状態は悪かった。
長次郎の頭までは堅い雪壁と細いナイフリッジ。
長次郎の頭への細いナイフリッジ

長次郎左俣のコルからは、急な氷雪壁。足が一歩滑っただけで、真砂まで行ってしまうだろう。
尾根に乗り越すところは1ポイント垂直で緊張する。
やっと頂上が見えた

頂上はとんがっていて、祠は雪の下だった。記念写真を撮り、すぐに下降に移る。
吹雪で尾根が見えないとカニのはさみ付近は分かりにくい。
私たちが獅子岩を通るちょっと前、登山者が滑落死したと、後から警備隊員に聞いた。
2600-2700m付近で3回懸垂した。支点はハイマツと残置。
早月尾根の懸垂

早月小屋のちょっと上からやっと太陽の日を浴び、3日間で凍った体が溶けていく気分だった。
無事早月小屋に着いてひと安心

雪がくさって歩きやすいので、そのまま馬場島まで下った。 

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