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2013.10.30
北岳バットレス集中登攀③ 広河原ボルダー
10月14日、北岳3日目。
前日の下部フランケ~dガリー奥壁でいろいろなものを出し切ったため、この日は下山のみ。
ということで、全員気の済むまで惰眠を貪る。
さらに朝から飲み始めるイボG。
九州男児はこれ
ビアミッドフェース、完登
帰りのバスの時間は9時か12時半。急いで降りれば9時にも間に合うが、急ぐ必要もない。
馬なりで下山中、面白そうな岩を発見してボルダーを開始。
さらに広河原に大きな石がゴロゴロしているのを思い出し、そちらに移動してやることに。
どうせ次のバスまで2時間くらいあるし…と思いきや、この日は臨時バスが30分に1本くらい出ていた。
バスの運転手さんによると、山ブームなうえ紅葉バッチリの快晴の3連休ってことで、過去最高の人手らしい。
ともかく、ボルダーをやると決めたので、バスが動こうが、やる。
マットはないので、ヘルメット着用、スポッター手厚めで。
1級ボルダラーのイボGが、次々と課題を作っていく。 (★はオススメ度)
「北岳マットレス」 5級 ★★★
開拓者:イボG RP:宮崎
一番最初、目に付いた面白そうなラインにイボGが取り付いて、いきなり完登した。
顕著なスタートホールドがあるのでわかりやすい。
ミヤザキはバスの時間ギリギリのラストトライでクリア。

「マットレストラバース」 3~4級 ★★
開拓者:イボG
「北岳マットレス」の上部ホールドからスタート。岩を半周して、ルーフの切れ目から上に上がる。
イボGがバスの時間ギリギリまで粘って完成。

「イチローマントル」 6級 ★
開拓者:イチロー OS:イボG
岩が尖ってて痛い。ルーフを右に抜ける。

「川ポチャスラブ」 8級 ★
開拓者:ミヤザキ OS:イチロー、HIROMIX
ど真ん中のラインをカンテ使わず登る。落ちたら川ポチャ、というメンタル核心。

「川ポチャトラバース」 5級 ★★★★★
開拓者:イボG OS:ミヤザキ、イチロー、HIROMIX
川ポチャの恐怖を存分に味わいながら超えるカンテが絶妙な、この日一番の名課題。

「ギザギザクラック」
シンハンド~フィンガー。面白そうだがあまりにも手が痛かったため開拓断念。

ということで北岳で3日間遊び尽くした3連休でした。

前日の下部フランケ~dガリー奥壁でいろいろなものを出し切ったため、この日は下山のみ。
ということで、全員気の済むまで惰眠を貪る。
さらに朝から飲み始めるイボG。


帰りのバスの時間は9時か12時半。急いで降りれば9時にも間に合うが、急ぐ必要もない。
馬なりで下山中、面白そうな岩を発見してボルダーを開始。
さらに広河原に大きな石がゴロゴロしているのを思い出し、そちらに移動してやることに。
どうせ次のバスまで2時間くらいあるし…と思いきや、この日は臨時バスが30分に1本くらい出ていた。
バスの運転手さんによると、山ブームなうえ紅葉バッチリの快晴の3連休ってことで、過去最高の人手らしい。
ともかく、ボルダーをやると決めたので、バスが動こうが、やる。
マットはないので、ヘルメット着用、スポッター手厚めで。
1級ボルダラーのイボGが、次々と課題を作っていく。 (★はオススメ度)
「北岳マットレス」 5級 ★★★
開拓者:イボG RP:宮崎
一番最初、目に付いた面白そうなラインにイボGが取り付いて、いきなり完登した。
顕著なスタートホールドがあるのでわかりやすい。
ミヤザキはバスの時間ギリギリのラストトライでクリア。

「マットレストラバース」 3~4級 ★★
開拓者:イボG
「北岳マットレス」の上部ホールドからスタート。岩を半周して、ルーフの切れ目から上に上がる。
イボGがバスの時間ギリギリまで粘って完成。

「イチローマントル」 6級 ★
開拓者:イチロー OS:イボG
岩が尖ってて痛い。ルーフを右に抜ける。

「川ポチャスラブ」 8級 ★
開拓者:ミヤザキ OS:イチロー、HIROMIX
ど真ん中のラインをカンテ使わず登る。落ちたら川ポチャ、というメンタル核心。

「川ポチャトラバース」 5級 ★★★★★
開拓者:イボG OS:ミヤザキ、イチロー、HIROMIX
川ポチャの恐怖を存分に味わいながら超えるカンテが絶妙な、この日一番の名課題。

「ギザギザクラック」
シンハンド~フィンガー。面白そうだがあまりにも手が痛かったため開拓断念。

ということで北岳で3日間遊び尽くした3連休でした。

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2013.10.29
セルフレスキュー講習会
27日(日)秋晴れに恵まれCACセルフレスキュー講習会が行われました。
参加者は主に新加入の方を対象として、6月の講習会の内容の復讐にもなりました。







実技内容
トップが墜落した場合を想定して行いました。
1、確保からの自己脱出
2、支点構築
3、救助懸垂
南山に6時集合八見に移動して17時ごろまで。
貴重な時間はあっという間でした。
それぞれ、課題が見えたと思います。
今後の山行がより安全で楽しくなり、そのぶん挑戦もできるようになると思います。
講師のKさん、Mさんありがとうございました。
参加者7名
たろう
参加者は主に新加入の方を対象として、6月の講習会の内容の復讐にもなりました。







実技内容
トップが墜落した場合を想定して行いました。
1、確保からの自己脱出
2、支点構築
3、救助懸垂
南山に6時集合八見に移動して17時ごろまで。
貴重な時間はあっという間でした。
それぞれ、課題が見えたと思います。
今後の山行がより安全で楽しくなり、そのぶん挑戦もできるようになると思います。
講師のKさん、Mさんありがとうございました。
参加者7名
たろう
2013.10.23
イトシロから銚子ケ峰と別山20131022
岐阜県郡上市石徹白(標高960m)から銚子ケ峰(1810m)を経て、別山(2399m)まで歩いてきました
初秋のような陽気でしたが
紅葉前線は1000m以下まで下りてきていて、真っ盛りでした。
石徹白登山口7:15~8:30銚子ケ峰8:40~9:40三の峰避難小屋9:50~10:30別山10:40~
12:15銚子ケ峰12:25~13:15石徹白登山口
石徹白登山口~別山往復23.8k、累計標高差2160m(=別サイトからの引用)
登山口の駐車場で車中仮眠したら寝坊した
仮眠などと、慣れないことするといけませぬ
急いでコンビニおにぎりを食いスタート
400段以上の階段を上がった平地に、石徹白の大杉がある
国の天然記念物だが、寿命を大幅に越えた老木
胃ろうで無理矢理生かされている感じで、何か痛々しい
堂々とした老木
紅葉真っ盛り
紅葉は今が盛り。色がいっそうきれいに見える黄色のサングラスをかけ歩く
平坦な道と急坂が交互に出てきて歩きやすい
銚子ケ峰頂上手前からは笹原になり展望が良い
しかし頂上に付くと、別山は遙か彼方。がっくりきた
あとは我慢の一歩一歩
銚子ケ峰と一の峰、三の峰と別山の間のギャップは大きい
特に三の峰と別山の間は標高差で150m下り、300m以上登る感じで苦しいです
別山頂上からは白山がきれいに見えました
雪は全然有りませぬ
銚子ケ峰からの別山。1~3峰を超していく
朝露に日が当たり、山が銀色に光った
別山からの白山
帰りは、行きにもまして苦痛の連続。
走りやすい道なのに、脚が痛くて小走りもだめ
よたよたしながら、駐車場にたどり着きました
でも紅葉はきれいでした
初秋のような陽気でしたが
紅葉前線は1000m以下まで下りてきていて、真っ盛りでした。
石徹白登山口7:15~8:30銚子ケ峰8:40~9:40三の峰避難小屋9:50~10:30別山10:40~
12:15銚子ケ峰12:25~13:15石徹白登山口
石徹白登山口~別山往復23.8k、累計標高差2160m(=別サイトからの引用)
登山口の駐車場で車中仮眠したら寝坊した
仮眠などと、慣れないことするといけませぬ
急いでコンビニおにぎりを食いスタート
400段以上の階段を上がった平地に、石徹白の大杉がある
国の天然記念物だが、寿命を大幅に越えた老木
胃ろうで無理矢理生かされている感じで、何か痛々しい


紅葉は今が盛り。色がいっそうきれいに見える黄色のサングラスをかけ歩く
平坦な道と急坂が交互に出てきて歩きやすい
銚子ケ峰頂上手前からは笹原になり展望が良い
しかし頂上に付くと、別山は遙か彼方。がっくりきた
あとは我慢の一歩一歩
銚子ケ峰と一の峰、三の峰と別山の間のギャップは大きい
特に三の峰と別山の間は標高差で150m下り、300m以上登る感じで苦しいです
別山頂上からは白山がきれいに見えました
雪は全然有りませぬ



帰りは、行きにもまして苦痛の連続。
走りやすい道なのに、脚が痛くて小走りもだめ
よたよたしながら、駐車場にたどり着きました
でも紅葉はきれいでした
2013.10.21
北岳バットレス集中登攀② 下部フランケ~dガリー奥壁
白根御池小屋のテント場はやたらとエスパースの緑テントが多い。
バットレスをめざすクライマーが集結しているからなのだが、千種新テントも同様。
そして連休2日目の13日は、過去最高の人手のもよう。
となると当然、バットレスへの取り付きは熾烈な競争となる。
早いパーティーは2時ごろ起きだし、3時には出発している。
この競争に加わるか否か、それを前夜のうちに決めておかなかったため、普通に3時に起きた。
まあほとんどのパーティーが第4尾根だろうとマイペースに準備した結果、出発は4時半。
さらに二俣あたりでイチローがテントに忘れたロープを取りに戻ったため、ペースはさらにまったりと。
朝焼けの下部岩壁
6時くらいにようやく到着した下部岩壁取り付きは大混雑。
ピラミッドフェース、dガリー大滝、第5尾根支稜の3ルートだけでなく、ピラミッドフェースとdガリーの間の壁に取り付いているパーティーまでいる。
下部フランケの取り付きまでどこから登るべきか、しばし観察。
dガリー大滝は落石も多いし、墜落してる人もいたのでやめ。
ミヤザキ、イボG組が昨日登ったピラミッドフェースの1、2ピッチから、青木夫妻が第5尾根支稜から登ることとする。デポしたクライミングギアを無事回収し、7時頃同時に登攀開始。
結果、ほぼ同時に2ピッチ終了し、さらにコンテでdガリーを登って下部フランケ取り付きに到着。
【下部フランケ】
1ピッチ目 Ⅴ- イボG チャレンジ本にはⅤ-とあるが、Ⅴ+、Ⅵ、10a、10bなど諸説ある怪しい垂壁のフェース。防御クライマーの異名を返上しつつあるイボGがハナを切ってリード。頼もしい~。
…が、苦しくなるほど口数が多くなるイボGが、しゃべりっぱなし!しゃべってしゃべって、悩みに悩んだ結果、残置ハーケンにスリングをかけて足で踏み、A1で突破。1ピッチ目からこの難しさなのか…!と一同下部フランケにびびる。
ザックを背負ったフォローのミヤザキも歯が立たず、迷わずA1。しかし後続の青木夫妻のリードのHIROMIXはフリーで抜けてきた!柔軟性とバランス感覚を生かしたクライミングは見事の一言。ヘルメットに「山ガール」ってシールが貼ってあるが、昨今の山ガールをナメてはならない。
しかしこのピッチ、トポには50mと書いてあるが、明らかに30mもない。
壁と会話するイボG
2ピッチ目 Ⅳ+ ミヤザキ たぶん2ピッチ目の途中までイボGが登っていたのだろう。快適なV字凹角からハングを左に抜けて終了。トポには35mとあるけど、20mくらい?
3ピッチ目 Ⅳ+ イボG 2ピッチ目と同じような形のV字凹角からハングの脇を抜けた後、スラブ。チャレンジ本にはここが核心と書いてあるが、明らかに1ピッチ目でしょ、とみんなツッコむ。これも40mはない。30mくらい。
スラブに出たあたり?を登るイチロー
4ピッチ目 Ⅳ ミヤザキ なんとなくフェースを登ってバンドに出て左へ。チャレンジ本だとピッチを切っているが、これまでの距離の違いからして50mロープで足りるはず、と、そのままトポの5ピッチ目Ⅱ級のトラバースまでやる。45mくらいまでロープを伸ばし、そこからdガリー側に5mほどクライムダウンしたところに終了点。ロープの流れが悪くならないように180cmスリングを使って支点を伸ばした。後続のイチローはプーリー付きのカラビナを使っていた。なるほど勉強になります。
4ピッチ目をリードするイチロー
11時半ごろ、下部フランケの終了点の横からdガリー上部に合流。快適なテラスがあり、ひなたぼっこしながら青木夫妻を待つ。遠くには富士山。25歳になったイボGは何を思って見つめるのか…。
ていうかドカベンの岩鬼みたいになってるけど、どうしたの?
【dガリー奥壁】
dガリー奥壁は、さらに1ピッチdガリーを詰めた先にある。本にはルンゼ40mⅡ~Ⅲ級とあり、時間短縮のためミヤザキがビレイなしで登ってみた。が、甘くはない。しっかりとしたⅢ級なので、終了点=奥壁取り付きでセカンドの確保。
青木夫妻は下から確保して登った。
1ピッチ目 Ⅴ+ イボG dガリー奥壁の核心ピッチ。迫力満点の三段ハング超え。一段目はパワーが必要。二段目は簡単、三段目は…今後このルートに行く人のために、詳細は伏せておこう。
ただ、普段は黙々と登るタイプのミヤザキが、ここでは思わず叫んでしまった。青木夫妻も同様。全員がA0で抜ける。
難しいし怖いけど、めちゃ面白いピッチだった。
三段目のハングと奮闘するイボG
2ピッチ目 Ⅴ ミヤザキ 明るく開けた赤いスラブの岩壁を一刀両断するクラック。このピッチをリードで登りたくてdガリー奥壁に来たようなもの。フィスト、ハンド、フィンガーと徐々に細くなるが、手も足も快適にきまる。気持ちいい~。
けど、クラックを抜けた後のラスト5mのスラブが激こわ!バットレスは全体的にフリクションが悪く感じるが、dガリー奥壁の赤い岩はとくにツルツル。アルパインのリードは落ちないことが一番!と自分に言い聞かせ、残置ハーケンを踏んでA0で突破した。
フォローのイボGは、親指の爪をはがしながらフリーで抜けてきた。すげー執念…。
青木夫妻もリードのHIROMIXはA0で、フォローのイチローはフリーで抜けたもよう。
クラックをリードするHIROMIX
3ピッチ目 Ⅳ イボG 本には「草付きのスラブ」としか書いていない。この日唯一の癒しピッチ。簡単すぎたので途中クラックを使うルートにあえて入ったが、それでも簡単だった。Ⅳ-かⅢ+かな。
隣は第4尾根のマッチ箱
4ピッチ目 Ⅳ ミヤザキ 本には「傾斜の緩いオフィズスからチムニー」と書いてあるが、どうみてもはじめっからチムニー。てことは、2010年の大崩壊で広がったのだろうか。
ともあれ、こんな標高3000mの場所にこんなチムニーがあるのが面白くて、ずりずりしながらなぜか笑えてきた。抜けたらスラブを登って、城塞ハングの下へ。5ピッチ目まで継続して登り切る予定だったが、第4尾根を登ってきたパーティーが取り付いていたため、ピッチを切る。
チムニーに入り込むHIROMIX
5ピッチ目 Ⅳ イボG 第4尾根のパーティーが登るのを待って、ギザギザのチムニー?みたいなとこに入る。
見た目よりけっこう悪いらしく、先行パーティーのおじさんは苦労していた。が、これまで登ってきたところを思えば難しくはない。灌木が終了点。そこからⅡ級のハイマツ帯を登り、安定したところで終了とした。
時間は16時前。下部岩壁の取り付きから計12ピッチ、9時間近くかけてしまった。
下山準備を整え、青木夫妻を待つが、なかなか上がってこない。第4尾根から合流したパーティーが間に2パーティーも入ってしまったようで、1時間くらい待った。3連休の4尾根大渋滞が、ここで直撃。
dガリー奥壁は午後は陽が当たらないので、かなり寒かった。
夕暮れのなか、山頂到着
17時半ごろ山頂へ。そこからヘッデン下山。1時間半くらいで白根御池に到着した。
気がつくと、ミヤザキもイボGも手の爪が数本、極度の深爪のように血が滲んで痛い。
翌日は第4尾根を登れば千種の大先輩・瀧根さんに会える可能性があったが、これはおとなしく下山かなと話す。
何より、標高3000mでの12ピッチで技術、体力、精神力ともに出し切った満足感が大きかった。
それから1時間くらい遅れて、青木夫妻もテントへ。イチローは精も根も尽き果てたのか、イスラム教徒のお祈りの態勢で何事か懺悔していた。念のため「明日どうする?登る?」と聞くと、「登るわけがない!」と力強い返事。これで気の済むまで寝坊からのゆっくり下山が決定した。
夜はHIROMIXの手作りキムチビーフンをつまみつつ、22時過ぎまで団欒。この日も星が凄かった。
バットレスをめざすクライマーが集結しているからなのだが、千種新テントも同様。
そして連休2日目の13日は、過去最高の人手のもよう。
となると当然、バットレスへの取り付きは熾烈な競争となる。
早いパーティーは2時ごろ起きだし、3時には出発している。
この競争に加わるか否か、それを前夜のうちに決めておかなかったため、普通に3時に起きた。
まあほとんどのパーティーが第4尾根だろうとマイペースに準備した結果、出発は4時半。
さらに二俣あたりでイチローがテントに忘れたロープを取りに戻ったため、ペースはさらにまったりと。

6時くらいにようやく到着した下部岩壁取り付きは大混雑。
ピラミッドフェース、dガリー大滝、第5尾根支稜の3ルートだけでなく、ピラミッドフェースとdガリーの間の壁に取り付いているパーティーまでいる。
下部フランケの取り付きまでどこから登るべきか、しばし観察。
dガリー大滝は落石も多いし、墜落してる人もいたのでやめ。
ミヤザキ、イボG組が昨日登ったピラミッドフェースの1、2ピッチから、青木夫妻が第5尾根支稜から登ることとする。デポしたクライミングギアを無事回収し、7時頃同時に登攀開始。
結果、ほぼ同時に2ピッチ終了し、さらにコンテでdガリーを登って下部フランケ取り付きに到着。
【下部フランケ】
1ピッチ目 Ⅴ- イボG チャレンジ本にはⅤ-とあるが、Ⅴ+、Ⅵ、10a、10bなど諸説ある怪しい垂壁のフェース。防御クライマーの異名を返上しつつあるイボGがハナを切ってリード。頼もしい~。
…が、苦しくなるほど口数が多くなるイボGが、しゃべりっぱなし!しゃべってしゃべって、悩みに悩んだ結果、残置ハーケンにスリングをかけて足で踏み、A1で突破。1ピッチ目からこの難しさなのか…!と一同下部フランケにびびる。
ザックを背負ったフォローのミヤザキも歯が立たず、迷わずA1。しかし後続の青木夫妻のリードのHIROMIXはフリーで抜けてきた!柔軟性とバランス感覚を生かしたクライミングは見事の一言。ヘルメットに「山ガール」ってシールが貼ってあるが、昨今の山ガールをナメてはならない。
しかしこのピッチ、トポには50mと書いてあるが、明らかに30mもない。

2ピッチ目 Ⅳ+ ミヤザキ たぶん2ピッチ目の途中までイボGが登っていたのだろう。快適なV字凹角からハングを左に抜けて終了。トポには35mとあるけど、20mくらい?
3ピッチ目 Ⅳ+ イボG 2ピッチ目と同じような形のV字凹角からハングの脇を抜けた後、スラブ。チャレンジ本にはここが核心と書いてあるが、明らかに1ピッチ目でしょ、とみんなツッコむ。これも40mはない。30mくらい。

4ピッチ目 Ⅳ ミヤザキ なんとなくフェースを登ってバンドに出て左へ。チャレンジ本だとピッチを切っているが、これまでの距離の違いからして50mロープで足りるはず、と、そのままトポの5ピッチ目Ⅱ級のトラバースまでやる。45mくらいまでロープを伸ばし、そこからdガリー側に5mほどクライムダウンしたところに終了点。ロープの流れが悪くならないように180cmスリングを使って支点を伸ばした。後続のイチローはプーリー付きのカラビナを使っていた。なるほど勉強になります。

11時半ごろ、下部フランケの終了点の横からdガリー上部に合流。快適なテラスがあり、ひなたぼっこしながら青木夫妻を待つ。遠くには富士山。25歳になったイボGは何を思って見つめるのか…。

【dガリー奥壁】
dガリー奥壁は、さらに1ピッチdガリーを詰めた先にある。本にはルンゼ40mⅡ~Ⅲ級とあり、時間短縮のためミヤザキがビレイなしで登ってみた。が、甘くはない。しっかりとしたⅢ級なので、終了点=奥壁取り付きでセカンドの確保。
青木夫妻は下から確保して登った。
1ピッチ目 Ⅴ+ イボG dガリー奥壁の核心ピッチ。迫力満点の三段ハング超え。一段目はパワーが必要。二段目は簡単、三段目は…今後このルートに行く人のために、詳細は伏せておこう。
ただ、普段は黙々と登るタイプのミヤザキが、ここでは思わず叫んでしまった。青木夫妻も同様。全員がA0で抜ける。
難しいし怖いけど、めちゃ面白いピッチだった。

2ピッチ目 Ⅴ ミヤザキ 明るく開けた赤いスラブの岩壁を一刀両断するクラック。このピッチをリードで登りたくてdガリー奥壁に来たようなもの。フィスト、ハンド、フィンガーと徐々に細くなるが、手も足も快適にきまる。気持ちいい~。
けど、クラックを抜けた後のラスト5mのスラブが激こわ!バットレスは全体的にフリクションが悪く感じるが、dガリー奥壁の赤い岩はとくにツルツル。アルパインのリードは落ちないことが一番!と自分に言い聞かせ、残置ハーケンを踏んでA0で突破した。
フォローのイボGは、親指の爪をはがしながらフリーで抜けてきた。すげー執念…。
青木夫妻もリードのHIROMIXはA0で、フォローのイチローはフリーで抜けたもよう。

3ピッチ目 Ⅳ イボG 本には「草付きのスラブ」としか書いていない。この日唯一の癒しピッチ。簡単すぎたので途中クラックを使うルートにあえて入ったが、それでも簡単だった。Ⅳ-かⅢ+かな。

4ピッチ目 Ⅳ ミヤザキ 本には「傾斜の緩いオフィズスからチムニー」と書いてあるが、どうみてもはじめっからチムニー。てことは、2010年の大崩壊で広がったのだろうか。
ともあれ、こんな標高3000mの場所にこんなチムニーがあるのが面白くて、ずりずりしながらなぜか笑えてきた。抜けたらスラブを登って、城塞ハングの下へ。5ピッチ目まで継続して登り切る予定だったが、第4尾根を登ってきたパーティーが取り付いていたため、ピッチを切る。

5ピッチ目 Ⅳ イボG 第4尾根のパーティーが登るのを待って、ギザギザのチムニー?みたいなとこに入る。
見た目よりけっこう悪いらしく、先行パーティーのおじさんは苦労していた。が、これまで登ってきたところを思えば難しくはない。灌木が終了点。そこからⅡ級のハイマツ帯を登り、安定したところで終了とした。
時間は16時前。下部岩壁の取り付きから計12ピッチ、9時間近くかけてしまった。
下山準備を整え、青木夫妻を待つが、なかなか上がってこない。第4尾根から合流したパーティーが間に2パーティーも入ってしまったようで、1時間くらい待った。3連休の4尾根大渋滞が、ここで直撃。
dガリー奥壁は午後は陽が当たらないので、かなり寒かった。

17時半ごろ山頂へ。そこからヘッデン下山。1時間半くらいで白根御池に到着した。
気がつくと、ミヤザキもイボGも手の爪が数本、極度の深爪のように血が滲んで痛い。
翌日は第4尾根を登れば千種の大先輩・瀧根さんに会える可能性があったが、これはおとなしく下山かなと話す。
何より、標高3000mでの12ピッチで技術、体力、精神力ともに出し切った満足感が大きかった。
それから1時間くらい遅れて、青木夫妻もテントへ。イチローは精も根も尽き果てたのか、イスラム教徒のお祈りの態勢で何事か懺悔していた。念のため「明日どうする?登る?」と聞くと、「登るわけがない!」と力強い返事。これで気の済むまで寝坊からのゆっくり下山が決定した。
夜はHIROMIXの手作りキムチビーフンをつまみつつ、22時過ぎまで団欒。この日も星が凄かった。
2013.10.20
北岳バットレス集中登攀① ピラミッドフェース
ミヤザキです。
12~14日で、北岳バットレスに行ってきました。
メンバーは、イボG、青木イチロー、青木HIROMIX、ミヤザキの4人。
本チャンでは初めて組むパーティーでしたが、それぞれの個性が発揮されて非常に面白い山行となりました。
錦秋の北岳
初日は土岐ICに3時に集合し、青木車で仙流荘まで。
イボGは缶ビール12本を収容し、85リットルザックをパンパンに。
さすがに重いので、車にデポするかどうかをギリギリまで思案するイボG。
どうして千種の20代はこうもビールをたくさん担ぎ上げようとするのか…。
そういう自分も4本持ってきたので、今回は計16本。2泊するので、1人1日2本ずつ飲める計算。
今回は白根御池小屋のテント場をベースとするので、まあ多少重くても問題ないでしょう、という判断でデポはなし。
そうこうしているうちに5時半ごろ仙流荘の駐車場着。すでにかなり埋まっていて驚いた。
始発のバスは6時5分の予定だったが、5時くらいから臨時便をばんばん出して、行列する登山者をさばいていた。
経由地の北沢峠でも約30分ほど早く始発便が来た。
ここの切符売り場のおじさんはなぜか往復切符を売るのをかたくなに嫌がっていた。
前に並んでいた数人はおじさんに屈していたが、我々千種アルパインクラブは公権力に屈せず、力強く往復で購入。
売っているものを買って何が悪い。
強風で揺れる吊り橋を渡って出発
7時45分ごろ、広河原を出発。白根御池までは約2時間の登山。
紅葉の北岳がバッチリ見える。手早くテントを張り、HIROMIXを除く3人でピラミッドフェースへ出発。
二俣のトイレから大樺沢を詰め、大きな岩があるのがバットレス沢、その次の水が流れているのがC沢と確認。
このへんは北岳バットレス経験者のイチローとイボGが頼もしい。
下部岩壁へのアプローチ道はたくさんあるらしいが、チャレンジアルパインに倣ってC沢を詰めることに。
左岸を20mほど登ってから右岸に徒渉し、あとは登山道かと思うくらい明瞭な踏み後をたどる。
これがバットレス沢の目印
C沢出合から40分ほどで、下部岩壁に到着。
ピラミッドフェースの取り付きの目印となる「顕著な十字クラック」ってどれだ??って言い合いながら近づいてみると、たしかに顕著な十字クラック発見。
右側の壁に十字、中央のルンゼが1ピッチ目
【ピラミッドフェース】
1ピッチ目 Ⅳ- ミヤザキ 意気揚々と今回最初のピッチでリードを志願。最初なので緊張し、終了点を右の方の壁に見つけた残置ハーケンで作るが、正解は左の草付きを一段上がった木の根っこでした。フリクションが悪く、Ⅳ級とはいえこれはちょっと手強いぞ…と内心思うが、余裕のフリ。
2ピッチ目 Ⅱ ミヤザキ 草付きをトラバース ずーっとロープを引っ張って、残置スリングのある終了点で切る。
3ピッチ目 Ⅳ イボG よく覚えてないが、これもけっこう悪かった気が。さらにイボGまでもが右の緩傾斜帯へと誘い込まれてしまい、あさっての方向に終了点を構築。3rdで登ってきたミヤザキが、真の終了点を探して左にトラバースする。ピラミッドフェースは甘くないという事実を全員が口にし始める。
3ピッチ目を登るイボG、左のハング帯が4ピッチ目
4ピッチ目 Ⅴ+ イボG 研究に没頭して体がなまり、さらに徹夜で運転までしてくれたイチローは「きょうはリードしない宣言」を発令。核心ピッチをエース・イボGが行く。…はずが、上から凶悪な落石が!
ピラミッドフェースを懸垂下降してくる3人パーティーがおり、かなり危険な状況。どうやってすれ違えばいいか思案した結果、とりあえず安全そうなハングの下まで登ることに。
落石に気を遣いながら登ったⅤ級は難しかった。途中薄カチなのに変なムーブをした気がする。
ここで時計は15時過ぎ。懸垂下降パーティーはdガリーに避けてくれたようだが、この時間から残り6ピッチは無理と判断し、翌日に備えて撤退を決定。
経験豊富なイチローのナイス判断でdガリーへと効率よく懸垂2ピッチで下降。
さらにイチローのナイス判断を連発して第5尾根支稜の下のハングのようなところにクライミングギアをデポ。イボGがナイス判断でゴミ袋を持参しており、ロープが濡れる心配もなし。これで翌日のアプローチが楽になる。よしよし。
18時ごろテント場着。持参した秋刀魚と豆の南インド風カレーを食べつつ、1人2本くらいずつビールを飲んでノルマを達成。
さらにサプライズでこの日25歳の誕生日を迎えたイボGを祝う。
HIROMIXがわざわざ買って持ってきてくれたパティスリー・グラムのパウンドケーキ。
しかしチンネでの若頭の誕生日祝いもあったからか、なんとなく予測していたところが小憎たらしい。
自分から誕生日って言わなかったり。
山でグラムのケーキを食べれる幸せ
まったりとした夜を過ごして21時ごろ就寝。
ビールのせいで夜中にトイレに起きたら星が凄かった。
12~14日で、北岳バットレスに行ってきました。
メンバーは、イボG、青木イチロー、青木HIROMIX、ミヤザキの4人。
本チャンでは初めて組むパーティーでしたが、それぞれの個性が発揮されて非常に面白い山行となりました。

初日は土岐ICに3時に集合し、青木車で仙流荘まで。
イボGは缶ビール12本を収容し、85リットルザックをパンパンに。
さすがに重いので、車にデポするかどうかをギリギリまで思案するイボG。
どうして千種の20代はこうもビールをたくさん担ぎ上げようとするのか…。
そういう自分も4本持ってきたので、今回は計16本。2泊するので、1人1日2本ずつ飲める計算。
今回は白根御池小屋のテント場をベースとするので、まあ多少重くても問題ないでしょう、という判断でデポはなし。
そうこうしているうちに5時半ごろ仙流荘の駐車場着。すでにかなり埋まっていて驚いた。
始発のバスは6時5分の予定だったが、5時くらいから臨時便をばんばん出して、行列する登山者をさばいていた。
経由地の北沢峠でも約30分ほど早く始発便が来た。
ここの切符売り場のおじさんはなぜか往復切符を売るのをかたくなに嫌がっていた。
前に並んでいた数人はおじさんに屈していたが、我々千種アルパインクラブは公権力に屈せず、力強く往復で購入。
売っているものを買って何が悪い。

7時45分ごろ、広河原を出発。白根御池までは約2時間の登山。
紅葉の北岳がバッチリ見える。手早くテントを張り、HIROMIXを除く3人でピラミッドフェースへ出発。
二俣のトイレから大樺沢を詰め、大きな岩があるのがバットレス沢、その次の水が流れているのがC沢と確認。
このへんは北岳バットレス経験者のイチローとイボGが頼もしい。
下部岩壁へのアプローチ道はたくさんあるらしいが、チャレンジアルパインに倣ってC沢を詰めることに。
左岸を20mほど登ってから右岸に徒渉し、あとは登山道かと思うくらい明瞭な踏み後をたどる。

C沢出合から40分ほどで、下部岩壁に到着。
ピラミッドフェースの取り付きの目印となる「顕著な十字クラック」ってどれだ??って言い合いながら近づいてみると、たしかに顕著な十字クラック発見。

【ピラミッドフェース】
1ピッチ目 Ⅳ- ミヤザキ 意気揚々と今回最初のピッチでリードを志願。最初なので緊張し、終了点を右の方の壁に見つけた残置ハーケンで作るが、正解は左の草付きを一段上がった木の根っこでした。フリクションが悪く、Ⅳ級とはいえこれはちょっと手強いぞ…と内心思うが、余裕のフリ。
2ピッチ目 Ⅱ ミヤザキ 草付きをトラバース ずーっとロープを引っ張って、残置スリングのある終了点で切る。
3ピッチ目 Ⅳ イボG よく覚えてないが、これもけっこう悪かった気が。さらにイボGまでもが右の緩傾斜帯へと誘い込まれてしまい、あさっての方向に終了点を構築。3rdで登ってきたミヤザキが、真の終了点を探して左にトラバースする。ピラミッドフェースは甘くないという事実を全員が口にし始める。

4ピッチ目 Ⅴ+ イボG 研究に没頭して体がなまり、さらに徹夜で運転までしてくれたイチローは「きょうはリードしない宣言」を発令。核心ピッチをエース・イボGが行く。…はずが、上から凶悪な落石が!
ピラミッドフェースを懸垂下降してくる3人パーティーがおり、かなり危険な状況。どうやってすれ違えばいいか思案した結果、とりあえず安全そうなハングの下まで登ることに。
落石に気を遣いながら登ったⅤ級は難しかった。途中薄カチなのに変なムーブをした気がする。
ここで時計は15時過ぎ。懸垂下降パーティーはdガリーに避けてくれたようだが、この時間から残り6ピッチは無理と判断し、翌日に備えて撤退を決定。
経験豊富なイチローのナイス判断でdガリーへと効率よく懸垂2ピッチで下降。
さらにイチローのナイス判断を連発して第5尾根支稜の下のハングのようなところにクライミングギアをデポ。イボGがナイス判断でゴミ袋を持参しており、ロープが濡れる心配もなし。これで翌日のアプローチが楽になる。よしよし。
18時ごろテント場着。持参した秋刀魚と豆の南インド風カレーを食べつつ、1人2本くらいずつビールを飲んでノルマを達成。
さらにサプライズでこの日25歳の誕生日を迎えたイボGを祝う。
HIROMIXがわざわざ買って持ってきてくれたパティスリー・グラムのパウンドケーキ。
しかしチンネでの若頭の誕生日祝いもあったからか、なんとなく予測していたところが小憎たらしい。
自分から誕生日って言わなかったり。

まったりとした夜を過ごして21時ごろ就寝。
ビールのせいで夜中にトイレに起きたら星が凄かった。
2013.10.18
焼岳 2013.10.14 体育の日
こんにちは
原田です。
10/14、焼岳に、
ポッカトレーニング含み、友人とハイキングに行ってきました。

下堀沢出合からの焼岳
【行動記録】
焼岳登山口(新中の湯ルート)8:10~9:35下堀沢出合9:45~噴火口見物(20分程度)~11:45北峰13:30~14:40下堀沢出合14:45~15:40焼岳登山口(新中の湯ルート)
【負荷記録】
60リットルザックに、
通常の秋山登山装備、
2Lペットボトル×4本
2Lプラティパス×1本
2Lハイドレーション×1本
その他飲料350ml×6本
+食料
計約30Kg
今回は、体育の日ということもあり、負荷をかけた山行を行おうって思い、
ポッカトレーニングを含めてみました。
そして、トレッキングポールを持参したものの、これにも頼らずに。
10月中旬にも入り、秋も深まっていました。

快晴、青空がホント青いですね

結構渋滞してました、ポッカ者には助かるスローペース

今年はチェック柄、そして山ガールはショートパンツがかわいいですね♪

来年はどんな格好が流行るのか♪♪
なんとかコースタイム程度には、行動ができなによりでした

南峰

以前あった立ち入り禁止看板なく、いけれそうだな
原田です。
10/14、焼岳に、
ポッカトレーニング含み、友人とハイキングに行ってきました。

下堀沢出合からの焼岳
【行動記録】
焼岳登山口(新中の湯ルート)8:10~9:35下堀沢出合9:45~噴火口見物(20分程度)~11:45北峰13:30~14:40下堀沢出合14:45~15:40焼岳登山口(新中の湯ルート)
【負荷記録】
60リットルザックに、
通常の秋山登山装備、
2Lペットボトル×4本
2Lプラティパス×1本
2Lハイドレーション×1本
その他飲料350ml×6本
+食料
計約30Kg
今回は、体育の日ということもあり、負荷をかけた山行を行おうって思い、
ポッカトレーニングを含めてみました。
そして、トレッキングポールを持参したものの、これにも頼らずに。
10月中旬にも入り、秋も深まっていました。

快晴、青空がホント青いですね

結構渋滞してました、ポッカ者には助かるスローペース

今年はチェック柄、そして山ガールはショートパンツがかわいいですね♪

来年はどんな格好が流行るのか♪♪
なんとかコースタイム程度には、行動ができなによりでした

南峰

以前あった立ち入り禁止看板なく、いけれそうだな
2013.10.16
豊田・天下峯 2013.10.13
こんばんは
10/13(日)快晴の下、中年以上で豊田・天下峯行ってきました。
参加者:曽我さん、加藤(友)さん、加藤(欣)さん、上手さん、原田
原田より、投稿させていただきます。

8時頃より、岩場へ向かう
まずは、ルート36(5.9)
さっそく私は、スラブの怖さを思い知らさせる・・
攀った後、なにやらビレイグローブに出血が。。
知らず知らずのうちに、指の皮、削ってました(泣)
馴れなんならんな!!
次に、その横、ビーフ味(5.9+)

またまた知らず知らず、左に左に、逃げてしまう
そうこうしていると、もうお腹が空いてきた
休憩し、昼食をしていると、
「友さん、来た来た♪♪」
ここまでに、すでに先輩方の面白さ、いや、すごさを味わってましたが、
ここから、さらに面白さ、いやいや、すごさを味わうことに♪
なんて表現すればいいのだろう。
う~ん。
通っているお店の女の子をいかに口説くかを思案する大人たち。。
これは表現が悪いな。
うん、イタリア南部の通りのバールで、トランプをする地元のおじんたちって
具合に、気楽に、めちゃめちゃ楽しそうにやる訳ですわっ♪♪
これまたわかりにくいかな?!
ここから場所を変え、
ナイトレンジャー(5.9)へ

かっこよく攀ってますわ♪

探求探求♪のパークレンジャー(5.10b)
そして、今回の勝負ところ、
まだ暑かったですが、
北北西(5.11b)

友さんは、新品、下ろしたてのシューズで、いっちゃいました
なんだかんだといいながら、一手、一手と進んじゃう。
なんだろう?!
これこそ愉しんでるって具合でしょうね♪

15時に、「まぁ、今日はこの辺で」
いやはや今回は、40代、50代、60代、70代という
幅の広いおじん達で岩登りを楽しみましたが、
代を重ねるごとに、
楽しんでる感がより高かったひとときでした♪

10/13(日)快晴の下、中年以上で豊田・天下峯行ってきました。
参加者:曽我さん、加藤(友)さん、加藤(欣)さん、上手さん、原田
原田より、投稿させていただきます。

8時頃より、岩場へ向かう
まずは、ルート36(5.9)
さっそく私は、スラブの怖さを思い知らさせる・・
攀った後、なにやらビレイグローブに出血が。。
知らず知らずのうちに、指の皮、削ってました(泣)
馴れなんならんな!!
次に、その横、ビーフ味(5.9+)

またまた知らず知らず、左に左に、逃げてしまう
そうこうしていると、もうお腹が空いてきた
休憩し、昼食をしていると、
「友さん、来た来た♪♪」
ここまでに、すでに先輩方の面白さ、いや、すごさを味わってましたが、
ここから、さらに面白さ、いやいや、すごさを味わうことに♪
なんて表現すればいいのだろう。
う~ん。
通っているお店の女の子をいかに口説くかを思案する大人たち。。
これは表現が悪いな。
うん、イタリア南部の通りのバールで、トランプをする地元のおじんたちって
具合に、気楽に、めちゃめちゃ楽しそうにやる訳ですわっ♪♪
これまたわかりにくいかな?!
ここから場所を変え、
ナイトレンジャー(5.9)へ

かっこよく攀ってますわ♪

探求探求♪のパークレンジャー(5.10b)
そして、今回の勝負ところ、
まだ暑かったですが、
北北西(5.11b)

友さんは、新品、下ろしたてのシューズで、いっちゃいました
なんだかんだといいながら、一手、一手と進んじゃう。
なんだろう?!
これこそ愉しんでるって具合でしょうね♪

15時に、「まぁ、今日はこの辺で」
いやはや今回は、40代、50代、60代、70代という
幅の広いおじん達で岩登りを楽しみましたが、
代を重ねるごとに、
楽しんでる感がより高かったひとときでした♪

2013.10.15
ミズガキ十一面 2013・10・12~13
ミズガキ十一面でクラックを登ってきました
【12日】錦秋カナトコ~山族79黄昏、山河微笑
【13日】一粒の麦(取り付きが見つからず敗退)、ベルジュエール上半部
【12】十一面左岩壁の端っこにある錦秋カナトコに取り付く
カナトコ1Pは岩佐。目の前のフレークを越えて左上
カナトコ1P快適なフレーク
2P1皮。クラックをレイバックで登り、ペツルが2本打ってあるスラブ。安定したテラスまで。
3Pは岩佐。ここから山族ルート。左上する浅いワイドクラック15mから、右上するスラブ10mへ。ワイドク
ラックはバランスが取りにくい。スラブは砂と草に注意。
左上するワイドクラック
4Pは1皮。緩いワイドクラックから、カンテを右に回り込む。高度感満点で怖いっす
冷や冷やのトラバース
5Pは1皮。簡単なワイドクラックからつるつるフェース、短いワイドで終了点。フェースの部分は、トポにはブリッジングでガバホールドが取れると書いてあるが、長いリーチが必要。僕らはもちろんA0。
最後のフェースとワイドクラックに体を入れるムーブがムズい
山河微笑1Pは1皮。埃っぽいクラックから左のフェース。
2Pは岩佐。チョックストーンのあるチムニー登り。
3Pは1皮。垂直のハンドクラックからワイド、上部で再びハンドへ。快適です。
時間切れで4P目は割愛し、懸垂で下りた。駐車場に着いた時には真っ暗でした。
3ピッチ目。左の垂直ハンドクラックから上部へ
【13日】
一粒の麦を登るため、十一面奥壁へ。取り付きが分からず、「ここかな?」と思うところを計4カ所、5ピッチ試登。でもこけだらけだったり、トポとルートの感じが違っていたりして取り付きに戻った。午後1時過ぎに、疲れ果てたところで敗退決定。すぐ近くのシロクマのコルから、ベルジュエール上半部だけ登ることにした。リードはすべて1皮。
試登したクラックのうちの1本。こけだらけです
1P(通常の5P目) 看板ピッチの大フレーク。大きなキャメがばっちり効きます

大フレーク。
2P チムニーからオフィズス。上へ行くほど身動きが取れなくなる。5・7とはとても思えないムズさ。
3P 2P目終了点から樹林帯をまっすぐ突っ切り、すぐ上のハンドクラック~土の詰まったダブルフィンガークラック。ムズいっす。10cぐらいあるのでは。
4P 正面、正面右、左の壁と3つあるクラックのうち、正面右のフィンガークラック~左上する下向きハンドクラックを登る。リングの付いた古いハーケンとナッツの残置が目印。力いります。

最後の最後に力の要るピッチで、疲れます。
頂上からの眺めは最高。シロクマのコルまで懸垂で下りたところでまたまた真っ暗。踏み後を何度も外しましたが、何とか下りられました。
終了点からの懸垂。日が落ちるのと競争です
2日とも快晴でした
【12日】錦秋カナトコ~山族79黄昏、山河微笑
【13日】一粒の麦(取り付きが見つからず敗退)、ベルジュエール上半部
【12】十一面左岩壁の端っこにある錦秋カナトコに取り付く
カナトコ1Pは岩佐。目の前のフレークを越えて左上

2P1皮。クラックをレイバックで登り、ペツルが2本打ってあるスラブ。安定したテラスまで。
3Pは岩佐。ここから山族ルート。左上する浅いワイドクラック15mから、右上するスラブ10mへ。ワイドク
ラックはバランスが取りにくい。スラブは砂と草に注意。

4Pは1皮。緩いワイドクラックから、カンテを右に回り込む。高度感満点で怖いっす

5Pは1皮。簡単なワイドクラックからつるつるフェース、短いワイドで終了点。フェースの部分は、トポにはブリッジングでガバホールドが取れると書いてあるが、長いリーチが必要。僕らはもちろんA0。

山河微笑1Pは1皮。埃っぽいクラックから左のフェース。
2Pは岩佐。チョックストーンのあるチムニー登り。
3Pは1皮。垂直のハンドクラックからワイド、上部で再びハンドへ。快適です。
時間切れで4P目は割愛し、懸垂で下りた。駐車場に着いた時には真っ暗でした。

【13日】
一粒の麦を登るため、十一面奥壁へ。取り付きが分からず、「ここかな?」と思うところを計4カ所、5ピッチ試登。でもこけだらけだったり、トポとルートの感じが違っていたりして取り付きに戻った。午後1時過ぎに、疲れ果てたところで敗退決定。すぐ近くのシロクマのコルから、ベルジュエール上半部だけ登ることにした。リードはすべて1皮。

1P(通常の5P目) 看板ピッチの大フレーク。大きなキャメがばっちり効きます

大フレーク。
2P チムニーからオフィズス。上へ行くほど身動きが取れなくなる。5・7とはとても思えないムズさ。
3P 2P目終了点から樹林帯をまっすぐ突っ切り、すぐ上のハンドクラック~土の詰まったダブルフィンガークラック。ムズいっす。10cぐらいあるのでは。
4P 正面、正面右、左の壁と3つあるクラックのうち、正面右のフィンガークラック~左上する下向きハンドクラックを登る。リングの付いた古いハーケンとナッツの残置が目印。力いります。

最後の最後に力の要るピッチで、疲れます。
頂上からの眺めは最高。シロクマのコルまで懸垂で下りたところでまたまた真っ暗。踏み後を何度も外しましたが、何とか下りられました。


2013.10.13
穂高滝谷C沢
9月24日~25日
栗きんとんと滝谷へ行きました。
0520駐車場
0630槍平小屋
1100滝谷出合
1250雄滝取りつき
1800泊
0600おはよう
0700ナメリ滝
0930合流点
1830稜線
2030穂高岳山荘
0000白出沢登山口

滝谷出合からのドーム

雄滝
1p たろう40m 濡れているけど、岩は安定している。4級
2p 栗きんとん25m ブッシュがあったけど、安定したクラックがあり。5級
3p たろう10m プロテクションがとれない、とにかく悪い草付き・・・岩も草もはがれてくる。3級
懸垂下降で雄滝の落ち口に到着。

そのご、沢をつめて安定した場所を探して、そこでごろ寝。
夜空には流星、人工衛星、沢にはヤマネがいた。

ナメリ滝
1p目 栗きんとん 25m 3級
2p目 たろう 35m 4級+
3p目 栗きんとん20m 4級
スラブの部分は2pまで。ランナウトというほどでもないけど、プロテクションは取りにくい。ピトンが有効。

合流点について、C沢をつめる。
とにかくどこが四尾根の取りつきなのかよくわからん。
ガスってきた。
視界不良。
15~20くらいの3級程度の涸滝をどんどんフリーで登ったと思う。

不安定な岩はクラックが開く。
ホールド、スタンスは落ちる。
ガスで湿ってきた。
慎重に登る。
たろう 5級

ようやくひとの気配のある場所にでた。
四尾根の後半部分だった・・・
すべてが安定してる。
栗きんとん 快適クラック4級

そのご3pくらいで縦走路にでた。ランナウトして、いやらしいトラバース、メガネ落として探して・・・
色々あったけど。
トポとかとにらめっこしながら登るのではなく、5感を信じて登った感じ。

栗きんとんありがとう。
代表遅くまでありがとうございました。
栗きんとんと滝谷へ行きました。
0520駐車場
0630槍平小屋
1100滝谷出合
1250雄滝取りつき
1800泊
0600おはよう
0700ナメリ滝
0930合流点
1830稜線
2030穂高岳山荘
0000白出沢登山口

滝谷出合からのドーム

雄滝
1p たろう40m 濡れているけど、岩は安定している。4級
2p 栗きんとん25m ブッシュがあったけど、安定したクラックがあり。5級
3p たろう10m プロテクションがとれない、とにかく悪い草付き・・・岩も草もはがれてくる。3級
懸垂下降で雄滝の落ち口に到着。

そのご、沢をつめて安定した場所を探して、そこでごろ寝。
夜空には流星、人工衛星、沢にはヤマネがいた。

ナメリ滝
1p目 栗きんとん 25m 3級
2p目 たろう 35m 4級+
3p目 栗きんとん20m 4級
スラブの部分は2pまで。ランナウトというほどでもないけど、プロテクションは取りにくい。ピトンが有効。

合流点について、C沢をつめる。
とにかくどこが四尾根の取りつきなのかよくわからん。
ガスってきた。
視界不良。
15~20くらいの3級程度の涸滝をどんどんフリーで登ったと思う。

不安定な岩はクラックが開く。
ホールド、スタンスは落ちる。
ガスで湿ってきた。
慎重に登る。
たろう 5級

ようやくひとの気配のある場所にでた。
四尾根の後半部分だった・・・
すべてが安定してる。
栗きんとん 快適クラック4級

そのご3pくらいで縦走路にでた。ランナウトして、いやらしいトラバース、メガネ落として探して・・・
色々あったけど。
トポとかとにらめっこしながら登るのではなく、5感を信じて登った感じ。

栗きんとんありがとう。
代表遅くまでありがとうございました。
2013.10.07
槍ヶ岳2013-10-03-04
こんにちは
原田です。
友人と一泊二日で槍ヶ岳に行ってきました。

今回の山行の目的は、槍ヶ岳登頂と共に、槍ヶ岳山荘で手ぬぐいをゲットすること。
というのも、
今回の山行を共にしたW君は、今年の司法試験に見事合格。
その合格祝い会において、記念にどこかの山を登ろうって話からはじまった。
そして、控えめなW君が「せっかくなんで、槍ヶ岳」って口にしてしまうノリ。
すると、同席した方から「槍ヶ岳の下に売ってる手ぬぐいが欲しい」って注文が。
同席した方にもご一緒し、買ってはとおすすめするも、
「おれ、心臓悪いからいけへん、けど欲しい」って、嘘かホントかわからない具合に、軽く流され、
宿題を抱えての山行となった。
【行動記録】
■10/3(木)
上高地7:30~9:45横尾9:55~11:00槍沢ロッジ11:30~12:30大曲12:40~13:40水俣乗越13:55~16:00ヒュッテ大槍
10/4(金)
ヒュッテ大槍6:45~7:20槍ヶ岳山荘7:25~7:40槍ヶ岳8:20~8:40槍ヶ岳山荘9:20~11:00天狗原分岐~11:40大曲~12:30槍沢ロッジ12:45~13:45横尾~14:40徳沢15:00~16:10上高地

10/3の朝のかっぱ橋 岐阜側には厚い雲が。長野側は青空
■10/3(木)
横尾までは平日にかかわらず、大賑わい。
皆さん、紅葉の涸沢を目指しているのでしょう。
テントを背負った方が多かった。

槍沢キャンプ地からは紅葉真っ盛り
いわゆるジャストのタイミングに来たと言ってよいかと。
今年は、霜もおりずにここまできたから、昨年に続き、当たり年とか。

そして、大曲から水俣乗越へ。
ここからの紅葉の景色も◎。

なんといっても今回の山行で紅葉、ルートとともに一番良かったのが、
東鎌尾根♪
北鎌尾根の全体図もばっちりと。

景色、紅葉をゆっくり楽しみ、今回の宿、ヒュッテ大槍へ。
以前より、ここヒュッテ大槍の料理を奨められていたので、東鎌尾根を選んだようなもの。
とても美味しかったですよ。
日本酒のきき酒もあり、いい山小屋です。

■10/4(金)
日の出は見えなかったものの、天上沢方面には雲海
遠くは、立山・剱

そして
目的地、槍ヶ岳
あいかわらず、世界の中心に立った心地に至りますね♪

さて、ここから今回の目的のひとつ、手ぬぐいを調達に。

なんと、、
昨日10月3日で売り切れたって。。
どうしよう、、
なんにも買っていかない訳にもいかないねって事で、
のれん?ふろしき?
さんざん迷ったあげく、
バンダナを。
目的は、一つしか達せられませんでしたが、
すばらしい紅葉に出会えた槍ヶ岳報告でした。

追伸
上高地あたりで急遽、現地調達をする際の情報提供です。
徳沢園では、
下記のようなグッズが売ってました(笑)

原田です。
友人と一泊二日で槍ヶ岳に行ってきました。

今回の山行の目的は、槍ヶ岳登頂と共に、槍ヶ岳山荘で手ぬぐいをゲットすること。
というのも、
今回の山行を共にしたW君は、今年の司法試験に見事合格。
その合格祝い会において、記念にどこかの山を登ろうって話からはじまった。
そして、控えめなW君が「せっかくなんで、槍ヶ岳」って口にしてしまうノリ。
すると、同席した方から「槍ヶ岳の下に売ってる手ぬぐいが欲しい」って注文が。
同席した方にもご一緒し、買ってはとおすすめするも、
「おれ、心臓悪いからいけへん、けど欲しい」って、嘘かホントかわからない具合に、軽く流され、
宿題を抱えての山行となった。
【行動記録】
■10/3(木)
上高地7:30~9:45横尾9:55~11:00槍沢ロッジ11:30~12:30大曲12:40~13:40水俣乗越13:55~16:00ヒュッテ大槍
10/4(金)
ヒュッテ大槍6:45~7:20槍ヶ岳山荘7:25~7:40槍ヶ岳8:20~8:40槍ヶ岳山荘9:20~11:00天狗原分岐~11:40大曲~12:30槍沢ロッジ12:45~13:45横尾~14:40徳沢15:00~16:10上高地

10/3の朝のかっぱ橋 岐阜側には厚い雲が。長野側は青空
■10/3(木)
横尾までは平日にかかわらず、大賑わい。
皆さん、紅葉の涸沢を目指しているのでしょう。
テントを背負った方が多かった。

槍沢キャンプ地からは紅葉真っ盛り
いわゆるジャストのタイミングに来たと言ってよいかと。
今年は、霜もおりずにここまできたから、昨年に続き、当たり年とか。

そして、大曲から水俣乗越へ。
ここからの紅葉の景色も◎。

なんといっても今回の山行で紅葉、ルートとともに一番良かったのが、
東鎌尾根♪
北鎌尾根の全体図もばっちりと。

景色、紅葉をゆっくり楽しみ、今回の宿、ヒュッテ大槍へ。
以前より、ここヒュッテ大槍の料理を奨められていたので、東鎌尾根を選んだようなもの。
とても美味しかったですよ。
日本酒のきき酒もあり、いい山小屋です。

■10/4(金)
日の出は見えなかったものの、天上沢方面には雲海
遠くは、立山・剱

そして
目的地、槍ヶ岳
あいかわらず、世界の中心に立った心地に至りますね♪

さて、ここから今回の目的のひとつ、手ぬぐいを調達に。

なんと、、
昨日10月3日で売り切れたって。。
どうしよう、、
なんにも買っていかない訳にもいかないねって事で、
のれん?ふろしき?
さんざん迷ったあげく、
バンダナを。
目的は、一つしか達せられませんでしたが、
すばらしい紅葉に出会えた槍ヶ岳報告でした。

追伸
上高地あたりで急遽、現地調達をする際の情報提供です。
徳沢園では、
下記のようなグッズが売ってました(笑)

2013.10.07
奥穂高岳南稜 2013.10.06
岩佐です。10月6日(日)に奥穂南稜に行ってきましたので報告します。
【メンバー】K手、吉川、岩佐
【行動記録】
10月5日(土)
中の湯01:30~03:00上高地バスターミナル03:10~05:00岳沢小屋05:30~南稜~12:00奥穂高岳山頂12:05~12:55ジャンダルム~13:50天狗のコル~14:55岳沢15:10~16:20上高地バスターミナル16:30~16:50頃中の湯
【報 告】
紅葉を楽しみながらの登攀がしたいと思い、奥穂高の南稜を計画した。日曜の一日しか時間が取れないこと、メンバーが3人であることと帰りのバスに間に合うように時間的余裕を考慮すると、どうしても出発は夜中になってしまう。そんなわけで、今日もまた睡眠不足と闘いながら黙々と釜トンネルを歩く。真っ暗な中のアプローチはテンションが下がるが、満天の星が少しだけ元気づけてくれる。
岳沢小屋には5時に到着。暗くて南稜の取り付きがわからないので、仕方なくフリースと合羽を羽織って寒さをこらえながら明るくなるまで地べたに座り込んで寝る。5時半にやっと明るくなってきたので小屋を出発。まずは岩ゴロゴロの沢を登り、南稜の末端まで。偵察も兼ねて東側から取り付きトラバース気味に登り始めるが、途中で先に進めなくなって一旦降りる。アイゼンをつけて随分痩せてきている雪渓を歩き、適当なところから雪渓をクライムダウンして南稜に取り付く。

滝沢方面の雪渓。さすがに時期が遅いため末端は崩壊しており不安定。できれば歩きたくないが…。
まずはトリコニーを上に見ながらルンゼを登る。(1皮さん、写真が参考になりました。ありがとうございます。) 岩がしっかりしており登りやすい。その後草付のトレースを辿っていくと南稜西側のスラブ帯に出た。ここでロープを出す。今回は登攀の難易度と装備軽量化を考慮して、ロープ1本と一人はユマール。3ピッチを全員交代でリードして登る。良いリスがあるので残置ハーケンも所々みつかるが、クラックもあるのでカムが使えて支点も取りやすい。先日登った松高ルートの1~3P目とは大違いだ。

スラブ帯1P目。またもやジャンケンで勝ってしまった岩佐がしょぼいピッチ担当。

スラブ帯2P目。クライマー吉川。
岩を登りきったところで草付を60mほど登るとトリコニーI峰到着。トリコニーはところどころ2~3級程度(?)で、難しくはないが両端が切れ落ちており油断は禁物。ロープは出さなかったため慎重に岩稜帯を抜け、あとはトレースを辿って南稜の頭まで。スラブ帯で3人でリードを交替しながら登ったことによるタイムロスが響いて、奥穂山頂に着いたのは予定していた時間より大幅に遅れて12時となってしまい反省。帰りのバスに遅れては大変と、直ぐに天狗のコルに向けて出発した。幸い縦走する人が少なく混雑もなかったために2時間ほどでコルに到着することができた。思っていたより歩きやすい天狗沢を下って岳沢小屋へ、そして16時過ぎには上高地のバスターミナルに到着した。
南稜の登攀は、取り付きや藪漕ぎを避けながら登れるルートを探したり、またスラブ帯のどこのラインを登るかなどを考えながら登るのが面白かったです。我々以外にはもう1パーティーいただけでとても静かで、奥穂高目指して登るのも楽しい。ウェストンがこのルートを初登したのは偶然にも今の私と同じ齢。案内役の上條嘉門次は64歳だったそうで、それならば私もあと数年は何とかアルパインを続けられるかなと思いながらこの記録を書いています。
昨日の穂高は紅葉真っ盛り。お天気も最高(というか暑すぎ)で、最高のコンディションでした。
K手さん、吉川さん、お疲れ様でした。
【メンバー】K手、吉川、岩佐
【行動記録】
10月5日(土)
中の湯01:30~03:00上高地バスターミナル03:10~05:00岳沢小屋05:30~南稜~12:00奥穂高岳山頂12:05~12:55ジャンダルム~13:50天狗のコル~14:55岳沢15:10~16:20上高地バスターミナル16:30~16:50頃中の湯
【報 告】
紅葉を楽しみながらの登攀がしたいと思い、奥穂高の南稜を計画した。日曜の一日しか時間が取れないこと、メンバーが3人であることと帰りのバスに間に合うように時間的余裕を考慮すると、どうしても出発は夜中になってしまう。そんなわけで、今日もまた睡眠不足と闘いながら黙々と釜トンネルを歩く。真っ暗な中のアプローチはテンションが下がるが、満天の星が少しだけ元気づけてくれる。
岳沢小屋には5時に到着。暗くて南稜の取り付きがわからないので、仕方なくフリースと合羽を羽織って寒さをこらえながら明るくなるまで地べたに座り込んで寝る。5時半にやっと明るくなってきたので小屋を出発。まずは岩ゴロゴロの沢を登り、南稜の末端まで。偵察も兼ねて東側から取り付きトラバース気味に登り始めるが、途中で先に進めなくなって一旦降りる。アイゼンをつけて随分痩せてきている雪渓を歩き、適当なところから雪渓をクライムダウンして南稜に取り付く。

滝沢方面の雪渓。さすがに時期が遅いため末端は崩壊しており不安定。できれば歩きたくないが…。
まずはトリコニーを上に見ながらルンゼを登る。(1皮さん、写真が参考になりました。ありがとうございます。) 岩がしっかりしており登りやすい。その後草付のトレースを辿っていくと南稜西側のスラブ帯に出た。ここでロープを出す。今回は登攀の難易度と装備軽量化を考慮して、ロープ1本と一人はユマール。3ピッチを全員交代でリードして登る。良いリスがあるので残置ハーケンも所々みつかるが、クラックもあるのでカムが使えて支点も取りやすい。先日登った松高ルートの1~3P目とは大違いだ。

スラブ帯1P目。またもやジャンケンで勝ってしまった岩佐がしょぼいピッチ担当。

スラブ帯2P目。クライマー吉川。
岩を登りきったところで草付を60mほど登るとトリコニーI峰到着。トリコニーはところどころ2~3級程度(?)で、難しくはないが両端が切れ落ちており油断は禁物。ロープは出さなかったため慎重に岩稜帯を抜け、あとはトレースを辿って南稜の頭まで。スラブ帯で3人でリードを交替しながら登ったことによるタイムロスが響いて、奥穂山頂に着いたのは予定していた時間より大幅に遅れて12時となってしまい反省。帰りのバスに遅れては大変と、直ぐに天狗のコルに向けて出発した。幸い縦走する人が少なく混雑もなかったために2時間ほどでコルに到着することができた。思っていたより歩きやすい天狗沢を下って岳沢小屋へ、そして16時過ぎには上高地のバスターミナルに到着した。
南稜の登攀は、取り付きや藪漕ぎを避けながら登れるルートを探したり、またスラブ帯のどこのラインを登るかなどを考えながら登るのが面白かったです。我々以外にはもう1パーティーいただけでとても静かで、奥穂高目指して登るのも楽しい。ウェストンがこのルートを初登したのは偶然にも今の私と同じ齢。案内役の上條嘉門次は64歳だったそうで、それならば私もあと数年は何とかアルパインを続けられるかなと思いながらこの記録を書いています。
昨日の穂高は紅葉真っ盛り。お天気も最高(というか暑すぎ)で、最高のコンディションでした。
K手さん、吉川さん、お疲れ様でした。
2013.10.05
前穂高4峰正面壁松高ルート~北尾根~前穂高 13.09.28-29【編集済】
お疲れ様です。吉川です。
やっと編集できます。写真だけ岩佐さんがUPしてくれた状態で放置していて申し訳ございませんでした。
9/28~29で岩佐さんと前穂4峰正面壁の松高ルートに行って参りました。
【行動記録】
9/28: 中の湯00:15 -- 徳沢04:00 -- 09:05松高ルート取り付き09:40 -- 16:50北尾根3・4のコル
9/29: 3・4のコル05:40 -- 08:00前穂高山頂08:25 -- 10:15岳沢小屋10:30 -- 11:35上高地 -- 中の湯
28日
0時に中の湯着。ここから夜を徹しての行軍がはじまる。
釜トンネルを抜け、上高地、明神館を通過し徳沢へ。素晴らしい星空が明日の好天を約束してくれている。しかし眠気は尋常ではなく、途中数分の仮眠をとりつつ、半分居眠り歩行状態で、徳沢までたどり着いた。しかもものすごく寒い!ここで水を汲み、新村橋を渡って、林道からの急登の中畠新道へ。この辺りから空も白んできた。
今回は泊まり用の水含めて重い荷物を背負っていたので、体力不足に悩んでいるうえに、徹夜登山に慣れない僕は、ほとんどバテ状態。
奥又白沢の雪渓は2週間前に比べ、かなり減ってしまっていたようだが、それでも横断にはアイゼンが必要。
顕著なチョックストーンのC沢に入り、右の尾根を越えT1の手前の草付ルンゼの入り口にぼろいハーケンが数本打ってある取り付きを発見。じゃんけんでリードの順番を決め、最初は岩佐さんトップで登攀開始。
正直バテていた僕は最初がビレイで助かったと思った。最初はビレイをしてても息が上がり、深呼吸を繰り返すも落ち着かず。結局2ピッチ目をリードする頃には、登攀に集中したのか、普通に登れたので良かったのだが。。。

C沢と目印の巨大チョックストーン
1P目 Ⅱ級 リード岩佐
ルンゼ状の草付を左上。一見、右のリッペ?の方が登りやすそうだが、それは間違い。草付きに比べて、登りやすいには登りやすいが、結局左の草付を越えて左上の尾根に上がらないといけないので、最初から我慢して草付を登った方がよさそう。草付は微妙な登攀を強いられ、見た目より悪い。僕たちが登るのを拒んでいるようだ。このピッチはプロテクションを取りづらく、残置も少ないので、グレードのイメージよりかは緊張する。そして迷う。

2P目
2P目 Ⅲ級 リード吉川
正面に見えるかぶり気味の壁を左側から巻くように登る。登る場所は草付の斜面か、それより傾斜の強い岩壁にラインが取れるが、僕は岩壁を選択。たぶん正解だったと思う。出だしからしばらくプロテクションが取れず、例の岩壁の下部でハーケンを打つ。最初はいい音でハーケンが鳴いていたが、途中から鈍い音を立てて奥へ入らなくなった。仕方が無いので、それで我慢してヌンチャクをかけて登る。そこから先は、ちょこちょこと残置ハーケンが出てきた。カムが有効な場所はほとんど無い。新しいハーケンとリングボルトが打ってあるところで終了。

3P目
3P目 Ⅲ級 リード岩佐
2P目の終了点からどう行けばいいのか最初分からなかったが、トポには草付と書いてあったため、右にまわりこんでみると、草付を発見。これが正解だと思う。傾斜の強い草付を延々と登る。リードするには精神的に最もつらそうなピッチだ。御在所前尾根のⅢ級とは別物だと思う。依然プロテクションを取れるところがかなり少ない。

4P目

4P目の岩佐さん
4P目 Ⅳ級A0 リード吉川
右上奥の方に噂の松高ハングが見える。このピッチではカムがところどころ使えた。しかし、残置ハーケンも多いためカムは使わなくてもいいかもしれない。使った方が精神的には楽だが… 松高ハングは薄被りの硬い壁。残置スリングが頼りなくたなびいている。スリングもハーケンも良く効いているようだが、怖いのでフリーで抜けたくなる。それもそれで失敗が許されないので、スリングに右手をゆだねて、左のガバを取って登った。もう一か所A0の箇所を越え、松高テラスで終了。セルフビレイすれば2~3人はビバークできそうだ。

5P目
5P目(5、6P目継続) Ⅳ級A0 リード岩佐
時間が無かったため2ピッチつなげて登った。日も陰ってきたのでビレイしていると肌寒い。本来の5P目の15mは出だしがかぶっていてパワーを使う。その後の6P目は別格。ルート中最もすっきりした垂壁を登るが、ほとんどA0祭り。荷物が軽くて支点が取れれば、快適なフリークライミングが楽しめそうだが、今はそうもいかない。僕の荷物はこのとき17~18㎏はあったし、支点はどれも頼りないもの。それに時間も無い。本当は今日中に前穂に上がって明日は飛騨尾根を登攀したかったが、今は明るいうちに3,4のコルにたどりつくのが目標になっている。
ハイマツがちょこっと生えている終了点からは蝶ケ岳や常念岳が低く見えた。
ここでギアを外し、ガレガレの斜面を登って4峰へ。3、4のコルにも明るいうちに着くことが出来た。3,4のコルは貸し切りだが、涸沢はテント村状態になっている。ツエルトを張り、お茶や夕食やウイスキーを楽しんだ後、すぐに就寝。この日は眠すぎて寝ることが目標となっていたため、念願の睡眠となった。
夜は風もあまり強く、昨日ほど寒くもなく快適に眠れた。
29日
4時に起床し、誰よりも早く3峰に取り付くべく急いで準備。この日も快晴。明るくなる5時30分過ぎには取り付くことが出来た。やはりじゃんけんで順番を決め、岩佐さんが先にリードをすることになった。
朝イチの登攀なので思った以上に緊張し、「昨日よりも悪い!」などとヘタレたことを叫びながらもなんとかかんとか4ピッチほどでロープを外し、あとは歩き。
最後は岩佐さんが最初に山頂を踏む権利を譲ってくれた!感謝です。思えば、今回の登攀は僕のいいとこ取りばかりだ。松高ルートのハイライトの松高ハングは僕がリード。一方岩佐さんは、草付のリードばかり。じゃんけんの運とも言えるが、少し申し訳ない気もする。
前穂高岳でガチャを整理し、写真を撮った後、下山開始。飛騨尾根の登攀は早々に諦めている。
紀美子平への下山中、完全に明神岳の方に道を間違えるという初歩レベルの間違いを犯してしまったが、あとはただただはやる気持ちを抑えて、重太郎新道を下っていく。岳沢には立派な小屋が建っていた。僕が数年前来た時には更地状態だったのだが。岳沢は一時間で下ってしまい、観光客でごった返す上高地に着いたのが昼前。
そこから中の湯までバスに乗車。750円。
中の湯から車までが面倒だったが、明るくて完全に健全な時間に下れたので、気持ちも晴れていた。

奥又白の紅葉の進み具合。

夜明けの富士山と前穂5峰。3・4のコルから撮影。

前穂高山頂で記念撮影。
結局予定通りのルートはたどれなかったし、とてもきつかったけど非常に充実した休日となりました。
最近山に行って無かったので、忘れかけていましたが、やっぱり山は楽しい。そんな基本的なことを思い出させてくれた二日間でした。岩佐さんありがとうございました!
やっと編集できます。写真だけ岩佐さんがUPしてくれた状態で放置していて申し訳ございませんでした。
9/28~29で岩佐さんと前穂4峰正面壁の松高ルートに行って参りました。
【行動記録】
9/28: 中の湯00:15 -- 徳沢04:00 -- 09:05松高ルート取り付き09:40 -- 16:50北尾根3・4のコル
9/29: 3・4のコル05:40 -- 08:00前穂高山頂08:25 -- 10:15岳沢小屋10:30 -- 11:35上高地 -- 中の湯
28日
0時に中の湯着。ここから夜を徹しての行軍がはじまる。
釜トンネルを抜け、上高地、明神館を通過し徳沢へ。素晴らしい星空が明日の好天を約束してくれている。しかし眠気は尋常ではなく、途中数分の仮眠をとりつつ、半分居眠り歩行状態で、徳沢までたどり着いた。しかもものすごく寒い!ここで水を汲み、新村橋を渡って、林道からの急登の中畠新道へ。この辺りから空も白んできた。
今回は泊まり用の水含めて重い荷物を背負っていたので、体力不足に悩んでいるうえに、徹夜登山に慣れない僕は、ほとんどバテ状態。
奥又白沢の雪渓は2週間前に比べ、かなり減ってしまっていたようだが、それでも横断にはアイゼンが必要。
顕著なチョックストーンのC沢に入り、右の尾根を越えT1の手前の草付ルンゼの入り口にぼろいハーケンが数本打ってある取り付きを発見。じゃんけんでリードの順番を決め、最初は岩佐さんトップで登攀開始。
正直バテていた僕は最初がビレイで助かったと思った。最初はビレイをしてても息が上がり、深呼吸を繰り返すも落ち着かず。結局2ピッチ目をリードする頃には、登攀に集中したのか、普通に登れたので良かったのだが。。。

C沢と目印の巨大チョックストーン
1P目 Ⅱ級 リード岩佐
ルンゼ状の草付を左上。一見、右のリッペ?の方が登りやすそうだが、それは間違い。草付きに比べて、登りやすいには登りやすいが、結局左の草付を越えて左上の尾根に上がらないといけないので、最初から我慢して草付を登った方がよさそう。草付は微妙な登攀を強いられ、見た目より悪い。僕たちが登るのを拒んでいるようだ。このピッチはプロテクションを取りづらく、残置も少ないので、グレードのイメージよりかは緊張する。そして迷う。

2P目
2P目 Ⅲ級 リード吉川
正面に見えるかぶり気味の壁を左側から巻くように登る。登る場所は草付の斜面か、それより傾斜の強い岩壁にラインが取れるが、僕は岩壁を選択。たぶん正解だったと思う。出だしからしばらくプロテクションが取れず、例の岩壁の下部でハーケンを打つ。最初はいい音でハーケンが鳴いていたが、途中から鈍い音を立てて奥へ入らなくなった。仕方が無いので、それで我慢してヌンチャクをかけて登る。そこから先は、ちょこちょこと残置ハーケンが出てきた。カムが有効な場所はほとんど無い。新しいハーケンとリングボルトが打ってあるところで終了。

3P目
3P目 Ⅲ級 リード岩佐
2P目の終了点からどう行けばいいのか最初分からなかったが、トポには草付と書いてあったため、右にまわりこんでみると、草付を発見。これが正解だと思う。傾斜の強い草付を延々と登る。リードするには精神的に最もつらそうなピッチだ。御在所前尾根のⅢ級とは別物だと思う。依然プロテクションを取れるところがかなり少ない。

4P目

4P目の岩佐さん
4P目 Ⅳ級A0 リード吉川
右上奥の方に噂の松高ハングが見える。このピッチではカムがところどころ使えた。しかし、残置ハーケンも多いためカムは使わなくてもいいかもしれない。使った方が精神的には楽だが… 松高ハングは薄被りの硬い壁。残置スリングが頼りなくたなびいている。スリングもハーケンも良く効いているようだが、怖いのでフリーで抜けたくなる。それもそれで失敗が許されないので、スリングに右手をゆだねて、左のガバを取って登った。もう一か所A0の箇所を越え、松高テラスで終了。セルフビレイすれば2~3人はビバークできそうだ。

5P目
5P目(5、6P目継続) Ⅳ級A0 リード岩佐
時間が無かったため2ピッチつなげて登った。日も陰ってきたのでビレイしていると肌寒い。本来の5P目の15mは出だしがかぶっていてパワーを使う。その後の6P目は別格。ルート中最もすっきりした垂壁を登るが、ほとんどA0祭り。荷物が軽くて支点が取れれば、快適なフリークライミングが楽しめそうだが、今はそうもいかない。僕の荷物はこのとき17~18㎏はあったし、支点はどれも頼りないもの。それに時間も無い。本当は今日中に前穂に上がって明日は飛騨尾根を登攀したかったが、今は明るいうちに3,4のコルにたどりつくのが目標になっている。
ハイマツがちょこっと生えている終了点からは蝶ケ岳や常念岳が低く見えた。
ここでギアを外し、ガレガレの斜面を登って4峰へ。3、4のコルにも明るいうちに着くことが出来た。3,4のコルは貸し切りだが、涸沢はテント村状態になっている。ツエルトを張り、お茶や夕食やウイスキーを楽しんだ後、すぐに就寝。この日は眠すぎて寝ることが目標となっていたため、念願の睡眠となった。
夜は風もあまり強く、昨日ほど寒くもなく快適に眠れた。
29日
4時に起床し、誰よりも早く3峰に取り付くべく急いで準備。この日も快晴。明るくなる5時30分過ぎには取り付くことが出来た。やはりじゃんけんで順番を決め、岩佐さんが先にリードをすることになった。
朝イチの登攀なので思った以上に緊張し、「昨日よりも悪い!」などとヘタレたことを叫びながらもなんとかかんとか4ピッチほどでロープを外し、あとは歩き。
最後は岩佐さんが最初に山頂を踏む権利を譲ってくれた!感謝です。思えば、今回の登攀は僕のいいとこ取りばかりだ。松高ルートのハイライトの松高ハングは僕がリード。一方岩佐さんは、草付のリードばかり。じゃんけんの運とも言えるが、少し申し訳ない気もする。
前穂高岳でガチャを整理し、写真を撮った後、下山開始。飛騨尾根の登攀は早々に諦めている。
紀美子平への下山中、完全に明神岳の方に道を間違えるという初歩レベルの間違いを犯してしまったが、あとはただただはやる気持ちを抑えて、重太郎新道を下っていく。岳沢には立派な小屋が建っていた。僕が数年前来た時には更地状態だったのだが。岳沢は一時間で下ってしまい、観光客でごった返す上高地に着いたのが昼前。
そこから中の湯までバスに乗車。750円。
中の湯から車までが面倒だったが、明るくて完全に健全な時間に下れたので、気持ちも晴れていた。

奥又白の紅葉の進み具合。

夜明けの富士山と前穂5峰。3・4のコルから撮影。

前穂高山頂で記念撮影。
結局予定通りのルートはたどれなかったし、とてもきつかったけど非常に充実した休日となりました。
最近山に行って無かったので、忘れかけていましたが、やっぱり山は楽しい。そんな基本的なことを思い出させてくれた二日間でした。岩佐さんありがとうございました!
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