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弱輩クライマーの宮崎です。
7月26~28日の3日間で、剱岳・チンネ左稜線に行ってきました。
メンバーは50代上手、30代宮崎、20代早戸の3人。
当初は八ツ峰クレオパトラニードル登攀を含めた4日間の予定でしたが、悪天候のため1日早く下山しました。

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はじめに、ムキムキでパチパチでハスキーボイスな早戸くんは最近、「wakagashira(若頭)」と呼ばれています。会員にニックネームを付けることが運営委員の仕事だと勘違いしている日置さんによって名付けられました。
そんなwakagashiraが、今回の山行の主役です。


往路はいつものように上手車に乗せてもらって2人で立山駅まで。その車中、こんな会話がありました。

宮「計画書作っていて、気付いたことがあるんですよ」
上「なんですか?」
宮「チンネ行く27日が若頭の誕生日なんですよ」
上「それは、何かしてあげないとですね」
宮「じゃあ、コンビニでケーキでも買っていって、サプライズで祝いますか」
上「そうしましょう」

そんな会話が行われているとも知らず、上手車を颯爽と抜いていく早戸車。
コンビニで買い出しをして、立山駅で合流。ケーブルカーと高原バスを乗り継いで、室堂に到着。
ザックの重量を量ると、それぞれ21~23kgほどあります。
なぜそんなに重いのか。それは、3泊分の酒をかついでいるからです。
特に若頭はシュラフを持ってこないという大胆な軽量化に踏み切ってまで、缶ビール6本を持参。さらに千種の新テントをかつぐ上手さんの分の4本を引き取り、ビールだけで3.5kgを収容しました。
ちなみに宮崎はビール2本、焼酎ペットボトル500ml、さらに米6合、パスタ、カレーなど、大量の食料
で75リットルザックをパンパンに。

201307261044332.jpg 剱沢に下る道。初日は山頂まで見えた


みんな若干引きながらも「帰りは飲み食いして軽くなるから」と言い合い、8時40分に室堂を出発。
初日とあって快調なペースで11時には剱沢小屋に到着。
しかし長治郎谷の長い長ーい雪渓には大苦戦します。
しんどい思いをした後にビールが飲みたくなるから一生懸命持ち上げているのに、そのビールのせいでしんどい。
いったいビールとはなんなのか…!?
登山に常につきまとうこの葛藤に頭を悶々させながら下っていると、前方にいた若頭が道の途中でおもむろにビールを1缶取り出しプシュ。
「ザックのなかでビールが漏れてたんですよ」などと苦しい言い訳をしながら、うまそうに飲み干します。
そんな解決策があったのか…!
やはりwakagashiraと言われるだけのものを彼は持っています。

201307261208501.jpg 平蔵谷出合を通過

2013072612426.jpg 長治郎谷。登っても登っても近づかない熊の岩


そんなこんなで14時ごろに幕営予定地の熊の岩に到着。
まずは乾杯!
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そしてこの山行に間に合うように西村代表にわがまま言って購入してもらった千種の新テントを設営!
快適なテントのなかで、持ってきたビールは後先考えずに減っていくのでした。
20130726151909.jpg バックには八ツ峰。水場までは悪い草付き斜面を下る



翌日は2時起床。まったりと朝ご飯を食べ、クライミングの準備をしてまだ暗い4時に熊の岩を出発。
長治郎谷右俣を詰め上げ、4時40分に池ノ谷ガリーに到着。
暗いなかで悪名高いガレ場を下るのは危険なので、20分ほど待機。
畏怖を感じるほどの山の深さと威容。これが剱岳北方稜線かー。と初めてきた宮崎はしみじみ。
剱岳3回目の早戸くんは余裕の一服。さすがwakagashira。

20130727050012.jpg 池ノ谷ガリーを下る若頭


底の見えない谷に向かって「ラーック!」のコールを連発しながら慎重に下り、5時20分ごろに三ノ窓に到着。
日本にある貴重な氷河のひとつ、三ノ窓雪渓を見下ろし、左手はこれまた氷河の小窓雪渓と池ノ平、右手は空に突き上げるチンネのシルエット。その奥には八ツ峰。うーん、素晴らしいロケーション。これはテンション上がる!
微妙に小雨が降ったり止んだりしているのが気になりますが、雲は流れ空は明るいので登攀決行を決定。
雪渓を左稜線の取り付きまでトラバースし、6時にクライミング開始。

20130727052706.jpg チンネ左稜線取り付き付近


1p Ⅲ級 リード上手 凹角からテラスまでの15m。岩が濡れているので慎重にスタート。 
20130727062228.jpg 慎重に登る上手さん

2p Ⅳ級 リード早戸 2つ目のバンドまでフェース40m。ロープの引っかかりにやや苦戦。
20130727074746.jpg 氷河をバックにフォローする上手さん

3p Ⅲ級 リード宮崎 フェースからバンドに出てピナクル上までの50mだったが、どう考えてもロープの流れが悪くなるので、ピナクルの側壁25mくらいでピッチを切る。

4p Ⅲ+級 リード上手 ピナクル裏のフェースを登り、草付きまで45m。余裕。

5p Ⅰ級 リード上手 草付きのリッジを歩いて登る40m。

201307270908331.jpg 快適な岩壁。後ろはクレオパトラニードル

6p Ⅱ級 リード早戸 ハイマツ混じりのフェースをノープロテクションでガンガン進む。

7p Ⅲ級 リード早戸 勢いに乗ってここもほぼノープロテクション。さすがwakagashira…!

20130727102824.jpg 左稜線下部、下からガスが出てきた


8p Ⅳ級 リード早戸 ようやく手応えの出てきたピッチ。翌日登る予定だったクレオパトラニードルを横目に、尖ったピナクルを正面から越える。
20130727104014.jpg リードするwakagashira


9p Ⅴ級 リード宮崎 左稜線の核心、小ハング越えの35m。初めてのⅤ級リードだったが、プロテクション多めにとって、じっくり時間をかけてクリア。

10p Ⅲ+級 リード宮崎 ホールドのたくさんあるクラックとフェースを20m。このあたりでポツポツ雨が降り始め、遠雷響く。かなり嫌な予感漂う。

11p Ⅲ+級 リード宮崎 本格的な雨になり、風も強まる。近くで落雷。…落雷!?マジで!?
さっきのⅤ級より断然怖い雷雨登攀。
逃げ場のないナイフリッジの上で金属も持っている。
懸垂でエスケープできるポイントは過ぎている。
文字通り運を天に任せて進むしかない…!

12p Ⅲ級 リード早戸 最もスピードのある若頭にリード交代。ゴロゴロドカーン!と鳴るたびに、身をかがめることしかできない。ほとんどノープロテクションで登る。

13p Ⅱ級 リード早戸 果てしなく長く感じた3ピッチを終え、チンネの頭に到着。登攀終了の喜びを分かち合う余裕なく、懸垂地点までクライムダウン。池ノ谷ガリーを見下ろすコルから懸垂下降してガリーまで。

ここでようやく稜線を外れて一安心。雷雲は過ぎたようだが、嵐は止む気配なし。
とにかく生命の危機は脱した。正直、今までの人生で最も死に近づいた数十分間。
上手さんも「これは死んでもしょうがないと思った」と後に述懐。
そんななかで早戸くんは「いやー、なんだかんだ僕には落ちない自信がありました」ですと!
さすがwakagashira…!

池ノ谷ガリーを駆け上がり、長治郎谷を駆け下り、転がり込むようにテントへ。
ハーネスを着けて登攀を続けなければならなかったためレインパンツをはけず、下半身はずぶ濡れ。
レインジャケットを着ていた上半身もなぜかびしょ濡れ。
クライミングギアもロープもたっぷり水分を吸って、乾くあてもない。
焼酎お湯割りで体を温めながらの作戦会議で、翌日のクレオパトラニードルはあきらめ下山を決定。
となれば、燃料も酒も空にして軽量化しないと!ということで宴会開始。

6月の奥穂南稜よりは辛さを控えめにしたポークビンダルーを食べ、ようやく3人とも気持ちもお腹も落ち着いたころ、「いやー、実は今日誕生日なんですよねー。最悪の誕生日っすわー」と苦笑いする早戸くん。
今だ、このタイミングしかない!
ちょっと忘れかけていたケーキがここで登場!
マッチをろうそく代わりにして、吹き消してもらう。
無理矢理テンション上げ気味に、「ハッピーバースデー!!」

…が、コイツ、あからさまにめんどいオーラ出しやがった!
「誕生日は女の子といちゃいちゃしたいっす」だと…!
こんなところまでケーキを持ってきたのに、しかも年長者2人に祝ってもらっているのにこの態度。
さすがwakagashira…!
20130727174217.jpg めんどくさそうな顔で火を吹き消すwakagashira



3日目、誰彼ともなく3時ごろ起床。雨は止んでいるが、今日は明るくなるまで行動するつもりはない。
ということで、朝食を取って、みんなで2度寝。
起きたのは7時過ぎ。残りの燃料を使い切るまで靴を乾かし、撤収準備を整え9時過ぎに出発。
10時過ぎに長治郎の頭で休憩し、11時前に剱岳山頂にいきなり出た。
人がたくさんいる。先に着いているはずの若頭はどこかなーと
「わかがしら~!」と呼ぶと、わいわいしていた山頂がいきなりシーン…
無関係の一般登山者を一瞬凍らせてしまったではないか。日置太郎め、危険なニックネームをつけやがって!

201307281109321.jpg 真っ白だった剣岳山頂


山頂は雲に包まれて真っ白。なのでそそくさと記念撮影を済ませ、下山開始。
下山中はまたしても強烈な風雨に襲われ、岩稜帯に沢が続出。靴が滑るため慎重なクライムダウンになり、想定タイムを30分オーバーして13時半ごろ剱沢小屋に到着。若頭は20分は待っていたという。
剱沢小屋から室堂まではコースタイム3時間20分のところを、早戸くんはなんと2時間で踏破。
山行3日目、天候悪いなか、20kg担いでるとは思えないスピードで動き続けるアスリートクライマー。
一時は体脂肪率がインテル長友並みの5%だったそう。すごいぜwakagashira…!




帰りは「グランドサンピア立山」で優雅に温泉につかり、生還したら行こうと決めていた「廻る富山湾 すし玉」で海の幸を堪能。
1日早い帰宅となったものの、いろいろな意味でこれまでで最も印象深い山行となりました。
2人には大変お世話になり、ありがとうございました。
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青木Hです。
7月23日に外部友人とお花畑を目当てに千畳敷周辺をハイキングしてきました。

[行動記録]
千畳敷・・・極楽平・・・三ノ沢分岐・・・三ノ沢岳・・・三ノ沢分岐・・・宝剣岳・・・乗越浄土・・・千畳敷

天気は晴れ予報。千畳敷へ向かうロープウェーからもいくつもの滝が見えて、いい景色。しかし、ロープゥェーの途中から窓の外が真っ白くなり、千畳敷駅に着いて外に出ると、世界は真っ白だった。。。

こんな感じで途中から霧の中↓
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千畳敷には大勢の人が上がってきていたが、みんな八頂坂の方へ向かっていく。三ノ沢方面で出会ったのは、2パーティだけ。ハイマツが道をふさぐ勢いで生い茂っていて、霧のためハイマツには露がつきまくりで、雨具を着て進む。げんなりしつつも、出会った人生の先輩パーティからは道中お花の名前を教えていただき、楽しかった。立派なサブレクッキーまでごちそうになる。ありがとうございました。
目当てのお花畑は、三ノ沢岳の山頂手前に現れた。
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P1010624.jpg

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先輩パーティの方の話では今年はコバイケソウの当たり年とのこと。コバイケソウは何年かに一度咲くお花だそうです。写真の白くてモコモコとしたお花がコバイケソウ。
山頂はこじんまりしていたが岩がたくさんあった。山頂から分岐へと戻る道中はこんな感じ↓
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宝剣岳への道は地図だと点線ルートだが、ちょっといやなところには鎖やホチキスの芯のような形の鉄梯子があり、不安なく歩けた。
夏の山もいいな。
7月14~15日に小川山に行ってきました。

メンバー:早戸、上手、宮崎、吉川、西村、長谷川、青木1、青木H(記)の8名(敬称略)
 *上手さんは14のみ。西村代表、長谷川さんは15のみ参加。

14日は全員で烏帽子岩左稜線へ。15日は親指岩とお殿様岩でクラック。

[行動記録]
14日:5時金峰山荘前集合・・・烏帽子岩左稜線とりつき・・・15時15分登攀終了・・・下山
15日:7時ごろ駐車場集合・・・親指岩・・・お殿様岩・・・16時半登攀終了・・・下山帰郷

14日:
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天気はくもりときどき小雨・晴れ。予報では昼過ぎから崩れる見込みだった。ロングルートでエスケープ箇所が後半に1箇所しかないため、迷った末の登攀開始だったが、たまに降る雨はほとんど気にならない程度で、時々晴れ間も出て楽しく登ることができた。
人気ルートで先行パーティがあり、後続もたくさん来ていた。
青木1・宮崎組、次に早戸・吉川組、ラスト上手・青木H組と3パーティを結成しつるべで登った。
トラバースする吉川さん
フィンガークラックをリードする早戸さん
ルートも長いが、順番待ちも長く、途中早戸・吉川組はルートを右にそれてオリジナルルート(二人曰く難しいけど、面白いライン)を通り、ラストのチムニー手前までアプローチ。先行パーティに先行し早々に終了点に達する姿が見えた。早い!
オリジナルルートを進む早戸・吉川組
ラストのチムニー
チムニーを登りきった宮崎さん
リードする上手さん


個人的には、途中のフィンガークラックとトラバース、最後のチムニーが登りごたえやコワサがあって面白かった。でも最後のチムニーは、リードするのはわたしには厳しいと感じた。上手さんありがとうございました!それ以外は御在所の前尾根と似ている印象を受けた。あとは長い。
岩はところどころもろい箇所があり、リード中につかんだお皿大の岩を一枚はがしてしまい、置き場所に困った。なんとか落ちないように挟み込んで、セカンドの神手さんに岩のことを伝える。気をつけなければいけないと思った。
夜は、お風呂に入って、早戸さんのジム仲間グループの本格バーベキュー大会に混ぜてもらい、大満足。神手さんは登攀後、残念ながら、一足先に帰ってしまいましたが、神手さん、神の手。ただでは帰りません。みんなのためのお酒代をカンパしてくださいました。おかげで存分に酔っぱらう。神手さんご馳走様でした!早戸さんのジム仲間さんたち、われわれ大勢なのに混ぜてくれて、おいしいご飯を作ってくださりありがとうございました!東京の山岳会仲間にも久しぶりに再会できたり、ジムでよく会っていた懐かしい面々に会えたりしたことも嬉しかった~。

15日:
朝、西村代表と長谷川さんと合流。親指岩へ移動。クレイジージャムと小川山レイバックに各々トライ。

☆クレイジージャム5.10d
長谷川さんの渾身のトライ
ハンド~フィスト。トップバッターは長谷川さん。一同固唾を呑んで見守る。RPとはいかなかったが、本当に惜しかった。次は確実に登れそうです。長谷川さんにトップロープをかけてもらい、青木1、宮崎さん、吉川さん、青木Hが練習。西村代表が的確なアドバイスをしてくれます。最後に西村代表が美しい登りを披露。西村代表の登りは動きに無駄やためらいがなく、早い。かたやわたしはなんとか上まで抜けたもののテンション祭りで、散々な登り。ハンドジャムが少しでもゆるいとなかなか足を上げる気持ちになれず、その場で手をこねくりまわすうちに腕に力が入って疲れてテンションの繰り返し。メンタルの弱さと体力の不安からの悪循環。

☆小川山レイバックの1P 5.9+
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IMGP2698.jpg
ハンド。初挑戦の吉川さん、宮崎さん、RPしていなかった青木H、残置カム回収のため早戸さんがトライ。みんな上手に登った。青木Hがセットしたカムがひとつ取れなくなってしまい、早戸さんが回収便に出てくれました。華麗な登り。しかし、カムははずれない。大人気の課題で順番待ちの方々もいたので、ひとまず撤収して帰りにカムをとりにいくことに。

お殿様岩へ移動。“予期せぬプレゼント5.10a”を目指す。100岩場によると、トンネルを抜けて~とある。やたらと狭い道を進むと、課題がない。どうやら“陽のあたる場所”の取り付きに来たようでトンネル違いだった。ここで早戸さんがチョークバックを拾う。やはりただでは帰らない。すると、長谷川さんが「俺のかも」「準備しててチョークバックが見つからなかった、2週間前にここで忘れて~ごにょごにょ」。チョークバックは無事に持ち主の長谷川さんの元に返っていきました。ビバ予期せぬプレゼント。

☆予期せぬプレゼント5.10a
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大きなカムを複数準備
ワイド。この日ほとんど登っていない、早戸さんが満を持してトライ。メンバーの持つ4~6番の巨大カムを集めて持参。重そう。取り付きが狭いので、ビレイヤーの長谷川さんと二日間通してやる気満々の宮崎さんだけが取り付きに入り、残りのメンバーは遠くから見守る。が、角度的にすぐに見えなくなってしまい、声だけが聞こえてくる。早戸さんをもってしてもだいぶ難しそうな気配。しばらくして、「いった~(喜)」というような誰かの声が聞こえ、クリアしたかと思ったが、わからない。しばらくして、叫び声と空を舞う早戸さんの体が見えた。顔に血が。戻ってきた早戸さんの応急手当。傷はちょっとだけで元気だったから一同安心。話を聞くと、後半に課題名にふさわしいまさかの“予期せぬプレゼント”があり、結果としてランナーがとれずにランナウトしてフォールしたため、大フォールになってしまったらしい。ワイドクラックは下から見ただけでは先がどうなっているかわからないし難しい。
長谷川さんがカム回収のためトライ。予期せぬプレゼント対策をしっかりとし、すいすい登って無事終了点に到達。

ここで時間切れとなったので、一同撤収。帰りに小川山レイバックへ寄り、カムも回収できた。
今回、千種に入ってはじめて、千種のみなさんとのクライミングでしたが、たくさんの収穫があり、また、みなさんと交流ができてよかったです。ご一緒したみなさま、ありがとうございました!




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こんにちは、成瀬です。
友人と北岳バットレスの超クラシックルート、第四尾根へ行って来ました。
ぼくはバットレスは初めてで、どんな感じなのか期待と不安が入り交じったまま現地へ。
急遽、友人の山岳会の方がもうひとり参加するということで3人に。
関東在住なので、白根御池の小屋で集合になりました。
ぼくは戸台方面から北沢峠経由で広河原へ。
3連休最終日ということでバスの臨時便があり助かりました。
12時過ぎに広河原着。
ロープやギア類の多くを友人らが持って行ってくれていたので
ソロテント装備を含めても荷物が軽く、40Lザックでも余裕。
トレーニングのつもりで13時半頃小屋着。
友人と落ち合い、アプローチの偵察へ。
第四尾根に取り付くにはまず下部岩壁を登らなければならず、いくつかのラインがあるようです。
今回は、D沢の雪渓を詰めて第五尾根支稜から取り付くことにしました。
弱点をついたルートで、落石の危険も一番少ないと思います。
翌日2時起床。3時15分出発。
大樺沢の雪渓で朝焼けを迎え、偵察したアプローチで取付きへ。
雪渓は急なのでアイゼンがあったほうが良いです。
今回は全ピッチリードさせてくれるということで、クライミングシューズに履き替えてクライミング開始。
3ピッチで横断バンドに出て、踏み跡を右へトラバース。ちょうどDガリーの上部をトラバースするかたちになりますが、このあたりの岩がかなり脆く、落石の頻発するところ。先行パーティーがいるときにDガリーを登るのはかなり危険です。
トラバースを終えてようやく第四尾根へ。
出だしはツルツルのクラック。残置支点はけっこうあります。
そこから右にトラバースし、樹林帯の濡れたクラックを登って左に抜けると気持ちの良い岩尾根に出ます。
フェースを60mロープいっぱいのばすと白いクラックに到着。赤いペンキで「4」と書かれているのが四尾根の目印のようです。
途中、カムを使いながら残置支点や灌木にランナーを取り、もう1ピッチでマッチ箱手前の垂壁(?)へ。
ハーケン連打されています。ここがⅤ級で四尾根の核心です。
途中から足がスメアになり、岩がツルツルなので滑りやすい。
4mほどの壁を越えてすっきりとした岩尾根を登るとマッチ箱のてっぺんへ。ここから、数年前に大崩壊した部分が見えます。ただ、それ以前に登ったことがないのでよくわかりませんが。
よく写真にある懸垂をしてコルへ下り、クラックとフェースをつないで1ピッチで枯れ木のテラスへ。ここまで来ると、崩壊現場が目の前で、荒々しい岩肌が飛び込んで来ます。その場所にいるのもあまり気持ちの良いものではありません。本来はここにあった岩を直登するはずですが岩がないのですっぱりと崩壊して切れ落ちたゴジラの背のような岩を辿って10mほどトラバースしてビレイ点へ。目の前の傾斜の強いチムニー「城塞ハング(Ⅳ級+くらい)」を登ると傾斜が緩くなり、一面の素晴らしいお花畑に出ました。ハイマツを支点にビレイ。ギアを外して歩いて頂上へ。さすが3000m以上、空気が薄いです。
最初は順調なペースで登っていたと思っていたのですが、初見、3人ということもあってかけっこう時間がかかってしまい、頂上着が12時10分くらい。広河原発北沢峠行きの最終バスが15時なので、頂上で2分だけ休憩して自分だけ急いで下って行きました。小屋でテントを撤収し、広河原着14:30分。バットレスは長いですが、休憩なしの急坂の下りが体力的な核心でした。
2013.07.12 2013.7.11.小川山
写真
こんにちは、成瀬です。
昨日、小川山に行って来ました。
マラ岩、妹岩です。
梅雨が明けて湿度も低く、風が吹くととてもさわやかで気持ち良い。
日が当たるととても暑いものの、日陰はTシャツでは肌寒いくらいで快適です。
先日やり残した「イエロークラッシュ(5.12a)」にトライ。
アップがてらヌンチャク掛けで1便出し、ムーブを確認、2便目でRP。
さすが人気ルート、薄かぶりのフェースに程よいホールドが続く、とてもおもしろいルートでした。
縦ホールドが多いので、上手く身体を振っていくムーブがおもしろいです。
友人は「レギュラー(5.10c)」「イレギュラー(5.10d)」などをトライ。
次に「彩花(5.10d)」をオンサイト狙いで取り付くも、途中のムーブの組み立てに失敗してワンテン。2回目でRP。壁自体に日が当たっていなくても、背後からの照り返しでかなり暑いです。
その後、「龍の子太郎(5.9)」のクラックを2回登って終了。
日の当たり具合によって登るルートを変えるととても快適なクライミングがたのしめます。
今月中にまた何度か行きたいです。
お疲れ様です。吉川です。

7/6~7/7に飛騨清見にて千種アルパインクラブの確保講習会が開かれましたので、簡単に報告させていただきます。投稿が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

会員の方々には、成瀬さんより報告書が配信されているかと思いますので、詳細はそちらにお任せするとして、こちらでは講習会の雰囲気を伝えることができればいいなと思っています。

講師:瀧根
補佐:坪井、中村(春)
運営進行:成瀬
参加者
6、7日:坪井・中村(春)・成瀬・早戸・ブルース・原田・吉川
6日夕方~:青木(一)・青木(宏)
7日朝~:日置・上手・宮崎


7/6
瀧根さん以外は一旦定光寺に集合し移動、12時前にパスカル清見にて瀧根さんと合流。
移動中、パラパラと雨が降ってきていたので若干不安だったが、予定通り岩場へ。

数日間の雨の影響で川は増水。準備は難航した。
ここでは、制動確保の講習。
無題

図のようなシステムを使い、おもりを落とした後の引き上げは「必殺ガソリンウインチ」を使い、効率化を図った。おかげで80㎏のおもりでも楽に引き上げることができた。ちなみにおもり=日置さんという設定で行った。

まずは足元にディレクショナルアンカーあり&肩がらみで確保を行った。
当初80㎏のおもりでやってみたが、固定確保でもグランドフォールしてしまったため、45㎏で行った。

制動確保を心がけるが、早く止め過ぎてしまったり、なめらかに止められなかったりと、簡単にうまくいくものではなかった。各々4回ほど行うことで、だんだんと制動確保に慣れていった。

その後、ディレクショナルアンカー無し&確保器を使ってのビレイに切り替えて行った。
確保器を使うと、より制動確保が難しいということが分かった。ロープを流そうとしても、反射的に慌てて止めてしまい(ディレクショナルアンカーが無く、制動確保もうまくいかないため、体が持っていかれてしまって焦ってしまう)、ほぼ固定確保になってしまった。これでは、墜落者を止めることはできても墜落者の身体を守ることができない。(落下係数が高ければ、墜落者は強力な衝撃を受けることになる)
フリークライミングのビレイで、クライマーを止めることができると思いこんでいたが、止められることと、相手の身体を守ることは違うということが良くわかった。と同時にいかにビレイの技術というものが難しいのかということを痛感した。
「制動確保とは、ロープのコントロールのことである。それは、墜落者の身体を守ることになり、同時に中間支点を守ることにもなる。」という言葉が心に残った。
制動確保が上手くできれば、ビレイヤーは体勢を崩すことなく、好きなところで相手を止めることができるようになるそうだ。

この日は、ここらで時間も押してきた上に、雨も降ってきたので、撤収。
なかなか、うまく止めることができなかったため、全員もっと練習したいという気持ちがあったと思う。

一旦パスカル清見に戻り、17:30ダブル青木さんと合流。



夕方は西ウレ峠の小屋で少し机上講習。綺麗な結び方の練習。また、その意味、さらにロープの特性や落下係数のこと、ロープ結束時の注意点などを学んだ。あたりまえだと思っていたことも実は逆に間違っているということがあった。技術は常に最新のものを吸収していこうという姿勢が必要だと感じた。


その夜は、大宴会大会。人によっては1時?2時?くらいまで飲んでいたのではないか?
いろんな方といろんな話が出来て、いままで交流が少なかった方々と交流を深めることができました。非常に楽しいひと時でした。一部ではかなり興味深い話も聞くことが出来て、山の話だけでなく勉強になりました。
僕のカレー(通称Gカレー)はスープ状になってしまい申し訳ありませんでした。料理なんて普段全くやらないので基本すら分かってません。でもご飯は高校時代に怒られながら特訓したおかげで、まあまあ炊けたのではないかとひそかに思ってます。いや普通か。朝の米は夜中に泥酔状態で作ったのでダメでしたね。


7/7
6時にパスカル清見へ。
二日目のみ組と合流。大雨が降ってきたため。屋根の下で、机上講習の補足というか復習を行った。

この日は岩場は増水でダメだろうということで、西ウレ峠の小屋に戻って、梁を利用して、クライマーが落ちた時のビレイヤーの自己脱出と、それと並行して、墜落者側はトップの自己脱出を行った。
いずれの自己脱出も、ポイントはフリクションヒッチ。オートブロック(旧マッシャー)を確実に効かせることも意外と難しい。しかし滝根さんから、いろいろとコツを学んだので、これからは確実に効かせられると思う。あと単純なはずのミュールノットが意外と難しい。

これらの技術は以前練習したことがあるはずなのだが、最初はなかなかスムーズにできない。基本的にこの技術は緊急事態に使う技術なので、焦っていてもできなければ意味が無い。これからも定期的に練習して自分のものにしていかなければならないと思った。

その後は基本的なロープワークを練習した。ボーラインやムンターを素早くできるためのコツなどを学んだ。ボーラインは自分の身体に結ぶのは簡単だが、人に結んであげるのなぜか難しい。


そして、雨もあがってきたので、近くの崖に移動し、懸垂下降の練習。
降り方の姿勢を意識して下った。足を伸ばし、お尻を下げる!結び目と同じで美しいことには意味があるのです。美しく安定して降りて、支点に衝撃を与えないことが大事なのです。
また、途中でのミュールノットを使った仮固定や、ムンターでの懸垂下降など、普段あまりやらないことを練習できた。また、ブッシュでの懸垂支点の取り方も学んだ。


そういった流れで、あっという間に時間が過ぎ、お開きとなりました。

講習会は終始和やかではありましたが、受講者は皆真剣そのものでしたので、自分も負けられないという意識を持つことができ、いい刺激になりました。
今回、いろんなことを学びましたが、これらをいかに忘れずに自分のものにしていくかということが大事だと思います。また練習したいと思います。


講師の瀧根さん、また今回参加できませんでしたが、準備してくださった勝野さん、ありがとうございました。


二日とも天気は微妙でしたが、終わったころに見事な青空が広がっていました。そんなものですね。

あまり良い写真が無かったので、良い写真を持っている方は追加していただけると幸いです。
新人の原田です。
7月1日、甲斐駒・黒戸尾根に行ってきました。

【行動記録】
登り
竹宇駒ヶ岳神社P(04:45)--横手・白須分岐(06:15)--七丈小屋(09:00,0930)--頂上(11:15)
下り
頂上(12:30)--七丈小屋(30min休)--竹宇駒ヶ岳神社P(17:10)

ここからスタート
竹宇駒ヶ岳駐車場


ここまで1時間半ほどで到着、頂上まで7時間って...
横手・白須分岐


黒戸尾根名物!刃渡り
甲斐駒刃渡り


ここからはハシゴ、鎖の連続
こんなんや
甲斐駒はしご1


あんなんや
甲斐駒鎖場1


こんなんも
甲斐駒はしご2


あんなんも
甲斐駒鎖場2


と経て、到着
甲斐駒頂上


ここ甲斐駒・黒戸尾根は、
会う人会う人と、皆さんが何時からですか?と。
ここは、タイムアタックの道なのです。
頂上で会ったおじさまは、着くなり携帯で

「5時間半!!」

またかけ直し

「5時間半!!、何時登り始め?何時登り始め?!」

え?ボクですか?!

「4時45分です。」

「俺、5時半!!」
(勝ち誇り気味に。。)

また携帯の相手とお話へ。
おそるべきロードの巻でした。

帰りは、尾白の湯にて湯浴びをして帰。



「朝六時半、御在所岳登山口にて。集合時間が明日の六時半であったことに気づいたなう。」

おひさしぶりです。吉川です。
6/30に日置さん、上手さん、早戸さん、宮崎さん、わたしで御在所中尾根に行って参りました。
冒頭の文章は、僕が29日の早朝にfacebookに投稿したものです。集合時間の26時間前起床という凄まじい早起きをして、24時間も前に集合してしまいました。いかに僕がこの復帰登山を楽しみにしていたかがうかがえますね。
当初は7月に入ってから復帰するつもりでしたが、医師のゴーサインが出たので少し早めに復帰させていただきました。


さて、6:30に裏道登山道登山口のトンネル先の駐車場に集合したところ、雲行きも怪しい上に、車の台数がものすごい事になっており、人の多さに圧倒されました。昨日は天気も良くて人も少なかったのに…などと僕はブツブツ言ってましたが。


それでもむりやり隙間に車をねじ込み、「天気微妙そうですね」などと言いながら、ガスに覆われた山に入って行きました。ところで、歩いているとなんとなく体が濡れる。皆、霧のせいだろうと自分自身をごまかしていましたが、8:00過ぎに見渡す限り真っ白な取りつきについたころには、これが雨だということを全員暗黙の上で認識していました。岩もなかなかウェットな状態です。

ここからは心理戦です。いったい誰が怖気付いて弱音を吐くか。その弱音によって全員が救われるのです。
そしてその弱音を吐ける正当な理由(病み上がり)を僕は持っています。このカードをどこで使うかが今回の争点となりそうです。

メンバーは日置、吉川チームと早戸、上手、宮崎チームにわけ、日置チームから登り始めました。ちなみに中尾根には先行パーティはおらず、後続もいないようでした。

P4は2ピッチに分けて登りました。1ピッチ目は日置チーム日置さん、早戸チーム早戸さんリード。
ハンド~オフウィドスサイズのクラック沿いに15m?くらい。ぽたぽたと雨の降る中リードの方々は大変だったと思います。さすがお二人は強い!
僕の方は、久しぶりの山で正直アプローチまでの部分でへとへと。クライミングに関しては数日前から行き始めたジムでパワーと持久力が劇的に落ちていることを感じていましたが、今回もそんな感じでした。休み休み登りつつもなんとか抜けさせていただきました。上部では例によって邪魔なザックに殺意を感じました。
P4.jpg
1ピッチ目リード(クライマー不明。分かる方補足お願いします)

P4FK.jpg
1ピッチ目の上手さん

P4の2ピッチ目は10mも無く、Ⅲ級程度でしょうということで、リードをさせていただきました。早戸チームは宮崎さんリード。
僕が登り始めると、背後が騒がしくなり、何か混乱が起こっていることを感じました。
どうやら、たろうスカンクさんが暴走したそうです。上にあがってて良かったー。(しかし、その後P3の下部で僕も攻撃を受けることになりました。)
このピッチは出だしでパワーがいるので、一瞬諦めようかとも思いましたが、そこを抜ければなんとかなりました。
雨もほとんど止み(霧は晴れない)、意外と岩も乾いてきました。

そこから、コルまで歩いて降り、P3です。
日置チーム日置さんリード、早戸チーム上手さんリードで登る。
これもクラックで、個人的には最後のチョックストーンの部分が苦手で、カムを握って休憩してしまいました。
日置さんが上からやさしく教えてくれたので突破できました。助かりました。
宮崎さん曰く「自分の時と全然態度が違うんですけど」とのこと。
日置さん曰く「アツシ君だったら唾落とすから」とのこと。
楽しそうな師弟関係(?)ではないですか。

P2.jpg
P3の日置さん

P2RK.jpg
P3の上手さん


さて、ツルムのコルに降りるためには懸垂が必要です。懸垂のセットをしてロープを投げる前の僕の発声が日置さんや宮崎さんの琴線に触れたらしく、なんだか良く分かりませんが、「看護婦さんもそんな風に呼んでたの?」とか言われ「ナースコール」などと言って、「看護婦さーん!」と言ってロープを落とすのが一瞬流行りました。挙句の果てには上手さんまで「ナースコール」し始めたので、今回のメンバー、ヤバいです。
ウン、その場にいた人しか面白さが分かりませんね。そもそも、今時「看護婦さん」なんて言いません。看護師です。ロープ投げる時に気合入れた声出して何が悪いんだ。プンプン!



さて、話が脱線しましたがP2の状態を見ると表面が光っており、なんか濡れてそう…
さすがに今日の条件でP2、P1まで登るのは容易ではなさそうです。

すると、各々がぽつぽつとこんな言葉を漏らし始めました。
「自分は中尾根には何回か来てるので、悔いは無い」
「取りつきの感じでは登れないと思ってたけど、3ピッチも登れたので満足」
「寒い」
決して誰も、正面から「止めよう」とは言いません。
ここは病み上がりカードの出しどころです。

というわけで、「僕が病み上がりなのでここらで下山しましょう」ということにしました。(あくまでも「形式上」こうしただけであったということを、僕の名誉のために述べさせてください。いや、実際僕には無理でした)


そこからマイナスの滝の上まで歩き、懸垂でマイナスの滝の下に降り、あとは歩いて下山しました。
ロープ回収の際、ロープが引っ掛かってしまい、日置さんが滝を登り返すという若干のトラブルはありましたが、無事下山することができました。
駐車場に着いたのは15時過ぎでした。
MO.jpg
マイナスの滝から見た前尾根。

noborikaesi.jpg
登り返す日置さん。

その後はある目的のためにGホテルの温泉に入り(僕は次回もGホテルに行きます)、Bミヤンでしゃぶしゃぶ食べ放題を食べて帰宅しました。
総合的に見て、なんとも楽しい復帰登山となりました。皆様ありがとうございました。
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