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25,26土日でN素さん、H部で明星山に行ってきました。二日間天気も安定した中でJADEとフリースピリッツを登ってきました。

初日 JADE
H部がカムを車に忘れるなどトラブルなどあり少し出発が遅れてしまいました。
前ピッチ終了点には2つのリングアンカーが有り、安心してビレーできます。また、ルートのアンカーはペツルのアンカーです。

1P H部リード。左の凹角に向かって左上して、上がってからスラブ面を今度は凹角に添って右上。カムで支点をと  りつつボルトハンガーを目指す。

2P N素さんリード。直上してハングを乗り越える。H部ここでテンションが入る。のっこし後はらンアウトしたス  ラブの登攀。N素さんの話ではアンカーに向かって登ると言うより左右に弱点を突きながら登りつめてゆく。

3P H部リード。左側の大きな凹角はマニュフェストのライン。その右に有るハングを目指して登り、ハングをガバ  を見定めて、思いっきりのっこす。

4P N素さんリード。始め10Mくらいの草付きラインを登り、右側の11aのスラブに入る。かなりのランアウト(5メ  ーターは有る)のうえ、つるつる滑る石灰岩なので本当に怖い。石灰岩のしわしわの様な所のフリクションや  ホールドとは思えないような窪みっぽいのをつかんだりして登る。N素さんいわく、「これゃ落ちるに落ちれん  わ」

5P H部リード。中央バンドに向かって壁を直上。下部は良かったものの上部に抜ける手前から、手も足もホールド  が顕著にもろくなってくる。注意して登るが足を置いた所が外れてN素さんの足をかすってしまいました。バン  ドに上がってからも、ロープで落石を出さないように注意。

6P N素さんリード。7,8メーターほどのフェイスを超えて、直上。

7P H部リード。左上気味に上がってから、縦ホールドを使い体を上げてガバをとりに行くムーブが核心。

8P N素さんリード。出発後右に回り込む所がホールドが少ない感じ。回り込んだ後、左上したら鷹の巣ハングへ向  かって直上。ここもホールドが細かかった印象がしました。鷹の巣ハング内でビレー。ここは日陰になってい  て風も集まり、肌寒い所です。

9P H部リード。鷹のスハングを回り込み左上する。正式ルートはしっかり回り込んだのに、ひとつ早めに凹角に入  ってしまい、カムをほとんど使いもろいホールドで終了点まで行くことになる。

終了点からはリングアンカーを使い懸垂下降。始めは7P目の終了点まで一つ飛ばして行ける。その後は各ピッチごとの終了点に向かって下りる。始めと終わりに空中懸垂が入る。3P目を降りるときはサインがさじょうしているので右に体を振って振り子気味に下りる。

N素さんはテンションをかけずに昨年の宿題を終わらせて満足されていました。H部は何とか登りきって腕もつってくるしまつ。一日シッカリ登れたと思います。いつかあのあのスラブをリードできる日は来るのだろうか…

夜はお酒・ラーメン・おつまみを食べながら山の話をしながら、月に照らされた岩壁を見て楽しみました。


2日目 フリースピリッツ・各ピッチの終了点はもろいハーケンや古いリングボルトなのでセカンドも落ちてはい             けないと思われる感じがしました。カムで支点を補う必要も有ります

1P 3級程度の草付き・がら場の登り。左上
2P 始めに岩ののっこしが有り、その後左に向かってロープを伸ばす
3/4P フレーク等を使いカムでランニングをとりつつ垂壁の下に達する。
5P/6P 本来は凹角を回り込んでトラバースするのが正規ルートだが、凹角で切ってしまいました。
    凹角に向かって、細かいホールドでトラバース気味に登ってゆく。支点はぼろぼろなのでここで切らずに    凹角を乗り越えて右に7,8メータートラバースするとペツル1個とリングボルトの支点が有る。
7P  コーナーをレイバック気味に右上して岩を回り込んでスラブ気味のフェースを直上。正面に垂壁の様な岩稜   帯が横たわって表れた所でピッチを切る。この辺り何処で切ってよいか不明瞭だった。
8P  正面の岩稜帯をぬけて直上するとまたも岩稜帯が横たわっている。
9P  岩稜帯の左側から回り込むように登って行くとクラックと凹角の様な所が現れてカムをとりながら登る。
10P  ガレ場の中央バンドを横断。次のピッチのラインを探しながらガレ場を横断する。
11P  不明瞭なランぺ上のフェースを右に向かって伸ばすと、JADEの6P目の終了点に出る。
12P  鷹の巣ハング下へJADEの7P目の右側を巻くように登りつめる。
13P  左に向かってトラバース。谷のパノラマの高度感を楽しみ半分ビビり半分で進む。
14P  上部岩壁に向かってラインを直上。このルートで一番登っている感じが味わえました。

14Pの後も左上の松の木に向かって1ピッチロープを伸ばす。

下降路:松の木から上部左方向に30Mのどのぼると、また松の木がある。そこから右下に向かって50Mくらい下降してゆくと10センチくらいの太さの木にスリングとテープが巻きつけてある。そこから右下方に向かって踏み跡がある。右を意識して下ると赤いテープが木に巻いてあるのでそれを探しつつ下る。林の中に入ると石灰岩の地形で水が流れた後等の痕跡が下に向かって路を作っているので、踏み跡と勘違いして下りそうになるので注意しなければとN素さんの推測。あまり方向を下に向けずに右に向かい下ってゆくとテープの木も出てきて無事下降を終わらせる事が出来た。下降時間始めのテープが有った木から約30分。

がっちりと握手を交わして車に戻る。

2日間、N素さんには車の運転までしていただき登ることに集中させていただき有難うございました。最もぼれるようになって行きたいです。

*駐車場*
アスファルトで固められて、御手洗いもきれいに完備されています。詳しくは下の写真をどうぞ。
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2010.09.26 秋晴れの瑞浪
I佐です。

今日は久しぶりに、1川さんと瑞浪に行って来ました。
朝6時頃瑞浪到着。3時少し前までクラックを中心に登りました。
先月K哉さん、H部さんと来た時には、まだ暑くてぬめって大変でしたが、今日は日陰は涼しく快適で岩の状態もまずまずでした。フリーのシーズン到来です。やっぱり秋はいいですね。

瑞浪100926A
展望台で朝日を見る。涼しく肌寒いくらい。

登ったルートは:

□ 原住民(5.10b/c)TR

□ アストロドーム右(5.10a)TR
瑞浪100926B
秋晴れ。岩も乾いていて、ひと月前とは大違い。

□ アストロドーム左(5.10c/d)TR

□ 感激(5.10a)1川さんRP。I佐TR
瑞浪100926C
1川さん、難なくRP。

□ あ~らよ!(5.8)1川さんRP。I佐リードを試みるも、アストロドームのカンテでエネルギーを消耗し、数歩上がってギブ

□ ハッピイクラック(5.10a)1川さんRP。I佐TR

□ ティータイム(5.8)1川さん、あっさりOS。I佐、3テン
瑞浪100926D
日本の100岩場には「ハンドクラック」と書いてあったので、馬鹿正直に無理な体勢でハンドで登ったが、
1川さんは2手ほどハンド、あとはフレークを使ってさっさと登ってしまった。
確かに岩を見るとそっちの方が自然な登り方。まだまだ修行が足りません。


□ ゆうこ&やよい(5.10c)1川さん、2テン。I佐、TR
ルート下部はハンドクラックですが、その上部で一箇所ハンドが決まりにくい所があり、リードの1川さんが苦労していました。ビレイしている私も緊張しました。ルート上部のオフィドゥスは、体をずりずりしながら少し上に上がると何とかフィストが決まり、そこまで行けばあとは苦労なく上まで行けます。とても面白いルートです。
私は、昨年初めてゆうこ&やよいにトライしましたが、その時は全く歯が立たず数歩上がって断念。でも新しいシューズと乾いた岩のお陰か、今日はTRながらも上まで抜けることができ、気持ちよく一日を終えることができました。

今日も体はアザと傷だらけですが、面白かったです。
  

9月18・19日の両日で前穂高4峰正面、北条・新村ルート~北尾根登攀をしてきました。

メンバー:K也さん・I佐さん・H部

時間:18日 6:18上高地-7:47徳沢-9:54中畠新道前休憩-10:45奥又白池-13:17取り付き-17:39登攀終了       20:30ごろ就寝 
   19日 5:46登攀開始-7:21前穂頂上-9:16岳沢-11:10上高地

初日、上高地行きのバスもタクシーも5時過ぎには全てで払ってしまい、3連休にかけるバスタクシー会社の意気込みに圧倒されてタクシーを待つと今度は大名行列の様に始発のタクシーの群れが沢渡に戻ってくる。それに乗り込み上高地へ。

新村橋までは大勢のお年寄りから、山ガールっぽい人たちのもまれながら歩き。奥又白へ向かう登山道に入って約1時間。急登の始まり。ぜいぜい言わせながら奥又白池へ…池に到着してみると苦しいのとは裏腹にきれいな湖面には雲と青空の自然なコントラストが出迎えてくれる。
時期も秋口と有り行け奥の沢にはもう水は流れていませんでした。 

北条新村ルート1
奥又白池到着。北尾根はガスの中。

ここから採り月までのアプローチが本には約1時間と書かれているもののとても悪く、4峰に向かって斜面のトラバースをしていくのですが、グザグザの石の斜面の歩きで「こんなん雪渓が残っているときに来た方がよっぽどましだ」と泣きが入る。雪渓の横断も雪の割れ目にはいって抜けてゆけるかと思ったら最後まで雪渓が続いていなくて10メーターほどの斜面をハーケン2本打って懸垂して渡り終えるという難波をしのいでようやく4峰にたどり着く。取り付き(T1)にはルート図どうり草付きを斜め右に登って、右手から入ってくる尾根の上部辺りにテラス状の踏み跡の斜面が畳半畳ほどありました。

北条新村ルート2
何でもない所のように見えるが、反対側は落っこちると地面と雪渓の間に入り込んでしまうため、結構緊張した。

北条新村ルート3
雪渓がいつ崩れるか分からないので、サッサとここから抜け出す。

北条新村ルート4
これから登るIV峰正面壁を見上げる

ここから登攀開始。始めの3ピッチは草付きの凹角の優しい上り。残置支点はハーケンやリングボルトでしたが、エイリアンの緑・黄色・赤辺りを持っていくとランニングにも支点にもワンポイントですが使えそうな感じでした。

北条新村ルート5
登攀開始。最初の3ピッチは簡単なのでグイグイ登れて面白い。

3ピッチの草付きを登ってハイマツテラスに上がった所から霧が出てきてしまい周りの風景も無くなってしまいました。4ピッチ目のハングを超えて行くエイドラインの登攀はハング内のリスを利用してハーケンがあちらこちらに打ってあるので、左右を良く見てハーケンを探しながらの登攀となりました。しかも体が外にはじき出されるような緊張する姿勢でのアブミの架け替えなので、残置が抜けることと体が押し出されるプレッシャーと戦いながらのピッチとなりました。

北条新村ルート6
這い松テラスで一休み。

北条新村ルート7
ヒロケン本の写真と実物を見比べてルート確認。

北条新村ルート8
水などが入ったザックがずっしりと重い。
アブミを1台しか持ってこなかったH部さんはスリングを使うが、簡単に登ってくる。


5ピッチ目は右のリッジに向かって20メーターほどのトラバースの後リッジを回り込む内容。このトラバース後半やや右下がりにライン取りがされているので、トップもフォローもビビりながらのトラバース。幸い霧のおかげか真下の谷まで数百メーター切れている風景を見なくてすんでスムーズに抜けられたのかも・・・

北条新村ルート9
視界が良ければかなり高度感を味わえるピッチ。

最終ピッチは3級程のフェイスを15メーターほど登って樹林帯の登りになり、傾斜の緩んだ所で登攀終了。
3人が登り終えたところで霧も上がり夕方の空が顔を出し、ありがたいことに月も出る。

夕闇の中を3・4のコルまで歩き今日はここで終了。すでに2人のパーティーがテントを張っていて驚きでした。今日上高地から涸沢経由でここまで来たとのこと。
コルの両端にロープを渡してツェルトを2張り張って、I姉さん特製のカレーピラフそしておつまみ、ウィスキーなどで一日疲れた体もリフレッシュして寝る。
夜はコルを風が吹き抜けけっこう寒かったですが、星空に松本の夜景と豪華な特典付きの北尾根ホテルで朝を迎える。

北条新村ルート10
晩御飯は、アルファ米を利用したカレーピラフ。

19日、朝起きて朝食をすまして準備をしている真に続々と4峰からパーティーがやってくる。

北条新村ルート11
IV峰からは続々と登ってくる。

準備を整えて前穂頂上へ。快適に2ピッチを終わらせて快晴の尾根を登りつめ頂上着。穂高連峰、槍ヶ岳、常念、焼岳、乗鞍など景色を360度十分味わって岳沢経由で上高地に下る。

北条新村ルート12
サッサと登って山頂到着。やっぱり頂を踏むのは嬉しい。

険しいアプローチに後半部分のハラハラする登攀と振り返ってみるととても楽しく充実した登攀だったと思います。まだまだ穂高には壁もたくさんありルートもあるので、皆さんとどんどん登ってゆきたいと思いました。

                                                 H部
皆さんが楽しい週末の山行報告をしていらっしゃる時に、
一週間も前の講習会の報告をさせていただきます・・・。

第2回気象講習会
 9月12日(日)9:30~15:00 豊川高校にて

朝、高校に着くと校庭では、マーチングバンド部が暑い中一生懸命練習をしていました。
そして、休憩場所へ走りながら「おはようございます」と、爽やかな挨拶をしてくれました。

講習会には18名程が参加。
そのうち6名程が男子高校生。
「天気図が書ける人?」の問いに、さっと手を挙げていました。

①天気記号 ○快晴 ◎曇り ●雨 etc.
 天気図の左側に気温、右側に気候を記入すること
 風向きと風速の書き方
 北半球では、低気圧は左巻きに風が吹き込み、高気圧は右巻きに風を吹き出すこと
 など、基本的なことを教えていただきました。
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②「漁業気象通報放送」を聞きながら地上天気図を書く
 漁業気象通報放送の原稿は、次の日の気象庁のHPに載るそうです。
 天気記号の記入はまだしも、
 気圧の等しいところを探したり、風向きを考えたりしながら等高線を引くのは、
 初心者の私にとってはとても難しかったです。
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しかし、よい勉強になりました。  
                  K島
もうずいぶん前だったか、槍・穂高を素早く駆け抜けた記録を見かけた。
それがどれくらいの時間だったかは忘れてしまったがその頃の自分には「ありえない」ものでした。
それからいつかはやってみたい宿題で長く頭の中にあった計画だったがなかなか実行に移せていなかった。
先日A清さんの記録に大いに刺激を受けてようやく宿題を終えることができました。

【行動記録】
18日  ロープウエイ最終便で入山 西穂山荘まで
19日  00:00西穂山荘発  05:00北穂小屋  05:30北穂小屋発  08:00槍ヶ岳山荘
      09:00槍ヶ岳山荘発 11:30新穂高着


連休初日、民族大移動はすでにピークに達していてロープウエイ最終便に間に合うか心配だったが
なんとか15分前にチケットを購入し、今回の計画の挑戦権を逃さずにすんだ。
西穂山荘は芋を洗うが如くテントも人もぎゅうぎゅうで僕は夜露がしのげる軒先の片隅でツエルトをかぶって軽く寝た。
短いがぐっすり寝た感じだったし疲れもないので時間は早いが目が冴えてしまったので出発することにした。

真っ暗の中ヘッドランプを点けて歩き出す。
ガスっていて時折右往左往するもペンキの矢印と○印に導かれてなんとか進む。
風も強く、寒いことこの上ない。
短パン薄い長袖では我慢できず、雨具を着ることに。ダウンも着込んでしまった。
暗いので当然見通しも効くわけもなく距離感もつかめず、あっという間に西穂に着いてしまった。
ジャンダルム手前だったか少し広めのテラスで着の身着のままでビバークしている2人を発見?
一瞬遭難?と思った。明るくなってから動くと言っていたがどうしたかな~。
動いていても寒いのによくこんなところで座ってるな~と関心したり、心配したり。
この二人にとってツエルトがあればもう少しマシな夜だったはず。
そうこうしているうちに奥穂に到着。まずは第一関門突破。
たぶん悪場も結構あったはずだが真っ暗なので怖さもなく、またジャンダルムを登ってるっていう感覚もなかった。
越えてきた峰々
真っ暗の中越えてきた峰々を振り返る

動いてはいるものの体が芯から冷えてしまっている状態で頭がボーっとしてくる。
補給もしているからシャリバテじゃなく低体温症の兆し?ちょいフラフラしていた。
少し薄明るくなりだした頃に北穂に到着。
A清さんとM尾さんとの熱い抱擁みたいなのがあればこの冷えた体も暖まったかもしれないが
すぐさま売店へ向かい温かい物を求めカップヌードルを食べた。贅沢などと言ってられない。
胃も心も少し落ち着きを取り戻したようだ。
ここで30分の長い休憩を取った。遠くには目指す槍ヶ岳。やはりいつみてもこの景色はいいもんです。
明け方の槍

キレットを越えればあとはやらしいとこはなく、ひたすら槍ヶ岳を目指すだけ。
南岳から大喰岳までは比較的緩やかな箇所が多いのでちゃんと走ることができる。
目標にしていた8:00に槍ヶ岳山荘に到着。第二関門突破。
当然何年かぶりのピークに行こうと行列に加わったが待てど暮らせど進まないので諦めた。
下へ降りてここでもゆっくり休憩し温かいコーヒーもいただくことにした。

ここで折り返し。ケガに気をつける意味でも今一度気合を入れ直して新穂高を目指す。
浮石も多く気が抜けないがリズムをつけて下る。
途中の水場で喉を潤しながら槍平へ。早く終わりたいのでここはすっ飛ばす。
滝谷、白出沢と通過しようやく林道へ出た。
穂高牧場が見え最終コーナー回った終盤は膝や腰にも疲れが出てきてつらかった。
新穂高ロープウエイの駐車場が見え、バスターミナルでフィニッシュ。

約半日。膝も痛くならずなんとか動けたのはありがたかった。
それとこの計画を実行できたことがうれしかった。
A清さん、感謝しとります!

別にハセツネのためじゃないけど、甲斐駒黒戸・八ヶ岳・槍穂でのスピード登山はなかなか楽しかった。
あとは本番で完走するのみ。でも70kmは長いよな~。


N村

K津、1川の2人でお楽しみ満載山行してきました

18日 七倉3:30-7:00湯俣-14:00湯俣川上流の野湯
19日 野湯4:30-8:40鷲羽岳8:50-9:50水晶小屋-10:15水晶岳
    -12:20野口五郎岳-12:30野口五郎小屋12:50-14:30烏帽子小屋14:40-17:40七倉



3連休初日とあって七倉の駐車場は車でいっぱい。ラテを付けて出発しました
湯俣までは15キロの道のり。前日までは雨天で、この朝も厚い雲が垂れ込めていましたが
日が出ると青空が見えてきました

湯俣の晴嵐荘は素通りして、天然記念物の噴湯丘へ
北鎌方面水俣川出合のつり橋は架け替えられたらしくしっかりしていた
噴湯丘は高さ3メートルぐらいあり、底から真っ黒な温泉が滔々と湧き出ていました
形はまるで「おっ○い」のよう
興奮して(?)抱きつこうとするK津さん(これこれ)
100メートル上流にももうひとつあり
地球の「おっ○い」の美しさに見とれてしまいました
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地球のおっ○い
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これこれ
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もう片方



ここからハラハラドキドキの始まりでした
前日までの雨で川は増水し急流の連続
2つめの噴湯丘からすぐに行き詰まりました
腰からへそまで水に漬かって渡渉、渡渉、また渡渉
急流のへつりで流されそうになることも・・・
6年前に来た時はもっと簡単だったのになあ
渡渉は計20回ぐらい
昼前からは曇り空になって、寒くて震えながらの登りでした
途中の砂地のところでは熊の足跡を見つけました
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急流です
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腰まで漬かって
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引き返す勇気は・・・ありません
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一番厳しかったへつり。モアイ岩に飛びつく



ワリモ沢、赤沢を右に分け、硫黄沢が近づくと
河原のあちこちに天然の湯船が出てきました
黒い湯や白い湯、緑色の湯などさまざま
ちょっと高台にある緑色の野湯に入ることにしました
土嚢がありだれかが湯船を作ったらしいけど
底には泥がたまっていて最近はあまり入られていないようだ
双六小屋のテン場から独りで来たおじさんと一緒に泥をかき出す土木作業を30分
なんとか全身が入れるぐらいになりました
こんなところで温泉に入れるなんて、いやーいい気分
2、3回出たり入ったりを繰り返し野湯を満喫しました
上流にある別の湯はパス
夕飯は焚き火でケイチャン。K津さんが腕を振るいました

赤沢出合温泉掘削
溜まったお湯は緑色に染まってゆきます
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うーん気持ちいい
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今回は行けなかったけど
6年前に行った硫黄沢の白い滝
上まで登れます



翌朝は寝坊。急いで出発準備する
昨日よりは水かさが減っているけれど
朝1番は渡渉から始まりました
せっかく焚き火で乾かした靴が台無しです
赤沢を100メートルぐらい登り
右岸のビニールホースが残置してあるところから崖を登りました
すぐに旧伊藤新道の踏み跡が出てきて
あとはただ足を運ぶだけ
展望台、植物園地を越えると三俣山荘付近の稜線が近づいてきます

その時でした
1川が先頭、K津が10メートル後ろを歩いていると
1川が通り越した左下の低木帯から「グワーォ」という叫び声を上げて熊が飛び出してきました
熊はちょうど2人の真ん中に飛び出す形になり
「熊だあー」と叫んで走り出す1川、フリーズするK津
どちらかがとって食われそうな絶体絶命のピンチ!
(登山ガイドに「熊と出会ったら、目を見てあとずさりして逃げる」と
よく書いてあるけれど、そんなの無理っす

でもその熊さん、右にも左にもヒトがいることに驚いてか
そのままUターンして森の中に姿を消しました
この辺りは木の実がたくさんなっている熊さんの食物の宝庫
もう少し先には湯気が立ちそうな大きな糞もありました
僕たちはずっと熊よけの笛を吹き続けていましたが
全然意味なかったみたい
伊藤新道は熊のテリトリーの真ん中を通っているようです
行ってみようと思う方は気をつけて

そこからは
鷲羽岳の急坂でヘロヘロになり
水晶岳の断崖で脚がガクガクになり
野口五郎岳の長ーい登りで腹がペコペコになり
(野口五郎小屋でエネルギー補給。カレー1杯1000円、ペットボトル500円)
烏帽子小屋からの標高差1500メートルの下りで心がポキリと折れそうになり
高瀬ダムからの舗装道で足の裏が豆でボコボコニなりましたが
なんとか明るいうちに七倉に着くことができました
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鷲羽岳
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水晶岳
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野口五郎岳
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美しい砂礫の下り

1川

週末の11.12日でT姉さんとH部で前歩北尾根に行ってきました。
当初2日間で北尾根と明神岳の縦走を考えていましたが、初日の晩に北穂頂上で雨が降り出してしまい視界も利かなくなってしまったので、岳沢経由で下山になりました。

時間
11日 
5:46上高地-7:18明神-8:24横尾-11:00涸沢-12:53 5.6のコル-14:18 3.4のコル-16:12前穂頂上

12日
5:05出発-7:00岳沢-8:40上高地

この日名古屋の最高気温は35度と聞いていたがそれとは対照に、涼しい朝の上高地を歩きだす。
順調に明神、徳沢、横尾と歩き昼前には涸沢にたどり着く、ここで各自3リッターの水を汲み、いざ北尾根へ・・・増えた荷物にあえぎつつも、残り少ない雪渓と、穂連峰のすり鉢の底から周囲の山々をすがすがしい空の青色と一緒に満喫しながらの登行。

さあ、5・6のコルが見えてきたという所で思わぬ動物が現れました。前方コルに向かう道の上にサルがいる。
始めは2匹だったのがそこら中の草むらから姿を現してきて、普通に前方の踏み跡の上を歩きながらコルに登っていく奴もいる。
左の草むらでは兄弟げんからしいものが始まりギャーギャーおたけびっぽいものが・・・ほんとに怖い
なんとか5・6のコルについて休憩を取り出発するが、その直後T姉さんのすぐ前を大きな奴が横切る(汗汗)
向こうもビビっているかと思えばこっちを見ておなかをポリポリ掻いている。
サルの群れは北尾根を分けて左右の樹林帯に生息しているのではないかと感じました。

北尾根に入った頃から奥穂の方から雲が湧き上がってくる。
5峰は岩稜帯の登り。普通の急な登山道と言う感じ。

4峰の登りはそれよりも急になり岩の露出館も増す。下部は涸沢側から登り上部の大きな岩の手前で上高地側に回り登りつめる。大きな岩の上からはまた涸沢側にルートをとり登りつめる。上部に2か所支点が有りました。

3峰の登りからロープを出す。快適な岩登りを2ピッチこなす。視点もルートブックに書いてあるように豊富に有る。3峰の登りが終わってからも2峰まではコンテで登る。
もう辺りは霧に覆われてきてしまい、景色は効かなけど、1峰手前の懸垂下降を終えて頂上に向かう。

T姉さんに「先に頂上に行ってください」と有りがたい言葉を貰い、頂上到着。

雨の降る前にツェルトを張って早い夕御飯を済ませて18時前にはシュラフインしたものの、すぐさま雨が降ってくる。そこからは雨の冷たさで寝ているのか起きてるのか判らない状態で朝まで過ごす。

残念ながら翌朝も雨と霧だったので明神岳はまた今度の機会にして登山道を岳沢経由で上高地へ。

サルや雨など障害は有りましたが、大学生以来の穂高に行けた満足感を持って無事帰ってこれて良かったと思います。
I佐です。

高価な道具を持っていながら使わないのは勿体ないので、御在所前尾根で元(まだ一部だけど)を取ってきました。

【メンバー】 K島、I佐
 
【行動記録】 スカイライントンネル上P07:20 -- 08:20前尾根取り付き、09:00登攀開始 -- 15:45登攀終了
【行動記録】 -- 18:20P

【報  告】

前尾根は相変わらずの人気で、我々が到着した時点で既に何パーティーかが取り付いているようだ。上からコールが聞こえてくる。直前の2パーティーが登り始めるのを待って、我々も登攀開始。カムを持って来たので、行ける所は極力ナチュプロで登ることにする。

1P目(I佐):ノーマルルート(V-)下部はクラックが湿っていて手がヌルヌルする。本当はここを越えたらそのまま蛇の皮(5.9NP)を登ってみたかったが、朝イチだし下部の湿ったクラックで怖気づき、おとなしく右側に回りこんで上に出る。

2P目(K島):トラバース気味に前に進むが、ハイステップで上がるにはホールドが甘い。スタート地点に戻ると直ぐ上にガバがあり、ここから上にあがる。

3P目:コンテでP6下部へ。ここでお父さんと高校生くらい?の息子さん二人のパーティーに抜かれる。

4P目(I佐):P6リッジルートを先程のパーティーのお父さんが登っていき、セカンドの息子さんが登ろうとしているが苦戦中。運動靴だし「怖いよ~」と言っているのを聞くと気の毒になる。男の子が登るのにはかなり時間がかかりそうだったので、右側のクラックルート(5.9NP)を登ることにする。右上に向かって斜めに延びるクラックは中が湿っていて、あまり登られていないのか苔がついて緑色だが、歩いてP6を飛ばすのも癪なので登ることにする。下部クラックの上に上がる所はホールドが甘く力も要る。なかなか足が決まらずホールドもいい場所がないため、とりあえずカムにテンションかけて休憩し、無理やりマントルで体をあげる。あげたはいいが、そこからチムニーの下までのクラックは少しかぶり気味。かといってここからではもう右にも左にも逃げられないので、覚悟を決めて上を目指す。一歩目は相当足を上げなければならないので、無理せずカムを掴んでA0で。その後は時間がかかったものの何とかチムニーの下に到着。疲れた…。K島さんは、クラックに入れた手を抜いて「あーっ、手が緑~」と言いながら賑やかに登ってくる。

御在所100911A
クラックは全身の筋肉を使うので、疲れます。でも、カムが良く効いて気持ちいい。

5P目(K島):父子パーティーは、男の子が「お父さんが行くぞって言うから来たけど、僕は登りたくなんかなかったんだーっ」と言いながら半泣き状態でまだ下にいる。結局お父さんは諦めて、しぶしぶ下りていかれた。話を聞くと、今回息子さんは岩登り(それとも前尾根?)が初めてだったとか。これでクライミング嫌いになってしまわないことを望む。

さて、チムニー(VI)リードのK島さんは、お母さんの背中に寄りかかって熟睡中の赤ちゃんのように岩にぴったりくっついて登っていく。ランニングを取れるところは奥のチョックストーンのみ。チムニー自体は短いけれど落ちると大根おろし状態なので、下でビレイしながらこちらも緊張。

御在所100911B
チムニーを登るK島さん。

6P目:コンテでP4基部まで。(この辺り、記憶があやふや。)

7P目(I佐):P4凹角ルート(III)。残置もあるが、使えるところはカムも使う。このまま上まで行こうかと思ったが、ロープが足りなくなりそうだったので、25m登った所で一旦ピッチを切る。

8P目(K島):凹角ルートの継続でサッサと登っていく。

9P目:コンテでP3Aスラブ(III)を登り、Bスラブ基部まで。

10P目(I佐):ボルトが打たれたスラブがあるが難しそうなので(後でトポを見たらスティックフィンガー5.10aTRだった。登らなくて良かった(汗))、その右側のクラック(V NP)を登ることにする。グレードはVだが、結構難しい。ここから上は残置ハーケンがあるワイドクラックと右隣のクラック(IV+NP)があるが、折角カムを持ってきたので右側のクラックを登る。あとはCスラブ(III)を登ってピッチを切る。

御在所100911C
P2を登ってくるK島さん。

11P目(K島):P3Cスラブ上部クラック(V)を越える。

12P目:コンテでP2まで。

13P目(K島):P2ヤグラ(IV)。ここもナチュプロで。このピッチ、途中ザックがひっかかるわ、上がろうにも岩でヘルメットを押さえつけられるわで結構手ごわい。IVよりずっと難しく感じた。リードのK島さんも怖かったと思う。

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ヤグラもナチュプロで。

14P目(I佐):上部ルート(NP)。登り出しの部分は左側が切れ落ちていて、足元には大きな割れ目が…。 このシチュエーション、前にも経験したような…。そうだ、昨年行った鹿島槍ヶ岳東尾根の下山途中にあった、堰堤から雪に飛び移る箇所と似ている。飛び移るという行為が大の苦手の私。だが普通に手を伸ばしても岩には手が届かないので、体を前に倒して岩を掴み、岩に半ば飛び移る形でしがみつかなければならない。ちょっぴり怖いので、念のためお守り代わりに残置のサビサビハーケン2本でランニングを取り、うまくガバを掴んだら「エイッ」と上がる。この岩にしがみつくまでが全ピッチの中で一番緊張した。後は右上してP2のてっぺんまで。

ここで登攀終了。なんと時間は15:45。先行パーティーを待っていたり、クラックで苦戦して時間がかかったりで、思った以上に遅くなってしまった。P2の裏側に回り、頼りないサビサビ残置ピン+残置スリング2本に新しいスリングを付け足しそ~っと懸垂。後はP1まで登ってそのまま裏道登山道に合流。K島さんが少し踵を傷めてしまったので、下山が遅くなる旨留守宅のN田さんに連絡し、ハイキング気分でのんびり下山した。

冬期登攀は一昨年新人同士でトライしていましたが、夏の登攀は何故か今回までいつも先輩方と一緒に登っており、新人同士で計画して登るということをやったことがありませんでした。今年の夏こそは!と思っていただけに、何とか実行に移すことができて一つ宿題を片付けられました。これから今年の冬の目標に向かって頑張りたいと思います。

御在所前尾根は入会した年の夏に1回、同年秋にアイトレで1回ノーマルルートを登ったことがありますが、今回はナチュプロ重視で登ったので全く違った内容で、これはこれでとっても面白かったです。ひと口に前尾根と言ってもルートが沢山ありバラエティーに富んでいますから、トレーニングをするのにはもってこいの岩場だと思いました。今後色々なルートを試してみたいと思います。

K島さん、付き合って下さってありがとうございました!
      
     
 以前より考えていた計画だったが、単独だと帰りの車の運転が核心となりそうで、実行できずに数年たってしまった。今回、A直さんが協力してくれることになり実行に移す。
 前日の昼に仕事を終えてから高速道路をひた走り、最終1ヶ前の西穂ロープウェイに乗り込むことができた。西穂山荘テン場で翌日の鋭気を養うため、贅沢して山中で始めて「生ビール」を飲んだ。

【行動記録】
西穂山荘(3:00)-穂高岳山荘(8:00,8:25)-北穂高小屋(10:00,10:15)-南岳小屋(12:10,12:25)-槍ヶ岳山荘(14:15)-槍ヶ岳山頂-槍ヶ岳山荘(15:20,15:30)-新穂高P(18:57)

 真っ暗でしかもガスって視界が4~5mの中を歩き始める。時々道を外しそうになるが、たくさんのペンキ印に導かれて進む。風が吹いて一瞬視界が開けると、南の空にオリオン座が見えた。「今、夏でしょ?」と思い、目を凝らすが間違いない。下界は猛暑が続いて9月に入っても真夏だが、宇宙(!)は順調に秋冬に向かって動いているようだ。
 間ノ岳で夜明けを迎える。
目標の槍ヶ岳は、まだ遠い
    目標の槍ヶ岳が見える

 
 ジャンダルムの手前で登山者とすれ違い始める。「どこから来たんですか?」と必ず聞かれた。ジャンダルムのピークも踏み、奥穂高岳に着く。
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     槍ヶ岳はまだ遠い

 穂高岳山荘で大休止し、朝食パート2を食べる。ここまでは調子よかった。
事前にM尾さんから、「東京の○峰山岳会の人と北穂東稜に登るので、北穂の頂上で会えたらいいね」と連絡を受けていたので、到着予想時間をメールして出発する。
 ここから、登りで足が重くなる。途中でM尾さんから「北穂到着、9時30分まで待ってます」と連絡が入った。気合を入れてペースアップを試みたが、すぐ息が上がってアップできない。途中で泣きが入り「間に合いそうもありません」とメールで返事をした。
 北穂南峰に10時前に着くと、M尾さんが1人居残って待っていてくれた! 感激の抱擁を交わす。抱きついたM尾さんの豊満な体からエネルギーをもらって、体に力が戻ってきた。ありがとうございました。

 北穂高小屋で2回目の大休止。山を始めて35年、初めて行動途中で山小屋でジュースを買って飲む。また、贅沢をしてしまった。
 この先は登山者が多くなり、しかも岩場に慣れない人が多く、渋滞し始めてペースが落ちる。南岳小屋で3回目の大休止。
 22年前に同じコースを歩いた時(もちろんその時は2泊3日で)に、ここから中岳・大喰岳への登りが辛かった記憶があったので、気合を入れなおして進む。

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      槍ヶ岳が近くなる


 槍ヶ岳山荘で止まらず、ノンストップで槍の頂上を目指す。ここからが、大渋滞。
やっと、念願の頂上に立つ。
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      順番待ちで記念写真

 本当は、最後の贅沢をして槍ヶ岳山荘でラーメンでも食べようと思っていたが、時間も押しているので行動食で我慢する。
飛騨乗越からの下りは道もいいので、(自分なりに)飛ばす。下りの足力は残っているようだ。何とかライトを点けずにすむ時間に、下山することが出来た。
 A直さんに電話して合流。帰りは助手席で寝て帰った。御協力ありがとうございました。

  【 コースタイム=25時間45分  結果=15時間57分 】
9月4日 八ヶ岳に歩きに行ってきました。名古屋では38度という予想気温のなか、涼しい稜線歩きを満喫してきました。カメラとPCをつなぐ線が見つからないため写真はそれを見つけたら投稿します

コースタイム
美濃戸口5:27-赤岳山荘5:56-行者小屋6:58-阿弥陀岳7:36-赤岳8:17-硫黄岳9:21-赤岳山荘10:32-美濃戸口10:54

美濃戸口を出発して林道を歩き始めて、林道が整備されているのに気がつきました。コンクリートが新たに張ってあって、4月に来た時には車の下をゴンゴン言わせながら赤岳山荘まで行った所が整備されていました。

朝の涼しい道を快適に歩きながら阿弥陀の頂上に立った時は富士山がきれいに見えて、この先も周囲の山々の眺望を見ながら稜線歩きを楽しみました。
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カメラをとりながら稜線を移動しましたが、稜線伝いにはトレイルランナーとみられる人もいて、快調ににジョギングしていました。
また横岳ではお年寄り10名ほどの団体がスケッチブックをそれぞれが広げて、水彩画を描いていました。こんな高いとこまできてじっくり絵が描けるなんて…と感心しながら硫黄岳を目指すと日本鹿が入れないように登山道沿いにフェンスが敷いて有りました。
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硫黄岳からの下りは私もジョギングで美濃戸口まで飛ばして切り上げました。登りよりも下りの時間帯の方が断然多くの入山者とすれ違ったので、皆さんかなりゆったりと着て見えられる感じでした。

今回は足がつる事も無く、天気にも恵まれて稜線の様子もよく見てこれたので、今後冬に行くとき等のよい下見にもなったのではと思いました。

I佐です。1年ぶりで沢登りに行って来ました。

【メンバー】 H多野、N田、K島、K津、I佐
【行動記録】 9月4日(土) 白水湖7:00 -- 二俣13:00
【行動記録】 9月5日(日) 二俣7:45 -- 11:00白山山頂11:20 -- 13:00(H多野、N田)白水湖
【行動記録】 9月5日(日) 13:20(K島、K津、I佐)白水湖

【報  告】
9月4日
飛騨白山道の駅に夜中の1時過ぎに到着すると、直ぐにテントを張って宴会開始。
軽く飲む筈が、山に持っていくために購入したワインも開けてしまうほどの盛り上がりぶり。お陰でテントでしっかり睡眠をとるつもりが、軽く横になる程度になってしまいました。
眠い目をこすりながら5時半に起きて朝食を済ませると、白水湖Pへ。ガスもすっかり晴れて本日快晴。正に沢日和。沢装備を身につけて、さあ出発です。

大白水谷1
快晴の下、気持ちよく出発!

駐車場から歩いて5分ほどで直ぐに入渓。少し歩くと右側に何本も糸状の細い滝(と言うのかな?)が流れる場所がありました。H多野さんは早速そこで頭から水をかぶってお清めです。更に先に進むと辺りが開けてきて明るくなり、太陽の光を浴びながら冷たい水の中を気持ちよく先に進みます。水がとてもきれいですが、H多野さんが言ったとおり魚は一匹もいません。上流に温泉の源泉があるようで、その成分のために水が弱酸性(?)らしく、魚たちが住むのには適していないようです。

大白水谷2
糸状の水が流れ落ちる場所。涼しげです。

最初の滝を登ると、その次の滝は右岸の悪い草付を高巻きし25mの滝も巻いて懸垂下降。高さ15mほどの滝に出ました。ここでロープを出して、滝の左側を登り先に進みます。お天気が良いので水が冷たくてもさほど気になりません。小さな滝などを越えていくと、また15mほどの滝が現れます。ここもロープを出し、右側から滝の上に出たのち滝の反対側に移ります。そこから更に一段上がるところが結構悪く、K島さんとI佐はお助けロープを使って登りました。

大白水谷3
15mほどの滝の左側をリードするH多野さん。

この辺りから温泉の成分によって表面が真っ白になった岩を沢山目にします。太陽の光を反射して眩いばかりの白さで、深い青色の水とのコントラストがなんとも美しい沢です。少し進むと素敵な水遊びスポット発見。真っ白な岩で囲まれた所に子供が遊ぶのに十分な大きさのプールのようになった場所があります。H多野さんが早速ひと泳ぎ。その後K津さん、N田さんも、「冷たいっ!」と言いながら嬉しそうに水に入ります。ここは大白水谷の中で一番美しいスポットでした。

大白水谷6
こんな感じでとってもキレイ。青い空、白い岩肌、澄んだ水。ここで泊まりたくなるくらい美しい場所でした。

大白水谷4
「では、泳ぎまーす!」とゴーグルして張り切っているので、
てっきりざぶ~んと飛び込むのかなと思ったら…。


大白水谷5
…思ったより水が冷たかったのか、ちょっと及び腰。

その後は大きい滝もなく、小粒の滝を直登していきます。全体的に水は少なめでしたが、所々腰まで浸かる深さのところもあり、頭に水しぶきをかぶりながら登る所などもあって全身びしょ濡れ。でも快晴ですから直ぐに乾き気持ちが良いです。

13時頃には二俣に到着。5人が泊まり焚き火をするのに丁度良い広さのスペースを見つけました。到着後「30分ほど休憩をしたら、救助訓練をする!」と意気込んでいたH多野さんでしたが、全員寝不足のために結局訓練はパス。4時ごろまで昼寝をして焚き火を始め、ここから宴会に突入です。今回の食当はH多野さん。普段料理はしないとのことでしたが、シンプルながらもおいしいお料理が次々に出てきます。茄子とピーマンたっぷりの麻婆茄子やミョウガとおかかのさっぱりとしたおつまみ、山菜ごはん、その他おつまみ多数に舌鼓をうちながら、ビール、マッコリ、焼酎、赤ワインなどをたっぷりいただきます。おいしいお料理とお酒、談笑しながらの夕食は格別のひと時でした。

大白水谷8
最高のテンバ。焚き火を囲んで楽しい宴会の始まりです。

大白水谷7
みょうが、おかか、お醤油だけのシンプルなおつまみ。全員「おいしい!」と感激。

大白水谷9
ちょっとスパイシーなチキン。

大白水谷11
う~ん、おいしそうなおこげの香り。早く食べたい…

暗くなると空には星がいっぱい。地面にごろんと横になって、「あの星はなーにー?」などと話している内にウトウトと夢の世界へ。みんなの寝顔も幸せいっぱいです。

9月5日
寒さで目が覚めると、同じく寒くて目が覚めたK津さんとH多野さんが火をおこしてくれています。名古屋は前日38度、今日も酷暑だというのに、なんという贅沢!
ゆったりとした気分でコーヒーや紅茶を飲み、目を覚まします。朝食はパスタとチャーハン。炭水化物の補給バッチリで今日もしっかり動けそうです。

大白水谷10
五目チャーハンは最高のお味。

8時少し前にテンバを出発。右俣を詰めて沢の水が涸れたところで靴を履き替え、秋のお花を見ながら草原になった斜面を登って一般縦走路に出ます。しかし、やっぱり沢登り。登山道の手前には這い松コギが我々を待ち受けていました。縦走路に出てからは室堂に向かい、白山の山頂まで。

大白水谷12  大白水谷13
気持ちよい草原。緑と空の色がきれいです。
ここから斜面を登って少しだけ這い松こぎをしたら、一般縦走路に出ます。


山頂でK津さんとN田さんが持ち上げて下さったおいしいフルーツゼリーとフルーツの缶詰をいただき記念撮影をしたら下山開始です。大倉山避難小屋からは、H多野、N田両氏が走って下りるというのを「いってらっしゃ~い」と送り出し、残りの3人も早足で後を追います。そろそろ膝が疲れたかな?と思う頃に白水湖P到着。荷物を車に詰め込み、道の駅飛騨白山にある温泉で汗を流し名古屋に帰りました。

大白水谷14
ゼリー最高~。

大白水谷15
ちょっと記念撮影など…

私は沢登りは今回で4回目でしたが、

沢登り = 泥んこの斜面の危険な高巻き + 猛烈なヤブコギ + 時々蛭に献血

という沢が多かったために、今回参加して同じようなことならば「もう沢登りは行くのを止めよう」と思っていましたが、大白水谷は私の期待を見事に裏切ってくれました。こんなに明るくて気持ちがよく、しかも高巻きも殆どせずに直登出来る沢はそうはないとのことですが、もしまたこういう沢に行けるのならば、是非参加したいと思いました。唯一残念なのは魚がいないことですが、沢登り初心者に「沢って楽しい!」と思ってもらえる最適のコースだと思います。
沢だけではなく白山にも登ることが出来、またメンバーにも恵まれて、本当に楽しかったです。まだ行かれたことがない方には是非お勧めしたい沢です。

企画して下さったH多野さん、N田さん、ありがとうございました。
K島さん、K津さん、楽しいひと時をありがとうございました。また一緒に沢登りに行きましょう。
2010.09.06 9月4日笠置
木曽谷で仕事の帰り道、夕方ちょこっとだけ笠置に寄ってきました
恵那市内で気温38度の表示が出てて、
こりゃあかんな、と思いましたが
頂上近くの大岩ごけエリアは標高1000メートルぐらいあって
清々しい空気に包まれていました

ホールドはぬめり気味ではありましたが
ルーフルールの岩、エルの岩などで遊びました

地元のおばちゃんたちが育てた新鮮野菜が
ボルダー受付の集会場で売っていて
ナスを袋いっぱい(20本ぐらい?)100円で購入
日曜は3食ナスづくしでした(*^_^*)

1川